第3章 響きわたる炎にのせて 3-1
「冗談じゃない、お前なんか知らないぞ」
メアが否定するが
「そんなー、指示通りにここまで誘導して来たのに、それは無いっすよ」
少年は尚も食い下がる
どうやら、何が何でもこちらを巻き込むつもりでいるらしい
なら、もう戦う事にシフトしたいがメアもオリアナも知童との戦闘で満身創痍の状態でとても連戦出来る様に見えない
少年がこちらと共闘してくれるとも限らないので3対2で数でも不利だ
どうにかして、逃げる算段を付けなきゃいけない
その為に相手をじっくりと観察する
大きい少女は、銀髪バニーガール
中くらいの少女は、黒髪ツインテールでバンギャっぽい
小さい少女は、黒髪にピンクのメッシュそしてウサミミの着いたフードを被っている
しかし、異様なのは3人とも左目に眼帯をしている事だ
それをじっと眺めていたら
何も反応を示さないこちらに痺れを切らしたのかバンギャ少女がいきなり指を鳴らした
すると、爆発音と共に炎が巻き上がる
それは、徐々に近付いて来たがこちらに届くよりも先に消えてしまった
「ユーちゃん、届いてないみたいよ
もっと近付かなきゃ」
「今のは、当てる気がないからいいんだよ
ずっと、固まってるからさっさとしろって事だよ」
「そうね、このままだとアメリが補導される時間になっちゃうものね」
今は、9時半過ぎ、補導時間は11時
後1時間ちょっともある、時間稼ぎは厳しいかもしれない
「メア、どれくらい戦えそう?」
「敵の強さが分からないし、怪我もしてるから10分も持たない気がする
だけど、怪我が自然回復する時間を稼げればもうちょいイケるはず」
「オリアナは、どれくらい戦えそう?」
「私は今、大怪我を負っていて戦えそうにない
しかも、メアみたいに自然治癒がある訳でもない」
オリアナが済まなそうにしていると、横からセレナが話しかけて来た
「お姉ちゃん、睡眠針のスキルを使えば相手を無力化出来るんじゃないかな?」
「そういえば、今日は一回も使ってないから3回分使えるのか
だが、当てるためには隙を作る必要があるぞ?」
「それは、形成が逆転出来るくらいのスキルなのか?」
「掠っただけでも相手は数秒で眠る
さらに、スキルを解除するまでは眠り続ける」
「確かにそれなら当てれば勝ちだな、なら隙を作るくらい私がやる
それくらいなら、10分も戦わず済むだろうし」
「それじゃあ、作戦開始!」




