第3章 響きわたる炎にのせて 3-14
紙に書かれた住所に着くと、そこはアパートだった、見た目はボロボロで築50年は経っている様に見える
部屋の前に辿り着くと、おっさんは殴りつけるみたいに激しくドア叩く、すると中からしゃがれた声で返事が聞こえた
「なぁんだぁ〜、うるせーぞ
うちは勧誘、セールスお断りだぞ、さっさと帰ってくれないか」
そして、そのままドアが開くどころか、中に居る人物はドア付近に近づく音すら聞こえない
数秒待っても何もアクションが無いので、おっさんはもう一度ドアを叩く
「だ〜か〜ら、うるさいんだって
あんまり、しつこいと警察呼ぶぞ警察」
その返しにおっさんは、カチンと来たのかはち切れんばかりの声で怒鳴る
「ふざけるなっ!警察を呼ぶだと
呼べるもんなら呼んでみろよ、そしたら逆に俺はお前の罪を警察に言ってやるよ
娘を倒れるまで虐待してましたってな」
おっさんの言葉で中からドタドタと慌てた音が聞こえ、すぐにドアが開き30代くらいのくたびれた男が顔を出しおっさんを問い詰める
「何っ!?それは本当か
娘が倒れたって、嘘なら承知しないぞ
何処だ何処に居る?娘は今一体何処だ?」
心配するって事は、虐待はされてないのか?
いやでも、あの怪我や空腹具合なら絶対に親なら気付くはず一体どうゆう事だ?
「おい、あんた娘が心配なら
何であの状態の子の怪我を放置してたんだよ」
俺は直接父親に問うが返って来た内容は、耳を疑うものだった
「アイツは俺の所有物だから何したっていいだろう?」
「「ハッ?」」
俺とおっさんの驚愕した声が重なる
何だコイツは?えっ?って事はあの子に暴力を振るったのはコイツで
えっ?なのに何でコイツは倒れた娘を心配してるんだ?明らかに原因はお前だろ
ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい
理解出来ない何だこの生物は?本当に同じ人類で、同じ人種で、同じ国で、同じ言葉を喋ってる人間か?
まだ、別の種族って言われた方が理解出来るぞ
俺が恐れ慄いているとおっさんが父親を殴った
いきなりの事で唖然としていたら、父親の方もおっさんを殴り返して来て、その場でケンカが始まった
「何でっ!そんなにっ
心 ぱ…い してる…のに
どうし……て、暴力 を振るう…んだよっ!」
「アイツは…妻 を、母……親を産まれ たと
同、時に殺した だか…ら 罰を……与えてる
だが、……それと同じ くらいに愛
される 権利……がある から愛を注いでる
だから……心配も する」
殴り合いながら途切れ途切れで会話をする
「罰は 必要…ないだろっ!」
「あるっ!、アイツは 元々身体が…….
弱かった…妻 の、栄養を…奪って…産まれた
そのせいで 妻は、……死んだ」
「その 理屈なら……そんな女性を 妊娠させた
君にも……罪がある だろ」
「うるひゃい」
男は、殴られ過ぎたのか最早呂律が回っていなかった
「俺らって、本当あ、そんあ事あかってんあよ
れも、そう思いこまなきゃあってらんねぇんあよ
どおじで、オレあけがこんなめにあうんだよぉ
あーーーーどおじでぇーーーー」
男性は四つん這いになりその場で号泣し始めてしまった
その後誰かが呼んだ警察が到着し、おっさんと男は、そのままパトカーで連れて行かれてしまった




