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幼馴染と隠しナイフ:原罪  作者: 氷ロ雪
最後の生贄ゲーム
255/319

らいあーげぇーむ

<女教皇>


 隠者サイド

《 question(12): 第四ゲームの敗者、佐藤浅緋の死因は……腹腔を北白直哉によって切り開かれた事によるショック死だった? 》


 八ツ森サイド

《 anser(12):……それは記憶を取り戻した貴方が最も詳しいはずです。貴方が浅緋さんの首を締めて絞殺したとされています。本件の事実関係は諸事情により伏せられていましたが、司法解剖の検死結果により、絞殺後に開腹されたとされています。よって答えは✖︎です…… 》


 太陽の少女:見解

『今の質問に対する回答、確かに……死因は窒息死という見方が強く、ジャッジも✖️という審判も納得いくものです。しかし、検死者達の見解の一部にそれを懐疑的見た人達もいました……。


 事件当時、佐藤浅緋……私の妹を彼に殺させる為、北白直哉は手持ちのナイフで彼の額を斬りつけました。


 浅緋の手にも大量に彼の血が付着していた記録が検死結果に残されていました。その時、必死に妹は彼の額から流れる血を止めようと試みた痕跡がありました。それほどの血を彼は流し、そして、犯人の北白からの暴行も受けていた事を合わせて考えると、北白の予想に反して彼が暴れた為だと言えます。その証拠に北白直哉は警察に拘束された際、いくつかの怪我を負っていました。ましてや十歳の少年です。失血により意識が朦朧とする中、仲の良かった女の子を殺害するだけの力が、殺意が、彼にあったのでしょうか。妹は首を絞められ意識を失った直後に腹腔切り裂かれていました。もし、仮死状態なのだとしたら……直接の死因は突き立てられた刃による内臓損傷、ショック死です。それはつまり……僅か一瞬とは言え、腸を切り裂かれる痛みを彼女が味わった可能性を示しています。それは……私にとって残酷な事実であり、そして、彼が妹を殺す直接的死因にはならなかった可能性……を示唆しています……よって、ジャッジは……◯でも✖️でも無いと……思います。その事実を知るのは……死んだ妹に於いて他はありません。被験者の少年はその場で倒れ、犯人の北白も彼女は絞殺されたものと認識していました。他に事件当時の事を知る者がいない為……このクイズの回答を判定できる者はこの世に居ません。無効とするのが……良いと思います。私からは……以上です……』


 私の回答に異議を唱えた佐藤深緋さん。その提唱に誰も異議を唱える事は出来ませんでした。その首を絞めた石竹さんさえも。ガスマスクの下、その動揺をまるで隠す様に変声された声が室内に響きます。


「太陽の贄、その申し出により……先程の設問は無効になりま……」


「待ちなさい!」


 拮抗する私と石竹さんの問答、そこへ畳みかけるべく、沈黙を守っていたあの方がついに立ち上ったのです。


 <星の女神>


「貴方達……随分と手前勝手な事をするのね……」


 此処だ。私が異議を唱える箇所があるのだとしたら今だ。私は直感的にそう感じると、残りの贄達、佐藤さん、若草君、江ノ木さん、東雲さん、鳩羽君が座る場所から立ち上がる。そのスポットライトがアウラの次に私へと向けられる。


「今の女教皇の回答、半分は間違えていたという事だけど、半分は正解していたとも言えるわよね?違うかしら?」


 今までの◯✖︎クイズに於いて、正解の是非はより近しいと思われる者からの回答、もしくはそう推測される有力な情報を正解としていた。けど、此処にきて初めて検死解剖に基づいた、物的証拠が提示された。この意味は大きい。そして、佐藤深緋さんが今の回答に異議を唱えたという事は、彼女の立ち位置は八ツ森側でも隠者側でも無いという事。妹さんの事だから口を挟んだという見方も取れるけど、積極的に意見を述べたのはこれが初めて。あっ、私のバストサイズ計測時の発言は別カウントだ。……そっか、私、Dもあったんだ。確かに気の所為か大きくなった気もする。って、そんな事はどうでもいい。私が仕組んだのは正真正銘、文化祭より前の出来事だ。私は僅かなどんな情報でも繋ぎ合わせて推測していかなければならない。何が起きていて、誰が何を企てているのか。いい度胸ね。この天才白髪美少女として世間を賑わせた私を出し抜けると思われているとは。でも、ここで気を付けなければいけないのは、真実を明らかにする事ではない。彼らのまだ見えぬ意図を汲み取り、選択を間違えない事だ。私は彼に再び問い掛ける。

