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幼馴染と隠しナイフ:原罪  作者: 氷ロ雪
最後の生贄ゲーム
293/319

黒兎の心臓

 閃光灯による二度目の眩い光と共に黒い影がなだれこみ、少年少女達を包囲する。黒い銃から伸びる赤いレーザーライトが子供達の脳天に合わされていた。


 子供達の叫びを皮切りに、次々と撃ち殺されていく。


 その場に残されたのはガスマスクを着用した少年と少女だけだった。


 血は流れ、死の裁きを受けた彼らに語る口は無し。


 ーー時刻:2012年12月27日17時29分。

 陽は既に暮れていた。


 *


 開け放たれた通路から射し込む茜色の日差しが小屋内を照らし、影を一層と濃く浮き彫り出していた。間に合ったようだ。僕は安堵の溜息を吐いて僕の膝で眠る蜂蜜の額を撫でてやる。間に合ったよ、今度は。さて、ここからは僕の出番だ。


 人間は自己認識の為に他者の存在がどうしても必要になる。無人島で本当に必要なのは生きる為の道具では無く、本当に必要なのは人間である他人だ。孤独に容易く人は押し潰される。


 人生経験の浅い僕が壊れかけた少女の心を癒せるかは分からない。けど、何か出来る事はある筈だ。人格障害者と診断されていたとしても。人格に障害があるとはどんな状態を指すのか。個人の性格、気質、人格、この三つの要素は似ている様で別ものだ。


 性格はその人が生まれ持つ先天的な性質と後天的に外部環境刺激が作り出したもので、気質は生まれながらにして持つその人の傾向を指す。そして人格は他者と本人との間で生じる全体的評価だとされている。


 今の精神医学では性格や気質、人格、所謂その平均値を健常者と呼び、それを基準に偏りが強い場合、人格障害と診断される。日本は特に精神医療分野で先進国である英国等と比べ、日本では多々、間違ったイメージでこの言葉の悪いイメージだけが広がっている。有する人格に障害があるが為に本人が生き辛さを感じているのに、漢字の与えるイメージによりその人そのものが障害としてのレッテルを貼られかねない。人々の文化に根付くイメージはなかなか変えられない。それほど形の無い心を評価するのは難しい。


 様々な誤解や未知への恐れ、一般的健常者とされている人達と障害者との距離は一向に縮まらない。一昔前、精神障害を抱える子供は押入れの奥に閉じ込め、人目に触れない様に監禁したという時代もあったというから驚きだ。日本怖い。


 僕と蜂蜜は人格障害と今の世の中では診断されるだろう。僕は解離性人格健忘症、蜂蜜は解離性多重人格障害。でもそれは世の中が作り出した大多数の平均値から作られた集計結果でしかない。僕は僕で蜂蜜は蜂蜜。そして、君は君なのだと。


 それでいい、君を否定する事はしないよ。


 ただ、もし、自らの意思とは別にその状態が辛く、苦しいものなのだとしたら、僕はその苦しみを和らげてあげたいと思う。自分の事すらままならないお前が言うなと思われそうだけど、僕らはその状態とある程度の折り合いがついている。小康状態である僕らに命の危険に関わる様な事は無い。けど、君の今の状態は見過ごせない。


 物理的命の危険性に関してはこちらの方が遥かに上だけど。


 ……所謂その心の苦痛を取り除く行為自体が精神医療の治療に当たる。


 でも、机上で唱えるだけの精神医学にどれ程の価値があるというのだろうか。それよりも、目の前で苦しむ心が壊れた患者を一人でも救う事が何より大切なのだと、紅髪の心理士、ランカスター先生は言っていた。


 もちろん、精神医学の臨床現場だけが大切なのだとは思っていない。知識無しに壊れた心に触れればそれはまるで呪詛返しの様に治療者自身の心にも負荷がかかり、精神医学で言う所の転移、逆転移現象を起こしてしまう。それは患者との同化現象にも似ていて、壊れた心が生み出す狂気に治療者が飲み込まれてしまう事に他ならない。それ程までに人の心は苛烈で、そして意図も簡単に脆く崩れてしまう。その危ない橋を渡る為に精神医学は存在し、一人でも多く壊れた人達を救う事こそが心のお医者さんの本懐なのだとか。


