第3章 響きわたる炎にのせて 3-5
そして、次の日
「時武、アイツに会いに行くぞ」
メアは普段の生活を出来るくらいには回復していた
「私も同行したいがまだ動けそうに無いよ」
もう一方でオリアナは、メアの様に自前の回復スキルがないのでまだベットから起き上がれずにいた
「大丈夫!お姉ちゃんの代わりに私が行って来るよ」
「2日連続で外出して体調は平気なのか?
しかも、昨晩はあんなに体力使ったのに?」
「うん、平気だよ
私達で作戦を考えておくから、お姉ちゃんは安心して身体を回復させるのを優先させてね」
セレナはマッスルポーズを取って健気に元気である事をアピールする
俺とオリアナがそれを見て心がピョンピョンしていると辺見が部屋に入って来た
「失礼、オリアナの容体について話がある」
「はい」
えらく真剣な表情にオリアナの容体が非常に悪い事が窺い知れる
「斬られた内蔵等は縫合したのでこれからの経過観察次第ではあるが激しい動きをしなければ問題はないと思われる」
「やっぱり内蔵部分まで斬られていたんですね」
「寧ろあの状態で暫く動けていたのが不思議でならないのだがね」
「それだけ覚悟が決まっていたんですよ」
「なるほど……覚悟か…」
辺見は思う所があるのかその場で何かを思考しているようだった
「その覚悟がプレイヤーに選ばれる所以なのだろうな」
「それは、そうだろね
何せ私達は己の願いを叶える為に命懸けてるんだし
辺見先生には無いの?そんな願望は?」
「無いな
私は自分の力で叶う範囲内での願望しか無い
それ以外の願望は諦めてしまう癖がついてしまっている
だから、私がプレイヤーに選ばれる事は永遠に無いだろう」
「あの2人を甦らせようとは思わないのか?」
「ありえない、それはあの2人の決意に対する冒涜だ
知堂の親友と自負している私はそれだけは、絶対にやらない!」
「…………」
いきなり激昂した辺見にメアは驚き、何も言えずに押し黙ってしまった
「辺見先生って意外と情に熱いんですね」
「そうかもしないな……
だから君達にも情が湧いてきたから、死んで欲しくはないと思ってるのかもな」
そう言いながら辺見は病室から出て行った、その背中はどこか哀愁を漂よわせていた
「はぁ〜
それじゃあ、死なない為に俺達も作戦会議しに行きますか」
陰鬱な空気を払拭する為に、俺はなるべく明るい口調で行動を促して、病室から出て行った




