突入と退却
良い子は一人で特殊部隊のお兄さんやお姉さんに戦いをしかけちゃいけないネ。せめて二人は要るネ。
紅髪の女のこめかみに銃を突きつけながら少年が居るとされる505号室の扉前へと足を進める。その前に、腰に提げたククリナイフを素速く引き抜き「紅い悪魔」の女の腿を撫でるように傷つけておく。深くは無いがその傷の痛みに顔を歪める紅髪の女。
「なんのつもり?あとで私の体を弄ぶ気かしら?」
銃口を強くそのこめかみにこすりつけてそんな趣味が無い事を示す。
「イタタッ!」
「私にお前を洗脳していたテロリスト達の様な趣味は無いネ」
その言葉に表情が固まる。それは本人にとっても触れられたくない過去だろう。
「どこでそれを?」
「ワタシ達のとても親切なスポンサーが提供してくれた情報ネ」
抵抗する気の無くなった紅髪の女を引き吊りながら非常口近くで裸の女達が密集している群の向こう側にいつでもハンドガンを引き抜ける準備をしている白い特殊部隊兵装に身を包んだ男がこちらの様子をずっと伺っている。火災警報は鳴り止み、こちらの会話はその男に届いているだろう。
女と銃の為に両手が塞がっている為、右足で505号室のドアを蹴り破ろうとした時、手持ちの端末から着信が鳴る。このタイミングでレコレッタから渡された端末に連絡が入るという事は事態が動いた事を意味する。先行させた鈍猫から少年を殺害した旨を知らせる合図は無い。少年はまだ生きている可能性が高い。確かに静か過ぎる。通路を見渡し、裸の女達が寄り集まっている集団に眼をやる。当然だがその中に天使の姿は見あたらない。居るとしたらこの先の部屋の中で待ちかまえているか、少年を追って既にホテルから離れているか。どちらにしろ、この携帯には出なければいけない。
紅髪の女への拘束を解いた瞬間、タクティカルベストに固定していたFNファイブ・セブンNを素速く引き抜き、ワタシに照準を合わせようとして眼を見開く。ワタシの毒が効いてきた様ね。全身の自由を奪われた紅髪の女が震える手を凝視している。念の為、銃底で女の顔を打ち付け、更に自由を奪っておく。口と指先が僅かに動かせるだけでこちらに攻撃を加える事は不可能だ。足下に転がった銃を拾い、マガジンをその場に捨て、装填されている弾も排出し、銃をすぐには使えなくしてから電話をとる。視線は非常口前でこちらの様子を伺っている男に向けたまま。電話の相手は烏からだった。
「烏。何か用事ネ?」
息苦しそうな声で烏が用件を話す。
「目標は確保した。それ以上の追撃は不必要だ。すぐに撤退しろ」
ワタシは今の状況を見渡して確認する。
少年の身柄は暗殺者サイドに引き渡された。だが、恐らくここに少年の護衛として張り付いていた紅い悪魔の異名を持つこの女と元米軍の特殊部隊の男、そして天使はワタシをここで殺し、少年への追撃を根本から断とうとするはずだ。それに例え少年がこの場に居なくともワタシにはまだもう一つやり残している事がある。烏の声が喧しくワタシの耳をつんざく。
「退け、死神。敵を侮るな」
ふと視線を逸らした瞬間、非常口で待機していた男の姿が消えていた。ワタシが咄嗟に端末から手を離し、身を翻した瞬間、扉越しに銃声が響く。扉に次々と銃弾がめり込み、その形を崩していく。幾つもの銃声と衝撃が辺りに響き渡る中、扉から離れようとした瞬間、非常口で構えていた男がプロテクターを外した状態でこちらに肉薄する。
