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幼馴染は勝ちヒロイン  作者: 隆頭


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四十六話 先輩の脳を破壊するな

 テストが終わってからしばらく経ち、テストが返却された。俺の点数は全教科95点を越えている。やったぜ。


 ちなみに順位も張り出されてたよ、晒し者じゃん。 俺は興味が無いので見に行く気はなかったのだが、(しおり)が見たいと言うので一緒に来たのだが…


「なんでお前らがいるんだ」


「いやぁだって好透(こうすけ)の順位、僕も気になるもん」


「ウチも!好透君は何位かな?」


 まさか優親(ゆうしん)小春(こはる)までついて来るとは思わなかったが…まぁいいか。仕方ないので四人で一緒に向かっていると、目的の場所が見えてきた。

 他にも見に来た人がいるようだ。


 掲示板の前に立つと、そこには白い紙に黒い文字で、うちの学年を対象とした順位が記載してあった。


「あっ!好透のあったよ!」


 ふむふむ、栞は…見なかったことにしておこう。

 どうやらあまり振るわなかったようで、順位は真ん中よりちょっと良いくらいだった。

 最近はあまりちゃんと勉強してなかったもんね。ヤってばっかで。


「おー、やっぱり好透 凄いねぇ……」


「うっそ!やっぱり好透君って頭良いよね」


 三人して色々言っているが、何が悲しくて自分の順位なぞ見にゃならんのだ…

 おぉ!優親はいい順位だな、十三位か!

 小春もすげぇな、五位だぞ。


「ほら好透、ちゃんと見てる?」


「あー、まぁ皆の見たしいいかなって」


「ほらほらここだよー好透、これこれ」


 (しおり)が覗き込むように聞いてくるので、なんとか有耶無耶(うやむや)にしようと誤魔化したのだが、優親が指をさしてアピールしている。これじゃスルーできんやん!


「お、おぉ……」


 自分で言うのもあれだが、まさかここまでとは…見なかったことにしておこう。嬉しくもあるが、やっぱり恥ずかしい。


「好透君ってやっぱり勉強ガッツリやってるの?」


「いや、予習復習するだけだから、いつもだいたい一、二時間くらいじゃないか?授業さえちゃんとやっていればどうとでもなるし」


「さすが一位が言うと説得力があるね」


「やかましい」


 普段からちゃんとやっていてよかった、栞はこれからちゃんと勉強しような。



 そうしてなんやかんやもなく数日が経ち、無事に夏休みを迎えることができた。

 ……がその前の終業式、その帰りのことである。


「なんでアンタがいるんですか、俺たち今から帰るんでほっといてもらえます?」


「ごめんなさい、あの時のことが忘れられなくて」


 目の前に現れたのはあの時俺を呼び出した女の先輩だ。顔を赤くしてモジモジとしている。


「私のカレになんの用ですか?また見せ付けられたいんですか?良ければ動画でも送りましょうか?」


「やめろバカ」


 剣呑な雰囲気が(しおり)から発せられるが、言っていることがアレすぎてぶち壊しである。俺のツッコミも何処吹く風の(しおり)だが、先輩はというととても狼狽している。


「あぁ、なんてエッチな……エッチなのはいけないと思います!」


「言うに事欠いて何言ってんだアンタ」


 先輩が顔を真っ赤にしながら勢いよく言った。

 ネットとかのネタで割と聞くセリフである気がするが、まぁそんな事はどうでもいいや。


「アレ見てから私はおかしくなっちゃったの!|天美(あまみ)くんが好きで、好きな人が他の女の子と、えっエッチなことしてるって、こう、なんか、凄いなって……」


 段々と尻すぼみになっていく先輩は、口元に手を添えながら顔を真っ赤にして言った。

 その表情は妙に色っぽい。


「あぁつまり、先輩は寝取られみたいなのか趣味なんですねぇ」


「わざわざ言葉にすんな」


 栞がすんごい悪い顔をして変なこと言ってる。

 やめて、俺のそういう姿で興奮するとかマジでどう反応すればいいのか分からないからわざわざ言葉にしないで!


「きっ今日もスるの…?」


「はい、もちろん。明日から夏休みなんで夜通しエッチしようと思います」


「わ''ー言うな言うな変態!スケベ!」


 栞が変なことを言ったせいで、思わず変な声が出た挙句 語彙力が壊れちまったじゃないか、やめてよね。もうヤダこの空気。


「ぅ、もし良かったら私も見ていいですか…?」


「ハァ?」


 なにを考えているのか、目の前の先輩が意味の分からないことを言い出した。意味というか意図というか……この先輩アホなの?そんなこと許すわけ──


「見るだけでしたら良いですよ。いっぱい見せてあげますから…あっ、でも触っちゃダメですよ?気持ちよくなりたいなら自分でやって下さいね」


「あっ、ありがとうございます!」


 あーもう何にも言えねぇや。

 俺は完全に呆気にとられ、栞の言いたい放題させてしまった。これは俺が悪いですごめんなさい。



 そうして一晩、俺たちのソレをマジで見せ付けることになってしまった。恥ずかしいわ!

 あの時止められなかった手前 今更拒否することもできず流されてしまった。俺も大概情けないわぁ。


「ふふっ、どうでした?」


「うぅ、羨ましいですし辛いです……脳がっ、脳が破壊され……っ!」


 得意気にした(しおり)に対し、先輩は随分と大袈裟なリアクションを本気のように見せてきた。

 やめて、そんなに顔を赤くしてそんなこと言わないで!ってか先輩もなかなかにノリがいいでせね。


「ってか一つ思ったんだけどさ……」


「ん?どうしたの好透?」


 この状況に困惑した俺の言葉に、二人がこちらを見る。


「いや、なにこれ?」


「見せ付け?」


「WSSですね」


 なぁにがWSSだ!

 先に好きだったのはどう考えても栞でしょーが! そんなツッコミをする気力もなく、俺はただただ呆然とするしかなかった。なんじゃこりゃ。


 寝取られ(NTR)ならぬ 見せられ(MSR)ってか?やかましいわ!

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