「それとも、貴方達は自らの用意した設問への最適解が得られない場合、今後、そうやって無かった事にし続けるつもりなのかしら?」

「そ、それは……」

「このクイズゲーム、その本質は何処にあると貴女達は思っているのかしら?」

 ガスマスクを着用した石竹君と素顔の杉村さんが戸惑いながらも、彼の方が回答する。

「北白事件の真相を世間に伝える為の」

 食い気味に言葉を被せる。

「違うわ。このゲーム、貴方達の誠実さを問われているゲームなのよ」

 これは全国放送。全ての発言と所作は随時記録されている。そして、日本中がこの放送をリアルタイムで視聴している。彼らのしでかした事は確かに人々の目を引いた。杉村さんの美貌もそれに一役買っているとはいえ、まだまだ人の関心を惹きつけるだけの力は弱い。私はこれ以上、脱ぐつもりはないしね。もう、私もメディア関係で失敗したくはない。まず、私が確認しなければいけない事は現状の正確な把握。

「……誠実さを?ですか?」

「いい?八ツ森側、隠者側、どちらの回答も最終的にジャッジするのは貴方達なの。この意味が本当に分かっているの?元々、貴方の立ち位置が北白直哉である時点で、理不尽さ込みのゲームである事は違いないのだけど。あの男は自分の用意した舞台で安全な位置から生死の判定を私達に下していたから。それについて責めるつもりはないわ」

 彼の変声器越しの言葉が響く。

「確かに……もし、北白事件に関する事実を此方の都合の良い解釈で世間に広めようとする事は幾らでも可能になります……ね」

「そう。けど、君達はそれをしなかった。非は非と認め、自らその判決を下してきた。その誠実さがこのゲームを成り立たせているの」

「……そう……ですね」

「この先、もし、その誠実さが損なわれる様な事があれば、この貴方達の始めた最後の生贄ゲーム自体がテレビ局が作り出したやらせ番組として視聴者は捉えてしまう。唯でさえ現実味の無い状況よ?恐らく、視聴者の半分はお祭り気分で見てるわ」

「元々、それは折り込み済みです」

「しかも……貴方が部屋の中に入るまでに行われた出来事は更に現実味を欠いている。私も半分信じられないけど、君は山小屋を包囲するSITの部隊を撹乱、制圧、を二人でやって退けた。17歳の高校生二人がよ?しかも、その後、八ツ森の特殊部隊Nephilimと私の友人、芽依の介入により、大凡人の為せる領域を超えた戦いを見せつけられた。これは恐らく……あの金髪の婦警さんが、この事件がフィクションであるかの様な印象を周りに与える為に仕組んだ事なのだとしら納得がいくけど。端末の画面を通してしか見ていないし、映像が本物かも分からない。いい?虚偽と思われる様な申告はしない事ね。でないと、貴方がこうやってわざわざお膳立てした生贄ゲーム自体が意味の無いものとなってしまう」

「そうですね……そうかも知れませんね」

「そうよ。これは中立的な警告よ」

 この最後の生贄ゲームと彼は宣言した。けど、本来なら私が用意した文化祭の舞台で全てに決着がつくはずだった。しかし、それは恐らく、私の想定外の出来事により、成されなかったと考えるのが順当だろう。彼はその成されなかった何かの為に、こうやって私達を誘拐し、罪を重ねようとしている。

「では、先程の女教皇の回答を有効とし、一分間の……」

 ガスマスク越しの視線がアウラを捉えると、たじろいでいる。それもそうだ。アウラは彼がルール的にも性格的にも自分から危害を加える事を極端に嫌っている。森で遭遇した野犬を殺さずに追い払ったりしていたし。杉村さんは何の躊躇も無いけど。

「私、隠者への攻撃を認めます。蜜蜂、鎖を」

 対するアウラは企む様な顔でわざと威嚇する様に両手を挙げている。うん、また抱きつく気満々ね。私はアウラに一言添える。

「次で決めて?任せたわよ?」

 アウラが十字架の仮面越しに驚いた様に此方に振り返る。

「みこっちゃん?」

「貴女の頑張りは私が最大限に活かす。それが星の教会、その教祖としての務めじゃ」

「……みこっちゃん……」

「安心しろい。相手が殺人蜂と言えど、私達に対する仲間意識は損なわれえてはいないわ。殺す様な事はしない……はず」

「……はず……。や、やり過ぎない様に気をつけます」

「うむ。さて……此方から一つ、提案があると言いたいのじゃが……今は女教皇のターンじゃ。任せたぞい!」

「はい!」

 殺人蜂は相変わらず、このゲームには我関せずといった態度で傍観者を決め込んでいる。もう一つ言うと、これは只のクイズゲームでは無い。お互いの心を削り合う心理戦の側面も持っている。杉村さんがマイペースに歩き、アウラの手錠を解錠した後、隠者の座っていた椅子の肘掛に軽くお尻を乗っけると腕組をしながら脚を組む。その目に感情は無いが、どこか攻め立てる様に石竹君の方をじっとみている。その視線に落ち着かない様子の石竹君が合図を出す。本来なら、掛け声は判定役の杉村さんが担当していたけど、殺人蜂に代わってからは石竹君が一人で進行している。