捨て身覚悟の接近戦。咄嗟に威嚇の為に銃の引き金を引いて残弾2発を使い切った後、それをその場に放り投げ、素速くククリナイフを引き抜く。小振りのサバイバルナイフを手に構えた白い兵装の男と斬り結ぶ。この刀身を警戒して迂闊に飛び込んでくる真似はしないが、時折交える体術の重みはワタシとほぼ同等。急所に食らえば恐らく隙を相手に与えてしまう。重い一撃をいなしつつ、後退するワタシに扉を蹴破り、現れた天使。二人同時攻撃とは厄介ネ。ククリナイフの背で男のナイフを受け止めた後、二丁拳銃を構えた天使に対して躊躇無く大型のマチェットナイフを振り投げ、天使の腹に深々と突き刺さったそれはその重みを生かし、出てきた部屋にその体を押し返す。プロテクター越しに腹に突き刺ささったそれは両断こそしなかったが相手の姿勢を崩すには充分すぎる役割を果たす。その天使の身を案じ、白い特殊兵装の男が僅かに気を逸らした隙を感じ、目視確認せずに感覚で相手の腕を絡めとりながら渾身の蹴りを胸部プロテクターの脇を狙って打ち据える。その一撃で骨がイかれたらしく、骨がミシリと鈍い音を立てる。更に左手に構えていたククリナイフを振り下ろし、相手の腕も傷を負わす。これで手は使えず、毒はその体を蝕む。ワタシの目の前で特殊部隊三人が為す術なく崩れ落ちる。基本的に軍隊は多対一。チームによる連携を想定して作戦を決行する。並の相手なら手出し一つ出来ずに殺されていただろう。
しかし、私達暗殺者は常に一対多を想定し、動いている。その場数がほんの少しワタシの方が多かっただけネ。
愛用するククリナイフを片手にゆっくりと音もなく、腹に大型マチェットが突き立てられた特殊部隊隊長の天使に歩み寄る。相手が血を流しながら部屋の窓際を目指し、足を引き吊りながら後退する。普通、鉈が腹に突き刺さった状態では痛みで身動き一つとれないはずだが、天使は一部の痛覚を遮断出来るとデータにあった。ここで首を切り落とすか、抵抗できない用に手足を分断しておくべきだ。殺しのリストにこの黄金の髪を垂らす女も入っている。女が口を開いた瞬間、その右足を踏みつぶす。痛みは感じなくとも、潰れた感覚はあるのか開いた口がそのまま開かれた状態を保っていた。
その眼がこちらを睨みつける。動きが鈍くなったところに更に追撃を加える。ブーツ越しに相手の足の指が砕ける音が響く。背中から銀色のリボルバーを引き抜き、それをこちらに発砲するがそれも想定済みだ。その白く細い腕と共に切り落とす。辺りに天使の血が赤く飛び散る。もはや天使と呼ぶにはほど遠い。残された左腕を頼りに出来る限りワタシから逃れようと足掻くが君が死ぬのも時間の問題ネ。
「観念するね。チェックメイトね」
観念した様に天使の瞳が閉じられるがその口元は笑みを称えていた。
「時間切れだよ。暗殺者」
ぞわりと背中に寒気が走り、振り向くとそこには先ほど身動きを封じたはずの紅髪の女が手持ちのスティレットをこちらに投げつけていた。その刃がワタシの背中に突き刺さる。紅い悪魔が笑みを浮かべている。その姿を睨みつけながら背中に刺さったスティレットを引き抜く。致命傷とはほど遠い。
「なぜ動ける?」
「毒使いの暗殺者相手に解毒一つ持ち合わせないバカはいないでしょ?持参したワクチンに合うやつがあって助かったけど」
「動けるからどうした。お前一人が動けたとしても何も変わらない」
部屋の入口に立つ女に素速く間合いを詰めると手にしたククリナイフを頸動脈向けて振り下ろすが、その内側に素速く潜り込まれナイフを持った腕を掴まれてしまう。
「まさか」
「ごめんなさいネ。端から勝てるなんて思って無いもの。一回目、毒を相手に食らうまで力を温存していたのよ。毒にやられて動きを止めればひとまず相手の標的からは外れるしね」