 僕の将来は決まっていない。僕は医者でも何でも無いただの高校生だ。その僕が月島楓さんに出来る事と言ったらそう多くは無いんだ。


 ただその壊れた心に寄り添い、共に向き合い 、それぞれの最適解を模索していく。今の僕にはそれしか出来ない。


 けど、それが何より大切なのだと思う。


 モニター越し、僕がその籠から無理矢理連れ出した嘗ての深淵少女と血を纏い黒い獣と化した深淵悪魔が姉妹の様に寄り掛かり、モニター前で此方の様子を伺っている。


 その背後には日嗣姉さんの父親である日嗣朋樹さんが、怪我の酷い白き救世主の少年に応急処置を行なっている。何とか一命は取り留めた様だ。運がいいよ、君は。


「……緑青さんは、どうやって生き残れたんですか?この生贄ゲームを……開始から数分が制限時間なんて厳し過ぎますよ……」


 少しずつ、口調が崩れ始めているのは心を開いてくれている傾向にあると思いたい。僕は口下手な方だから会話をするだけでも一苦労。そんな素振りは見せられないけど。


 僕は生き残ったんじゃ無いよ。生かされたんだ。一人の聡明な女の子と、僕の膝で眠りについている黄金の幼馴染のお陰でね。


「……綺麗な人ですね……私にはお兄さんみたいに周りの人に恵まれてる訳では無いですから……私なんてどこにでもいる特徴の無い脇役女子ですから……」


 此処にいる人間は皆、事件被害者の痛みを持つ、もしくは、理解出来る者達の集まりだ。確かに僕は恵まれている。もし彼等、彼女達が居なければ僕はとっくに壊れていた。沸き起こる絶望と悲しみ、そして怒りによって。


 ただ、運が良かっただけなんだ。


「私には何も無いんです……心を許せる友達も、家族も、恋人も居ない。私はもう……あの日常に戻れない……可笑しいですよね。あんなちっぽけな日常がこんなにと愛おしくて輝いていたなんて……今更気付いた。もう何もかも手遅れなのに」


 悲しそうに顔を伏せ、床に手を置く彼女。その横で僕の事をジト目で睨みつけてくる樹理さんの視線が痛い。


「緑青……貴方が物凄く恵まれてる事、本当に分かってるのかしら?貴方が不幸にあった分の幸福が貴方に与えられてる事自覚してないでしょ?大体、不幸に遭った人間はそれが大きければ大きい程そこから這い上がる事が難しくなる。それに、私は……殺人者よ。誰も殺してないこの子とは違う。私が望んでいい幸福は一握りで、人の幸福を奪った私はそれを求めてはいけないの……恵まれた貴方とこの子を同等に考えないで頂戴?」


 樹理さんに怒られた。


「幼馴染に金髪美少女。綺麗な歳上の残念系美少女にロリ可愛いもう一人のつるぺた幼馴染、ペドでお調子者だけど友達思いの優男、この私、病んでる殺人鬼な美少女も貴方に好意を抱いてるわ。貴方の周りの女の子の顔面偏差値高過ぎて麻痺してるんじゃないかしら?そして何より貴方は街の人達にずっと見守られていた。こんな幸せがあると思う?そして、そうさせたのは罪の意識を感じて自殺した刑期満了を迎えた貴方の父親よ。暴力はあったかも知れないけど、貴方は愛されていた」


 いつの間にか僕が説教されている構図に苦笑いしかない。父は母を殺した罪を償った。自殺の動機はなんなのだろう。それが僕の心の中でひっかかり続けている。息子と会い、話すべき事を話し終えたと感じたから?死んでしまった父に僕はもう何も聞けない。深緋の気持ちが少し分かったような気がする。残された遺族の苦しみだ。刺された傷口を抑え、少し離れた所で此方を見守る深緋と目を合わせ、謝罪する。浅緋を救えなかった事を。


 深緋は溜息を吐いた後、太陽の仮面で顔を隠すとモニターを指差し、そちらへと僕を誘導する。先に彼女を救え、私の事は後回しでいいという事だろう。


「あっ!ちょっ!私のナイフで何する気?!」


 目を少し離した隙を突き、月島楓さんが樹理さんの黒刃のナイフを手に取り、それを首に当てがう。


「私は人を殺して無かった……けど、殺そうとしたのは事実……罪は罰で償わなければいけないの、きっと……それにもう疲れたよ。私に生きる目的なんか無いから……死んで楽になりたいの。ずっと身体の傷が痛むのもう耐えられない……」


 浅緋の首を絞めて殺した僕の心がその言葉に納得してしまう。生きる事は苦しみ。死はその苦しみから逃れる為の唯一にして最後の手段。それを他人が選ばせないのもただのエゴでは無いのか?少女の首にナイフが刺さろうとする刹那の瞬間、僕は迷ってしまった。


 死を選べる君に。


 僕は生かされたが故にその選択肢は選べなかった。


 僕は……君のその決断を止められる程の資格を持たない。


 何者かに横から突き飛ばされ、僕は蜂蜜と一緒に倒れこむと、誰かが叫ぶ。


「なら、俺の為に生きろ!」


 そう言い切った青年の声が部屋に響き、まるで時間が止まった様な空白の時間を生む。


「緑青!お前な……幾ら死に近い人間だったとは言え、死ぬ事を肯定するな!なぁ……あんた……月島楓とか言ったな?」


「は、はい!!」


「死んでどうする?」


「死んで楽になりたい」


 死を選ぼうとする少女を止めたのは僕の親友、若草青磁だった。彼に月島楓さんが止められるというのだろうか。僕は壊れた心の苦しみを取り除いてあげたかった。そして、彼女自身が現状を把握し、狂気に飲まれることなく選んだ結果が、自死であった場合、僕はそれを受け入れてしまう。それはきっと本当は僕が誰よりも死にたいからに他ならない。死は苦しみだろうか。闇に抱かれて永遠に眠る事は救いにはならない?


