【間話】とある乙女の見た世界 メアリー視点
視点が変われば、感じ方も変わる。
これは本来見えるべきだった、とある乙女が紡ぐ、甘い恋のモノローグ
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デービット様と、最近会えてないなぁ。
ぼふりとベッドに身を沈め、変わらない天井を一人見つめる。
初めて助けてくれたあの時から、私は貴方に心奪われていた。
どこか影のある寂しそうな背中、たまに見せる拗ねた子供のような幼さ、掌の上で私を転がす大胆な色気。
デービット様の新しい一面を見るたびに、私はズブズブと、貴方という沼に溺れていく。
婚約者であるリリア様の前で、私を誉めてくれた。
私に会いに来てくれた。
私だけに、髪飾りをプレゼントしてくれた。
最初は、気にしすぎだと思っていた。貴方も私と同じ気持ちだったならば、そう願っているだけだと。
この髪飾りをつけるたび、貴方が私の髪に触れたことを思いだす。その度に、思わずにはいられないのだ。
私の運命の相手は、貴方なのだと。
許されない恋であることはわかってる。
ーーーそれでも私は、貴方が欲しい。
私は今日も一人、貴方の夢に溺れていく。
お読みいただきありがとうございます!
✨ブクマとリアクションの合計数で番外編公開!✨
合計10→断罪前日 リリアとミカエル
「最後に、お前を救えたら」
彼の手が、リリアに届く日は来るのかーーー