「女教皇によるAttackPhaseアタックフェイズ、Start!」

 そのかけごえと共に石竹君は椅子から腰を下ろすと、ジリジリと間合いを詰めていくアウラから一定の距離を置いて、再び壁際へと追い詰められていく。

「ちょ!アウラさん!また抱きつく気ですか!?」

「フフフ……観念するのじゃ、第四の少年よ」

「なんで日嗣姉さんの真似?!」

「ほーら、もう背後は壁ですよ!ハグされたくなかったら、私を倒す事ですね」

「いや、ルール的にそれは出来ないって!」

「えぃ!」

「ぎゃーっ!」

 石竹君の変声器越しの情けない叫び声が部屋に響く。アウラはしっかりと彼の身体をホールドする様に飛び付く。アウラもよく考えたものじゃ。物理的ダメージを与えられないなら、精神的ダメージを与えるという作戦。二人には効果的に効いている。無表情だった殺人蜂の顔が僅かに歪む。彼は両手を挙げ、ノータッチアピールをしているが、アウラにガンガン胸を押し当てられている。いや、押し当てているというか、大き過ぎるが故に、当たってしまっていると言った方が正しいのかも知れない。多分、彼のマスクを取ったら顔を赤くしている事だろう。流石、星の教会、妾の右腕じゃ。先程、彼には誠実である事に釘を刺しておいたが、心配はいらなそうね。ネット上ではきっと、羨ましい、そこ代われ!といった声が聞こえてきそうだけど。

「蜜蜂!あと何秒だ?!」

「えっ?あ、数えて無かったわ。ちょっとイライラしすぎて」

「ご、ごめん!こっちの手違いだから、今から数えて!」

「いーち、にー……さーん……」

「って、この懐中時計使って!」

 石竹君がもはやボロボロになった白いコートの下から懐中時計を取り出し、それを投げ渡す。寸分狂い無く、それをキャッチする殺人蜂。アウラが何かに気付いた様に、マスクを外すと此方に目配せをして頷く。うむ。それで良い。

「……あらあら、緑青的にはこの夢の様な時間がずっと続けばいいと思ってるじゃないかしら?好きなだけハグされてれば?」

 辺りに彼女の殺気が圧となって圧し掛かる。私なら耐えられない。

「地獄だよ!生きた心地しないからっ!」

「ふーん……緑青もどうせ、大きい方が好きなんでしょ?」

「ち、違うって!気にしないから!」

「私は気にするわ」

 そっと殺人蜂の手に握られた護身銃の照準が彼の脳天に合わされる。アウラにはやり過ぎると殺されると言ったが、それはアウラへの心配だったのだけど、その前に彼が殺されそうだ。ど、どうしよ。今度はその言葉を聞いたアウラが石竹君の胸板に埋めた顔を上げながら、上目遣いで抗議する。

「石竹さん……酷いです。そんなに大きいのは嫌いですか?」

「いやあの……好きで」

 一発の銃声が石竹君の上げた片腕のコートの一部を吹き飛ばす。彼のコートは度重なる攻撃により、どんどんとボロボロになってしまって、荒野を流離う旅人の様だ。

「次は……緑青を惑わすその大き過ぎる胸を撃ち抜く」

 石竹君を撃つとは言わないのは流石じゃ。緊張感が走る状況に一切構う事なくアウラが畳み掛ける。

「あっ……緑青さん、ダメですよ?こんなとこに硬い物をしまっていては……あっ」

 あぁ……これは、死ぬかも知れん。石竹君が。銃声が一発鳴り響くと同時に石竹君のガスマスクが弾け飛ぶ。その射撃の正確性は恐らく並の警官以上ね。変声器を失った彼の素顔と声が必死に無実を訴える。

「違っ?!」

 刹那の瞬間、カメラすら追い付けない程の速度で殺人蜂が石竹君の前に躍り出た時には既にナイフが握られ……アウラが床に膝を着いていた。

「っ!?」

 訳も分からないまま意識が遠のいていくアウラは、最後の力を振り絞って十字架が刻まれた仮面に手を伸ばすと、安心した様に横になる。すまぬ。私はこうなる事が分かっててアウラを利用した。それは彼女も覚悟していたことだ。殺人蜂の目つきがヤバイのじゃ。

「へぇそう……私以外の女にそういう風になっちゃうんだ?」

「なってない、なってない!凄い弾力だったけど、耐えたから!」

「嘘つけ!」

 その蹴りが無実の石竹君を穿つ。ふわりとその身体が浮かび、勢いよく彼の体がコンクリートへと叩きつけられる。私も追撃しておこう。


「私の身体にも……反応したのに……幼馴染にだけは無反応なのね……ふっ」(勝ち誇った顔)