「腕は鈍ってはいないか」
「鈍ってるわよ。ここ数年は専属カウンセラーとして過ごしていたしね」
「杉村誠一の娘の為にか?」
その名前を出して、僅かにその口元が緩む。
「えぇ」
「お前達、どうかしてるな。今も少年一人の為に命を投げ出している。そんなにあの子供達が大切か?」
「えぇ、もちろん。あの子達はただの子供じゃないの。私達の、この八ツ森の希望そのものよ」
ふわりと体が宙に浮き、床にその身を叩きつけられる。軍隊仕込みの重い一撃に右肩の関節が外れ、ククリナイフを床に落とす。紅髪の女が天使に合図を送る。
「そして、あの男の子の命は暗殺者のお兄さんが思っているより重いわよ?彼女の母親とその存在と記録をこの世から消された女の子が命を託した男の子だから」
「何を言っている?」
「敵の全武装解除を確認。サリアOKよ」
「すまない。こちらも間に合ったようだ」
地面に背中をついたワタシは紅い悪魔に体を密着され身動きが取れないでいる。その下品な胸までもが邪魔をして鬱陶しく感じる。天使は一体、何に対して間に合ったと言っているんだ?天使の首元に備え付けられている無線から声が聞こえてくる。
『こちら、八ツ森特殊部隊ネフィリム。サリア隊長の指示通り、ホテル楽園。完全に包囲しました。合図が有り次第突入可能です』
ワタシはどうやら一杯食わされた様だ。
「あの少年につけていた護衛。お前達三人が幾ら精鋭といえど、数が少なすぎると思っていた」
天使が血の噴き出す片腕を抑えながら口の端を歪める。
「お前らは臆病だからな。あまり数を増やすと出て来ない可能性があった。だから最低限の人数で確実に誘い出し、ここで叩く。一番避けなければならなかったのはお前達達への警戒を解いたところを狙われる事だった」
「やられたネ」
少々奴等を甘く見ていたようだ。
「私の合図で部隊が突入する。個々の戦力はお前と比べ物にならないほど脆弱だが、数と連携を駆使し、お前を圧倒する事ぐらい可能だ」
「ここは退くネ。幸いな事に少年はこちらの暗殺者の手に落ちている」
「クククッ……」
「何が可笑しい?」
血を腕から流し、腹には大型の鉈が突き刺さったままの天使が嬉しそうに笑う。少女の面影を残すその表情はどこか場違いに思える。
「烏は我々の味方だよ。あいつが私達に、いや、私の妹に情報を流し続けてくれていた」
脳裏に今までの烏とのやりとりを思い出す。最初から全て仕組まれていたのか。人質にしようとしていた杉村誠一の娘の足取りを追え無かったのも烏がその痕跡を意図的に消していたからか。期限までの間、少年を暗殺者達から守る為に匿ったのも彼女だろう。だが、誰かの身を守る為に動く暗殺者など聞いた事が無い。居たとしてもそんな人間はすぐに身を滅ぼす。いや、烏の名が出て来たのは極最近。しかも殺すターゲットが全て殺人鬼と化し、暴走した暗殺者ばかり。奴は常に犯罪者を裁いていた事になる。
「裏社会に忍び込んだ正義の使者……八咫烏の様なものか」
「観念しろ!情報と引き換えに命だけは助け……」
私は空いている左腕を上に乗っている紅髪の女の体に回して筋力だけで引き剥がす。右腕を脱臼しただけでワタシは止められないネ。立ち上がろうとする紅い悪魔に近くに掛けられていたハンガーを上手く利用してそれを素早く撃ち込む。勢いを削がれた相手は半端な態勢のまま床を転がる。その隙に脱臼した右肩を応急的に壁に打ち付け、間接に嵌め込む。使い物にはならないが、邪魔になるよりはマシだ。当然痛みはあるが我慢出来る範囲にある。天使が突入の合図を出そうとした瞬間、天使が手放し、床に転がっていたグロッグ17の銃口を向けてそれをありったけ相手の顔面目掛けて撃ち込む。閃光と火薬の匂いが部屋に広がり、硝煙が辺りを曇らせる。