 そんな疑問に答えてくれるかの様に青磁の言葉が部屋に響く。


「このままでいいのか?お前はそこで伸びてる白い奴と性格悪そうな嘘吐き白兎に巻き込まれ、痛い思いをした。有り難く貴重な下着姿で世間に晒されもしている……」


 黒兎が思い出した様にナイフを投げ出し、慌てて胸元を隠しながらしゃがみこむ。若草青磁が尊いものを眺める様に目を細める。筋金入りのロリコンだった。


「もう一度問い立てる。あんたは、負けっ放し、やられっ放しでいいのか?」


 青磁は同じ様な言葉を僕と蜂蜜にもかけてくれた。抗えと。抗い続ければいつかは一矢報いる事が出来るだろうと。青磁はブレない。だから強い。肉体的な強さではなく、心の強さを持っている。僕等は脅威に対して狂う事でしか自身を守れなかった。けど、青磁は違う。青磁は青磁のまま、ここまで戦い続けてきた。


「でも私、何も出来ない……何をやらせてもダメなこんな私に何か出来るとは思えない」


「出来るさ……俺も出来た。あんたよりももっと幼い頃、無力な俺はクソみたいな暴力男から母さんを守れないと思っていた……けど、頑張ったさ。必死に抗い、追いかけてくる男を振り切る為に各地を転々と渡り歩いた。そして、このアホみたいに優しいこの街、八ツ森に辿り着いた。金は無ぇけど、商店街の世話好きで、お人好しの爺さん婆さんどもはこうして俺を受け入れてくれて、今も戦って守ってくれている。八ツ森はそういう街だ……あんたの居場所の一つぐらい用意出来ない器の小さい街じゃない。家に帰りたく無いなら商店街に来い。皆んな人の良い奴らばかりだ。怪しい中国人二人ぐらいは紛れてるがな」


「本当?」


「あぁ。この鈍感馬鹿を七年間も見守り続けた我慢強い街だ。多少、奇怪な部分もあるが、あんたがしでかした事はこの男よりも酷い事か?」


 二人の視線が僕を射抜いて居心地が悪い。うん。本当、僕に比べれば全然軽いよね。恥ずかしくて居た堪れない。


「……ううん、違う。私、そんなに大それた事、してない」


 楓ちゃんの隠しナイフが僕の心を抉る。


「だろ?それに……生きる目的が欲しいなら、俺の為に生きろ。俺は十五歳以下しか愛せないが、君はまだ十四歳だ。そんな君を失うのは耐えられない……」


 若草青磁が真っ直ぐで不純な眼差しを黒猫少女に向ける程に隣の天野樹理さんが呆れた顔で見つめている。


「あっ!樹理さんは別枠ですからね!」


「私は小学生じゃないわよ。きちんとした二十一歳の淑女なの。それに私は緑青以外愛する事は無いわ。彼は私の恩人。闇から救い出してくれた。その彼を超える男なんて現れないわ。ね?日嗣尊?」


 話を振られた日嗣尊が顔を両手で隠しながらモニター前からフェードアウトすると共に床に転がり回る。下を見ると転倒の際に僕に倒れ込んでいる蜂蜜が涙目で僕を見上げていた。


「ろっくん……浮気は死罪だよ!」


 何この修羅場?


