龍人の力
レイン「みどりは駄目なのじゃ!まだ認められないのじゃ。」
みどり「どうしたら認めてくれるのよ?」
レイン「余と六花ぐらい一途なら認めてやるのじゃ。見てたら分かるのじゃ。
まだまだ、みどりは愛が足りてないのじゃ。」
みどり「そんなことないわよ。龍人君の事大好きだもん。」
六花「私はいいよ。」
みどり「六花!有難う!」
みどりは目をウルウルさせている。
レイン「別に六花みたいに命まで懸けろとは言わないのじゃ。
でも、かっこいい龍人だけじゃなくダメダメな龍人を好きでないならそれは愛が足りないのじゃ。」
みどりは黙っている。
僕はかっこよくはないけどそんなにダメダメではないと思う。
ポーチ「御主人様はご飯。」
龍人「僕はご飯ではない。」
お前は飯さえくれれば何でもいいのかよ。
エッチなことも出来そうだな。
触ってやろうか!
なんてね!流石に見た目が7、8歳位にしか見えないから、出来ないな。
まあ、歳は一歳だけど。
龍人「まあ、そういう訳でみどりは彼女は駄目ということで!」
みどり「そんなー!!!」
龍人「僕はOKだから。後はレインさんを認めさせてよ。」
みどり「え!!分かった。頑張る!」
(それって!!うれしい。)
レイン「ぬぬぬ。余は別に憎くて言っている訳じゃないのじゃ。」
みどり「分かってるもん。」
レイン「それにしても龍人は強くなったのじゃ。
スキルもかなり成長したのじゃ。」
そういえばレインさんに聞きたいことがあったんだ。
龍人「なんか最近変なものが見えるんだけど、そこら辺に漂ってるのって何なの。
あそことか?」
僕は空気中に漂っている光を指さす。
みどり「龍人君、変な事言わないでよ。怖いじゃない。」
レイン「あの光っている奴か?」
龍人「うん。」
レイン「あれは宇宙エネルギーなのじゃ。霊力ともいうのじゃ。魔力も霊力の一種なのじゃ。
気の力は生き物の力。霊力は自然の力なのじゃ。
霊力も戦闘に必要だから必ず使えないと駄目なのじゃ。」
龍人「ふーん。じゃあ、六花とかみどりの後ろにある塊は?」
みどり「やめてよーー!」
レイン「それは、守護霊なのじゃ。みんな一人一人いるものなのじゃ。みんなを守ってくれるのじゃ。」
産まれた時からずっといるみたいだ。
レインさんの後ろにも守護霊がいる。
かなり強そうだ。
だってドラゴンだもん。
みどり「変なものじゃなくて良かった。」
これが守護霊なんだ。初めてみたよ。
触ってみよ。
僕は六花の守護霊を触った。
お、マッサージ出来るみたいだ。
なんか喜んでる。
ありがとう。だって言ってる。
なんか頭に響いてくる。
龍人「どういたしまして。」
六花「どうしたの?龍人。」
みどりがぞっとしている。
龍人「六花の守護霊をマッサージしてた。」
みどり「やめてよーー!」
みどりは怖がりダナー!
そうだ!スキルの事でも聞きたいことがあったんだ。
龍人「レインさん。前にも聞いたかもしれないけどスキルを習得できる方法ってないの?」
レイン「龍人はどんなスキルが欲しいのじゃ。」
へへーーん
僕はネットとかで調べたりして考えたものを紙に書いた。
それがこれだ。
「強奪」人のスキルを奪える
「無効」スキル無効
「破壊」どんなものでも破壊できるスキル
「創造」全ての物質とスキルを創造し、宇宙も創れる力
「運命操作」運命を操り他人の人生などを思い通りにしてしまう力
「確率操作」全ての確率を自由自在に操れる力
「因果律操作」原因と結果を操り、あったことをなかったことに、なかったことをあったことにする力
「願望操作」自分の望みを全て叶える力
「時間操作」未来と過去に行けたり時間を止める
レインさんも六花もみどりも興味深かそうに見ている。
ポーチはまた寝だした。はー。本当にぐうたらだ。
龍人「一番欲しいのは創造かな。スキルとか作れたら無敵じゃん。」
レイン「良く分からないのじゃ。」
は!あなたは馬鹿ですか!バカなのですか!
六花「私は破壊のスキルが欲しい。」
六花は脳筋だな。体は細いのに!
みどり「私は強奪と時間操作かな。」
まあ、そうだよね。
レイン「それで、龍人はどんなスキルを作りたいのじゃ。」
龍人「ここに書いてある奴全部作れれば最強じゃん。」
レイン「はー。龍人は馬鹿なのじゃ。まあ、そんな龍人も大好きだなのじゃ。」
レインさんに言われたくないよ。
レイン「いいか。龍人。良く聞くのじゃ。スキルというのは言わば得意分野の事なのじゃ。
どんなにいい内容が書いてあろうとそのスキルに力がなければ糞スキルなのじゃ。
スキルを作ったとしても作ったスキルは作る前のスキルより弱いのじゃ。
最初のスキルを親スキル、親スキルで作ったスキルを子スキルとすると、子スキルは親スキルに決して勝てないのじゃ。だから糞スキルなのじゃ。
龍人のスキルはかなり強いのじゃ。運命に抗う力を持っているのじゃ。
自分より確実に強い格上相手を倒すのじゃから。
龍人のスキルだけで言えば余のスキルより強い力を持っているのじゃ。
普通なら絶対にありえない強さなのじゃ。
前から思っていたのじゃが、なんでこんなに強いのじゃ?
それに六花とみどりとポーチもかなり強いユニークスキルを持っているのじゃ。
六花とポーチはまだスキルを覚えていないけど余には分かるのじゃ。
でも龍人のスキルはさらにその上を行く力を秘めているのじゃ。
ママのじじーと同じくらいだと思うのじゃ。
だから龍人が成長すればママのじじーをぶっ飛ばせるのじゃ。
この世で最強なのじゃ。
伝説で聞いた話なのじゃがスキルには神シリーズというのがあるそうなのじゃ。
ママのじじーが持っているかは知らないが、たぶん龍人のスキルは神シリーズのスキルに匹敵すると思うのじゃ。
まあ、あるかどうかは見たことがないので知らないのじゃ。
朝からいっぱい喋ってつかれたのじゃ。寝るのじゃ。」
おい、寝るなよ!
ぜも背筋がぞくりとしたよ。今の話。
考えに耽っていたらじーーとレインさんが睨んでくる。
びっくりした。気づかなかったよ。
レイン「やっぱり龍人に話すんじゃなかった。いいか龍人。
自惚れるんじゃないぞ。いくらスキルが強くても今の龍人は簡単に死んでしまうのじゃ。
だからいっぱい修行するのじゃ。お休みなのじゃ。」
龍人「そうだね。ありがとうレインさん。いっぱい修行するよ。いっぱい修行して下さい。」
レイン「うんなのじゃ。」
レインさんは本当に寝てしまった。