その光景にその場に居合わせた誰もが息を飲んで固まっていた。銃を放ったワタシ自身でさえも。
瞬間的にワタシと金髪の天使の間を隔てる様に銀色の髪を揺らした奇妙な仮面の女が音も無く目の前に立っていた。確かに気配は無かったはずだ。音も無く忍び寄ったというよりはその空間に突然現れたと言ってもいい。まるで闇を纏っている様な影そのものが揺らめく黒衣のドレスを纏った女が仮面の下から覗く桃色の唇を開く。
「私の友達を殺させません。サリアさん、怪我の治療は少し待ってて下さいね。ここは私が引き受けます」
静かだがよく通る声には芯の通った強い思いが垣間見える。銃口をその謎の女に向け変え、躊躇無く引金(トリガ―)を引く。情報が無い今は推し量るしか無い。
黒衣のドレスを纏った女の足元で不可思議に揺れていた紫の色彩を放つリボンがその弾丸から女を守る様に立ちはだかる。その布切れ一枚すら貫通出来ずに、回転を加えて発射された弾丸が絡め取られてその場に落下する。最初に天使に向けて放った銃弾も同様に床に散らばっている。
奇怪な布の隙間を狙ってその女の胴体に嘗底を打ち込む。その一撃に布が一歩遅れて反応するがワタシの手の平の方が早かった様だ。私の一撃を打ち込まれた女が激しく咽込む。相手の反応を越え、隙を突いた打撃は有効らしい。それなら殺し切れる。
「ゲホッ、ゲホッ、痛いっ、というより苦しいかも」
咳き込む女を余所にスルリとワタシの体に巻きついて来る布に危険を感じ、距離を取る。数瞬遅れて布が勢いよく圧縮される。巻き込まれていたらその部位は確実に砕かれていた。不確定要素が多すぎる。その背後に構える天使が叫ぶ。
「よせ、もういい。下がれ芽衣っ!お前が生身で敵う相手じゃない事ぐらい分かっているだろ?!」
咽込み、口から血を滴らせた奇怪な仮面の女がその一歩を強く踏み込む。手にしていた長い杓杖が形を変え、巨大な大鎌に姿を変える。陰のドレスと奇怪な仮面に銀髪を靡かせ、その両手に鎌を握る姿はワタシ以上に死神の様だ。
「例えサリアさんの頼みでも下がりません!もうこれ以上、指を咥えて見ているのは嫌なんです!」
「くそっ、突入しろ!お前達!目標は暗殺者死神だ!もう一人館内のどこかに暗殺者が忍びこんでいる可能性もある!気を付けろ!」
無線の向こうからそれを受諾する返事が聞こえてくると共に多くの足音が各階から聞こえてくる。そろそろ潮時らしい。瞬く間にこの部屋を中心に多くの武装した隊員がワタシを囲むように傾れ込んでくる。
私は静かに言葉を口にする。
「ニャー」
ワタシの口から発せられた場違いな猫の鳴き真似に首を傾げる隊員達。頭が可笑しいと思われても仕方ない。通路で声が上がり、騒ぎが起きる。その中心は恐らく裸で固まっていた女性達の中からだろう。
廊下で響く発砲音に混じって、男達の悲鳴が次第に大きくこちらに近付いて来る。慌てて部屋に駆けこんできた隊員が天使に声をかける。
「サリア隊長!大変です!人質になっていた女性の1人が錯乱して、我々を攻撃……」
その言葉の途中でその隊員が気を失う。ワタシを囲んでいた特殊部隊員から素早く腰に提げられていたトンファーを奪い、武器を絡めとりつつ、殴打により相手を瞬く間に昏倒させる。この狭い室内、銃を不用意に扱えば同士討ちになる為、彼等に分がある。
