四十話 衣織ちゃんとお泊まり
なんだかんだと栞とイチャイチャした次の日。
今日は金曜日、学校が終わり衣織ちゃんがお泊まりなので彼女を迎えに来た。
「お兄ちゃん♪えへへ♪」
彼女に家に着いたと連絡すると衣織ちゃんがすぐさま出てきて抱きついてきた。 俺も抱き返してやるぜ!
彼女の荷物を持たせてもらい、一緒に俺の家に向かう。
今日はもう食材があるので買い物は行かないが、衣織ちゃんのお願いで一緒に勉強と宿題をすることになっている。
だがまずは晩ご飯だ、栞の時よろしくお手伝いをしてもらい準備ができた。
夕食が食べ終わり、今は衣織ちゃんの勉強を見ているが…正直彼女は頭がいいのでわざわざ俺が教えることがない
「お兄ちゃんがいるから勉強も捗るね♪」
「俺関係ある?」
「あるよぉ♪だってお兄ちゃんがいるから頑張れるんだもん♪」
そういって衣織ちゃんは笑顔を向けてきた。
やばいぞ…こんな天使がいるなんて、これは保護しないと…。
そんなことを考えていたからなのか、気付いたら彼女を抱き締めていた。
「んふー♪お兄ちゃんったら積極的♪」
「あぁしまった、可愛すぎてつい」
そんなことをしているが衣織ちゃんの勉強は順調である。
ある程度は勉強し、宿題も終わったので俺の部屋に来ました。
「えへへー♪お兄ちゃん捕まえた♪」
「捕まった」
俺の部屋に来るや否やベッドに思い切り押し倒してきた。随分と積極的だなぁ可愛いぜ。
そのまま衣織ちゃんを抱き締めていると、彼女は急に顔を近付け、キスをしてきた…。
「…お兄ちゃん…幸せだよ…んふふ♪」
「マジ天使」
俺と衣織ちゃんはベッドの上で抱き合っている。
彼女は幸せそうに俺の胸の中で微笑んでいる。
「早くお兄ちゃんと一緒に学校行きたいな」
「そうだな、まぁ時間の問題だな」
今日は二人でゆっくりと時間を過ごした。
やっぱり衣織ちゃんは最高に可愛いですね。
というわけで土曜日、今日はデートですね。
二人で街中にやってきて何処かに昼食にしようというところだ。
栞とも同じ感じのことしてたなぁ…なんて考えていた。
ともすれば、まぁ似たようなこともある訳で。
「あれ、天美君…」
まぁ前回と違うところは、別に誰が絡まれてたって訳じゃないところだ。
「あ、端田…」
どうしてか、彼女とは縁があるらしい…勘弁してくれ。
「へぇ…あなたがお兄ちゃんにふざけたことをした人ですか…」
「その節は本当にごめんなさい…」
今は場所を変えて少し離れた場所。
まぁ外なわけだけど…流石にこの面子で店には入れないからね。
今は衣織ちゃんブチ切れモードで端田は頭を下げている。
彼女から端田に言いたいことがあると言うことなので場所を変えた訳だが…。
「いくらお兄ちゃんが許しても私は許しませんからね?というか普通に有り得ないですから、あなたのした事は最低です」
別にスルーしても良かったんだけど、衣織ちゃんに嘘とか隠し事したくないし、俺たちなりに和解したということは知って欲しかったのだ…が、余計な事だったかもと今になって後悔している。
「はい…天美君の優しさを知ってその…本当に酷いことをしたなって思ってます…」
「はぁ…お兄ちゃんまさか、この人になんかした?」
「あぁ、まぁね。トラブルに見舞われてたから助けたというかなんというか…」
あの時はマジでスルーできなかったんですよ。
結構やばそうな状況だったから。
「お兄ちゃんは優しいね、でも勘違いしちゃダメですよ、お兄ちゃんは誰にでも優しくできるのであってあなたに特別な感情はありませんからね」
衣織ちゃんは端田に対して凄い敵意を向けている。
まぁ当然か、やった事が事だから。
「わ、分かってます…」
端田はびくりと肩を震わせ、俯いている。
「確かに伴田さんってお兄ちゃんと距離近いからね、嫉妬するのも分かるけど…やっちゃいけないことの区別くらいつけましょう?」
「うぅ…はい…」
このままでは衣織ちゃんは止まらないだろう、別にいじめて欲しいわけじゃないしあの時の問題は一応解決という形になったのだ、出来ることなら許してあげて欲しいと、彼女の頭を撫でる。
すると衣織ちゃんは目を細めて、んー♪と嬉しそうに声を上げた。 かわいい。
「もう…今日はお兄ちゃんに免じて許してあげます」
衣織ちゃんは俺に頭を撫でられながら、腕を組んでそう言った。フンス!ってなってるけどあんまり格好ついてないよ、可愛いけどね。
「それに…まぁこれからも後悔すると思いますし、じゃあ言いたいことは言ったんで…お兄ちゃん、行こ♪」
衣織ちゃんの言葉の意図は汲みかねたものの、取り敢えず端田と別れることにした。
言われっぱなしでちょっと不憫に見えてしまうのは、俺が甘いからだろうか…。




