第3章 響きわたる炎にのせて 3-18
その日は、いつも通りに愛芽梨が喫茶店で夕飯を食べて、そしてそれを少し遅れて私が迎えに行って家へ帰る
私の夕飯はお店からわざわざ弁当を貰っている
それを食べながら愛芽梨の1日の出来事を聞いて一喜一憂するのだ、その時間は何よりも至福だった
今までして来た事に罪悪感がありながらも、私の事を許してくれた愛芽梨を一層愛おしく感じる
ニコニコしながら愛芽梨の話を聞きながら、今日は職場の人から1ヶ月頑張った記念に手土産を貰っていたのを思い出した、カバンから袋を取り出し中身を確認する
そこには、缶ビールが1本入っていた
突然の酒の登場に私は、息を飲む
これは、飲んではいけない
捨てるか、明日店長さんに渡した方がいいと理性では分かってはいるが、私の心の悪魔が囁く
1ヶ月も禁酒したんだから、ご褒美に1本くらいなら問題ないんじゃないかな、それに我慢のし過ぎは身体に毒だし、ここいらで一つストレスを解消しておくのも手なんじゃないか?と
嫌っ!ダメだ
ここで飲んでしまってはまた愛芽梨に何かしてしまうかもしれない、これは仕舞っておこう
そう思い私はビールをカバンに仕舞い、誤魔化すようにタバコをふかす
暫くすると、愛芽梨が眠いと言って来たので電気を消して一緒に寝る事にした
深夜にふと目が覚めて、少しの間ボーっとしていたら、段々と喉が渇いて来た、しかし、冷蔵庫の中には飲み物が入っておらず、仕方無しに水道水を飲もうと思った所
そういえば、ビールがあったなと思い
カバンからビールを取り出し、それを一気に飲み干すと頭の中で何かが弾けた感じがした
今まで有った閉塞感が無くなり気が大きくなると、空になった缶を眺める
…………足りない
そう思った次の瞬間には、もう財布を手に取り深夜のコンビニへと歩き出していた
コンビニに着くとカゴいっぱいに酒を買い、帰り道で我慢出来ずに浴びる様に飲みながら岐路に着く
部屋で消した電気を点けながら、酒を飲んでいると横目に寝ている愛芽梨の姿が映る
すると、沸々と怒りが込み上げて来る
何でこんな愛する者の命を奪った殺人鬼如きの為に、俺が辛い思いをして我慢せにゃならんのだ、全部全部全部全部コイツが悪いんじゃないか
なら、もう一度教育してやるか
寝ている愛芽梨をこの1ヶ月の苦労分を込めて思いっきり殴る、すると愛芽梨は目を覚ましたが自分が何をされたのか分からないのか呆けた顔をしていた
俺はその顔を見て優越感に浸る、そしてもう1発拳を振るう、今度は身を丸めて防御して来た
生意気だと思い何度も何度も拳を叩き付ける
呼吸を整える為に一度殴るを辞めると、愛芽梨はその隙をついて携帯を取り出し何処かへ電話をかけた
勝手な行動にさらに怒りのボルテージが上がる
今度は何も抵抗出来ないようにマウント取って殴る殴る殴る殴る
少しスッキリした気分になり、馬乗りのまま一服する、落ちた灰が顔に掛かる度にビクッと反応していたが次第に何の反応も示さなくなって、途端につまらなく感じる、どうにかして反応しねぇかなと考えてると妙案を思い付く
根性焼きをしよう!!
さて、どこを焼こうかな?腕とかはこの体勢だとやりづらいしなぁ〜、それならやっぱ顔かな〜?そうだなぁ、顔で1番痛がりそうな部位は……
そこまで考えてると愛芽梨目が合う
ハッ!そうだ目だ、この生意気そうな目を焼こう、思いったら吉日、即行動
さて、右目左目
ど〜ち〜ら〜にしようかな神様の言う通り♪
指は左目に止まる
押し付けた時の反応を想像するとニヤニヤが止まらなくて、頬の表情筋が痛くなりそうだ
そして、俺はタバコを愛芽梨の左目へとゆっくりゆっくりと近付けていった、少しでも長く愛芽梨に恐怖を与える為に




