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セルドレンは夢を見る  作者: ユウタ~創造神~
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序札

どうも、ユウタです。

本編をお楽しみ下さい。

世は現代、社会は科学や技術による文明の進化を遂げる時代、人々はその力を使いあらゆる可能性を見つけていた。

 そんな科学社会に神秘などから進化の鍵と恩恵を与える者たちが居た、彼らは世界中を旅して新たなる者や古の文化などあらゆる発見をし世界を導く者たち。

 しかし発展した社会はこれ以上の進化を求めず技術に溺れ堕落しいつしか神秘を追う彼らを敬意と差別を込めてこう呼んだ。


探求者(セルドレン)』と______





「じゃあ母さん行ってくるね」


「いってらっしゃい、気をつけて」


「はーい」

 玄関のドアを開け外に出る、靴の踵を直してエレベーターホールに向かう。

 エレベーターを呼びズボンのポケットからスマホを取り出しSMSを開いてネッ友とメールをする、手慣れた手つきでキーボードを扱いTLに投稿をしていく。


「...」

 エレベーターが来る、それに乗り一階を押すと再びSMSをする。


「...ん?」

 ふとTLの投稿が気になった、そこには『謎の隕石墜落』と書かれている。


「隕石か、面白いな」

 その投稿の詳細欄を開く。


 『今日未明、ルリデス山の頂上に隕石墜落。負傷者無し、しかし隕石発見できず』と書かれていた。


「見つからない?」

 不思議なこともあるもんだな。

 エレベーターが一階に着く、俺はエレベーターを降りマンションを出て駅に向かう。

 

 ここ大都市デルサンは人口一億二千万人、この星で一番技術が発展した国だ、地下鉄やモノレール、磁力技術を応用した空飛ぶ自動車など様々なもので交通事情を簡約にしている。

 

「便利な世の中...か」

 ロボットによる人類の生活管理、世界は技術による発展であらゆることを簡約にしていく。


「...」

 考え事をしていると建物の『電子掲示板(レデッサル)』に国のお偉いさんの『三井高智(みついたかとも)』が出てくる。


『おはようございます国民の皆さん』

 いつもこの時間になるとこのお偉いさんはレデッサルを使って朝の挨拶をしてくる、正直うるさい。

 俺はその朝礼を無視して小走りをしながら地下鉄の駅に入って行く、切符を買って電車になった。


「進化のないこの世界に未来なんてないよな」

 俺はこの世界が嫌いだ、昔の人々は進化を願い求め探求していたというのに今の現代は進んだ技術に溺れて大した進化をしない、そのうえ生活にロボットを投入し軍事、政治、社会を任せっきりだ。

 ロボットに頼るなとは言わない、しかしその結果世界はますます堕落し進化どころか退化している気がする。


「...はぁ」

 俺はため息をつく。


「何か、この世界を変える事でも起きないかなぁ」

 そんなことを考えながら電車に乗っていると目的地に着く、俺は電車を降りて外に出る。

 そこには大きなフットボールのボール状の建物が立っていた。


「...何か、なぁ」

 その建物に入る。

 ここは大都市デルサンにある大学『クレイサー大学』、政治や経済、工学といった様々な学科が入る国内でも指折りの総合大学だ。

 俺はこの大学に通う一年生、幸魂瑠璃(さちみたま るり)だ、この大学に入ったのはたまたま、特になりたい職業や夢もない俺は適当にここに入った。

 

「....」

 何をするというわけでもなく、普段通り、何もない日常を過ごす。

 勉強を聞き流しただただ時間だけが過ぎていく、昼になって俺は大学の図書室に向かう、そこで適当に本を読むのが俺の日課。


「ロボットによる世界の安定化、始めよう楽々生活、ニート合法化...」

 どれもこれもくだらない本ばかりだ、と、思いながら本棚を見ていると恥の誰もよらなさそうなところに着く。


「あ、ぼっとしてたな」

 引き返そうとした時、本棚にあった一冊の本が気になった。


「...セルド、レン?」

 聞いたことない言葉だ、どっかの昔の言葉か?

 俺はその本を取り机に持っていき開く。


『人々が暮らす現代、その世界を創った創造主たち、我々は彼らをこう呼ぶ『セルドレン(探求者)』と...』


「探求者...?」


『セルドレンは探す、未知を、古を』


「探す...」

 探す、ねえ?このすべてがそろった社会で何を探すんだよ。

 

『セルドレンは変える文明を』


「...」


『セルドレンは知っている、世界が堕落することを』


「...ん?」


『しかし探し続ける、それが探求者』


「知っていた?こうなることを知っていたのか?」

 俺は本の目次を開くそこには神話や童話といったおとぎ話を類やわけのわからない原子を理論が書かれた辞書のようなことが書かれている、俺はそこに書かれている事をひたすら読んでいった。宇宙原子に宇宙人に関しての資料、まだ見ぬ鉱石の発見や様々な兵器の製造方法などとぶっ飛んだ内容が細かく記載されていた。

 内容は極めて非現実的で今の科学技術を使っても実現不可能な理論や製造方法が乗っており読んでるだけで頭がイカれてくる、その中には非現実的ではなく今の科学で使われている技術の事も記載されていた。


「本当に...こいつらが見つけたっていうのか?」

 今の現代に受け継がれる技術の源とでもいうのか?

 

「探求者か...」

 正直授業でもこんな話聞いたことがない、歴史では今の技術を作った偉人たちの事や文明に革命や平穏を作った偉人の事について習ったし文明の謎、消えた王国、解き明かされぬ当時の技術などは「分かってはいない」とただそう言われるだけだ。


「...よし、決めた」

 俺は本を図書室の友人に頼んで購入、家に帰って世界地図やらを開きながら本を片手に地図に何かを書き込んでいく。


「俺は探求者になる、この世界のまだ見ぬ謎を追ってみよう」

 未来がないなら未来を作ればいい、簡単なことだ。探求者になって世界を見て回り謎を解き明かしてやる。

 しかし在学中にそんなことができるのだろうか?


「...出来る...な」

 大学の学科に長期自由留学と言うものがある、長期の間に世界を旅できるという学科だ。ロボットを一台化してもらいそれのガイドのもと、世界を回ると言うもの、俺にとっては都合がいい。


「やってやる」

 世界を...解き明かしてやる。




to be continued


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