レフィーの生きる世界
竜族は、永遠に近い時を生きるといわれている。
そして、今、レフィーのいる世界は、その竜族の支配する世界。
竜族は、その魔力の性質を鮮やかな髪と瞳で示す。
王につかえる四大貴族
炎の竜族は、燃えるような赤
水の竜族は、透き通るような青
大地の竜族は、柔らかな緑
風の竜族は、きらめく紫
そして
すべての竜族を統べる者
竜の王族の色は、すべてを圧倒する金色
魔力が強ければ強いほど髪と瞳の色は濃くなる。
そして、その最高が金色。
魔力が弱ければ弱いほど髪と瞳の色は薄くなる。
だけど、闇色よりはずっとまし。
竜族の子供ならだれだって知っている。
髪も瞳も闇色の「黒色」達は支配される者たち。
その寿命は70年ほどしかないという。
魔力がないため、ろくな職にも就けない、哀れな者たち。
『黒色』と呼ばれ、虐げられ、憐れまれ、蔑まれる者達。
レフィーが、今、生きているのは、そんな世界。
漆黒の色を持つレフィー。
君は何を思うのか。
何のために生きるのか。
彼女はきっと笑って答えるだろう。
「還るためよ。」
ただ、享楽をむさぼり、飽いた生を持て余す、竜族の力などいらない。
自分は、あの方に恥じないものであればいい。
それが、己が死を意味していようとも。
脳裏に浮かぶのは、
金色の長髪を風になびかせ、
金色の瞳を輝かせて、
こちらに向かってほほ笑む女性。
「ルナ」
最愛をささげた人の名を、
心の中でそっと呼びかけ、
彼女は今日も一日を生きる。