「……モテモテですね……緑青お兄ちゃん……あっ」


 モニターの向こう側、落ちたナイフを回収し、羽織る背広を黒猫少女にかけてあげる日嗣姉さんの父親、その銀髪に煌めく長髪を揺らす日嗣朋樹さん。


「そうだね……ちょっとその辺の話を詳しく教えて貰えるかな?尊?そして緑青君?」


「「ぐわあぁーーっ!!」」


 僕と日嗣姉さんが同時に床を転がり回る。自分を殺したい。記憶を取り戻す前の僕を。


「全く……近頃の若い者ときたら。緑青君はハニーちゃんが居るから安心してたんだけどねぇ……。それより、大丈夫かい?月島楓ちゃん?」


「私……私は……」


 かけられた背広の端を握りしめ、意を決した様に此方を見つめ、宣言する。


「ツリ目のお兄さん!私、貴方の為に生きます!!」


 こうして禁断のカップルが成立してしまった。


「あぁ。それでいい。だが、十五歳超えたら俺はあんたに興味を失う。有効期限付き、それでいいか?」


「はい!私、絶対に貴方に振り向いて貰える様に頑張ります!!」


「俺は八ツ森の西岡商店街の菓子屋で暮らしてる。青ちゃんどこ?って商店街の人に聞けばすぐに居場所は分かるさ」


「必ず、会いに行きます!」


「あぁ……だが、今はやめとけよ?な?銀髪のおじさん。あんた全部分かってんだろ?」


 モニターの奥で目を覚ました白き救世主の少年を逃げない様に捕まえた日嗣朋樹さんがモニターに振り返る。後ろで結った長い銀髪が揺れ、暗がりの中で輝きを放つ。捕まった包帯だらけで血塗れの白き救世主が逃げられないと悟ったのか項垂れていた。


「あぁ、もちろん。これでも探偵……の助手だからね。君らの仕掛けた罠は見抜いてるつもりさ。まぁ……そこでのたうち回ってるうちの愛すべき娘の助言が無ければ私も騙されていたけどね?」


 横を向くとゴシックドレス姿の日嗣姉さんが高笑いをあげながらモニターでは無く、きょとんとしている白滝苗さんが居るカメラの方に向けて指を指す。その黒い衣装に包まれた姿と相まって本物の魔女の様にも思えた。


「ヌハハハッ!この妾を見くびるでない!愚かな白き救世主よ!お主の悪事など妾にはお見通しじゃ☆」


 父親に負けじとカメラに向かってウィンクを決める日嗣姉さん。そのテレビ用の顔はいつもの日嗣姉さんじゃない感じがした。


「さぁ……えーっと、つまり!妾達の真の目的はこの第六ゲームを止める為に集っただけで……誘拐とかじゃないから、石竹君は悪くない……ので、ごにょごにょ」


 あ、これ、僕を庇おうとしてくれてるのか。若草青磁がモニターの向こう側にいる樹理さんと月島楓さんに手を振った後、再び審判の仮面を着け、僕の方を見る。


「これで終わりか?緑青?」


 僕はそれに首を横に振る。


「だよな……。深緋、お前はどうする?」


 僕の背後に座る太陽の仮面を着けた深緋がじっと何かを考えるように上を向いた後、結論を出す。


「私……許すわ。貴方達を……なんかね……緑青に気持ちをぶつけたら……うん。スッキリしちゃった……死んだ妹の事は私が死ぬまで一生抱えていく傷だし、それに……」


 仮面越しに深緋の指がその唇付に触れる。僕の混じった記憶の中、閃光の中で交わした彼女との血の味がする口付けを思い出し、顔が熱くなる。蜂蜜の視線が痛い。


「あの子の……浅緋の生きた最期の瞬間は緑青の中に蘇った……それでいいのよ……私は多分、大好きな男の子に自分の事を忘れられてる妹が不憫だったのかも知れないわね……緑青、ごめんね、私の姉妹の問題に巻き込んで。そして有難う。私の身代わりになってくれて……もし、私が生贄ゲームの被験者になっていたら、私は死んでいた。生き残ったとしても廃人になっていたと思う」


 仮面の下、表情を隠した深緋がモニター越しの白き救世主を確認した後、今度は撮影しているカメラへに向けて言葉を発信する。


「だから私……被害者遺族として貴方達を許します。石竹緑青……そして今は亡き北白直哉、二川亮。白き救世主のキミはきっと、生贄ゲームを経て後悔していた……ずっと、罪悪感を抱えて粛々とただ只管に……」


 モニター越しに天野樹理さんの声が聞こえてくる。


「深緋……貴女はそれでいいのね?」


 それに頷く深緋の姿を確認すると、普段は見せない相手を包み込む様な優しい微笑みが彼女に向けられる。


「ならこっちは引き上げるわよ?日嗣のおじさん?」


「あぁ。そうだね。怪我だらけの二人を病院に送らないといけないしね」


 そう言えばどうして樹理さんと日嗣朋樹さんは白き救世主の居場所が分かったんだろうか。第六ゲームが始まってから、天野樹理さんを此処まで迎えに来て、短時間で辿り着けたのは最初から居場所を特定していた可能性が高い。首を傾げる僕の気持ちを察したのか、日嗣姉さんの高らかな笑い声が再び響く。


「ヌフフ、何やら不思議そうな顔をしておるの。どうしてお父さんと樹理たそが白き救世主の居場所を突き止められたかと言う事を」


 八ツ森を囲む森は広大だ。

 僕と蜂蜜でさえ第五ゲームが行われた場所を探すのに一日以上かかった。


 予め場所を特定しないとあんな短時間で見つける事なんて出来る訳無い。


 そして深緋……君が白き救世主を許すと言うなら、僕も許してやろうと思う。それでいいんだろ?浅緋。

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