呆気にとられる特殊部隊員を余所に、通路から場違いな女性の声が聞こえてくる。
「鈍猫様のお通りニャースっと!」
通路で戸惑いながら発砲する隊員の影から、裸の女が姿を現す。その背後で発砲した隊員が血をまき散らしながら倒れ込む。その女の手にはグローブがはめられており、伸縮自在な刃物がまるで爪の様に可動を繰り返している。接近戦特化型のワタシ達に雑魚が叶うはずも無い。天使が悔しそうに叫ぶ。
「まさかっ、人質の中に紛れ込む算段を予めつけていたのか?!わざわざ火災報知機を作動させ、館内放送でわざわざ利用客を外に追い出したのも全て……この為だと?!」
「天使さん、武器を全て奪ったからと言ってワタシ達が無力化されるとお思いなら大きな勘違いネ」
まるで猫の様な身のこなしで銃弾の雨を掻い潜り、すれ違い様に相手を斬り裂きながら金色の目を輝かせた猫目の女が裸で部屋に転がり込んでくる。
「私達暗殺者の武器はその肉体そのものネ」
部屋内に押し寄せて来た特殊部隊員を全滅させた後、鈍猫に部屋にあったシーツをかけてやる。猫の様に目を細めて喜ぶ鈍猫。猫の生まれ変わりの様な気がしてならない。
「やっぱりお兄さん紳士ニャ」
「……状況は?」
「逃げ道は確保OKにゃ」
天使が叫び、ワタシ達を捕まえようと他の階の隊員に指示を出すが、その無線の向こう側から銃声が響き混乱を期しているようだ。
「どうやら間に合ったらしいネ」
「にゃ?」
「戦車にある条件と引き換えにもし包囲された場合のみ協力するように依頼していたネ」
「おぉ。あの戦車が味方に着いてくれるとは心強いニャ。私は銃とか苦手にゃりよ」
天使が右手と一緒に転がっていた銀色のリボルバーを左手で握り、庇う様に立っていた仮面の女を下がらせると、その銃口を私達に向ける。
「ふざけるのも大概にしろ」
その言葉に腹を立てた鈍猫が反論する。
「私達はこれでも真剣にゃ!殺すしか生きる術を選べなかった私達の苦しみを恵まれていたお前達なんかに分かってたまるかニャ!」
「ニャーニャー五月蠅い女だ!」
鈍猫の隠し持っていた棒手裏剣が天使の手を貫き、銀色のリボルバーを床に落とす。少し離れたところに落ちていたワタシの端末に留守電のメッセージが記録されていく。
『死神の旦那、聞こえてますか?裏口の通路は確保OKッスよ。出来たら早く出て来てくれると俺の死亡率は下がるッス。ではでは』
仮面の女の存在は想定外だったが、少年の行方は烏が知っている。暗殺期限はあと2日。恐らく裏切り者の烏はあの場所に居る。暗殺者の信頼は依頼を完璧にこなす事で信用を得る。それが一流たる所以ネ。
杉村誠一の存在は確認出来なかったが、これで少年に付いている護衛は正真正銘「烏」1人という事になる。
最悪の悪手を選んでいる事を後悔するといいネ。
ゴホッゲホッ!サリアさん、お腹痛い。
(黒いドレスの仮面女)
自業自得だ。そもそもが君の領分では無かったはずだろ?(天使)
私は八ツ森市のお昼当番ですからね。ゲホホッ、腕と足、治しますからじっとしてて下さいね。(黒ドレス)
まるで給食係だな……それを言うなら八ツ森の冥府の防人、番人だろ。すまない、助かるよ。(天使)
……さ、サリアたん。その人誰?いきなり現れたけど……。こっちの怪我も治してほしいな……とか。えっ?腕ってそんな簡単にひっつくの?(紅い悪魔)
あぁ、彼女は私のトモダチだ。(天使)
違います!親友ですっ!(仮面女)
だそうだ。ちなみにお前達二人をこの子は治せない。病院に行け。(天使)
はーい。(°_°)(´-`)(カウンセラーと英語科教師)