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群像  作者: 破天 濫資
3/3

連理の伝導師m

性的刺激を主戦力に経済は循環し、全方位に色情の飛び交う繁華街。

薄暮冥冥しneon彩色される街には綾羅錦繍を纏った夜行性の人人が右往左往、闊歩し始める。

或、白を基本色にした標高15meterの建築物は街の絢爛たる空調に違和感なく溶け込んでいた。

(尤も、この街のcapacityは普く寛大なのだ。

寧ろ自我主張は祝福される傾向にある。)

土地的事情からか?奥深く設計された蒲柳の長方立方体は書架に収められた本の様でもある。

但し背表紙に掲げられる筈の店名は表面上には存在しない。

黄昏から正午過ぎ迄が、この建築物の営業時間らしく、やや突出した屋上部の内蔵式照明から放たれた光線に以って、陰の蔓延した歩行者道に"poolbar乃元籍青眼"の文字がflash art的に絶えず動作し浮かんでいる。

又、菱形状にcuttingされた細かいtileが貼付された特徴的外観も特筆すべき点である。

design conceptは蛇の鱗であるのは素人眼からも疑いがなかった。

岩国之白蛇は無論。

古より白蛇は、神の化身として偶像化し崇拝視され続けて来た。

中華人民共和国には白蛇伝と呼ばれる異類婚姻(言西早)が存在する。

其の梗概は、神の化身である白蛇が人間と婚姻するも後後、正体が発覚し相互関係は脆くも破綻すると云う悲劇的顛末で幕を閉じる。

而し以上に述べた背景等を、この艶やかに聳える桂殿欄宮をdesignした者が意図したかどうかは定かじゃない。

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