 次々とコンクリートの壁にナイフが突き立てられ、石竹君のコートを貼り付けにし、身動きを取れなくしてから、その拳が胴体に減り込む。流石幼馴染、きちんと対石竹君の攻略方法を知っている。防弾チョッキを着てるかもだけど、多分、あれは……耐えられない。


 石竹君が、無実を訴える瞳でこちらを見ながら気絶する。磔にされてるので、首だけががくりと垂れる。


「私以外の女に%=5☆$#+〒+34☆ねぇよ!!」


 もうなんか言葉にもならない言葉を叫びながら、護身銃へ二発の弾丸を弾込めしながらやってくる。やだ、怖い。無理無理無理っ!だが、アウラが紡いでくれたチャンス、無駄にはしないっ!


「人が下手に出ていれば……!私の緑青の初めてを奪っておいて!!もういい、此処で殺す!無かった事にする!そう……相手が死体じゃ、カウントに入らないもんね?そう思わないかしら?日嗣尊さんっ?!」


 ヤンデレハニーちゃん、超怖い!お漏らししそう!エンディングまで泣くんじゃない!尊よ!踏ん張りどころじゃ!怯えや恐怖を顔に出さない様に高笑いを決めながらその一言を言い放つ。圧に押されれば、即退場は免れない。せめて、心だけでも相手に踏み込ませない余裕を見せなければならない。め、命お姉ちゃん!力を貸して!


「あーははは!っバカだのぉ。蜂蜜ちゃんは!!」


 大丈夫、声は震えてなかったはず。


「は?」

 し、死ぬかも知れない!その私の一言で、冷静に戻った杉村さんが一転して警戒心を強める。流石……ね。殺人蜂の頭の回転の良さはやはりどの人格よりも勝る。

「気付いておらぬのか……?このゲーム……必勝法ならある!」

 辺りを見渡し、警戒する杉村さん。

「何を言ってるの……?」

「ルールに縛られない蜜蜂に隠者を攻撃させれば……クイズの是非、関係無く隠者への攻撃は可能なのじゃ。クイズの回数を重ねなくとものぉ!」

 私の言葉に石竹君が気絶している事に気付いた彼女が冷汗を流す。

「私を……私の事を利用したのね!よくも緑青を……!!」

 やったのはお主じゃがな。アウラの元へ行き、そっと手にしていた仮面を被せ、静かに眠る田宮稲穂さんの横へと移動させて、寝かしてやる。私の手元にはアウラが託してくれたものが握られている。そう、アウラは杉村蜂蜜による石竹緑青への攻撃だけを狙った訳では無かった。連戦を続けた間、執拗に彼にハグし続けたのはこれを彼の懐から奪う為。ごめんね、無茶させて。そして、石竹君、君は誘惑になんか負けて無かったのに、誤解を招く様な言い方をしてごめんね?わざとだけど。今は眠っていいわ。恐らく疲れていたでしょ?

「お主の健闘無駄にはせぬ。そこでゆっくり休んでいるのじゃアウラ……そして!ここからは、ずっと私のターンじゃ!さぁ!隠者の代わりとして、次は貴女の番よ?」

「え?私?」

「そうよ……隠者側の構成員は……隠者と蜜蜂。隠者が回答出来ないなら、今度は貴女の番ではないのかしら?それとも、ここでゲームを終わりかしら?」

 私の事を睨み付けながら、磔にされ、意識を失っている石竹君の頬を叩いて起こそうとするけど、完全に意識が落ちていて目覚める気配は無かった。そのうち目覚めるでしょうけど、今は眠っていてほしい。杉村さんがふと優しい眼差しで彼の事を見つめたあと、そっと額にキスをして、カメラの前に立ち、隠者が座っていた椅子に腰掛ける。肘置きに肘を着き、脚を挑発的に組んだ姿で大きな溜息を吐く。

「仕方ないわね……緑青が目覚めるまで相手してあげるわ?かかってきなさい……日嗣尊。まぁ……私に、非抵抗のルールは貴女の言う通り設けられてないわ。貴女達に私が傷一つでもつけられるならね?」

 フフフ、その為のコレじゃ。そうやって今は余裕に構えておれ。

「宣言するわ。私が出てきたからには何も答えさせない。そして……一つ、提案があるの。いいかしら?」

「どうぞ、ご自由に?」

 私には私の戦い方がある。この生贄ゲーム、恐らく長引かせれば長引かせる程……石竹君の命の危険性は増していくはず。それなら……せめて、私の手で早期決着を付ける。それが私に出来るせめてもの手向け!

「勝負よ!杉村蜂蜜……いえ、ハニー=レヴィアン!!」

こうして私と彼女の戦いが幕を開けたのです。負けた方はペナルティにより、負債百億を抱える事……にはならないよ?

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