第2章 ひび割れた純真 2-35
多留姫が詠手となって、1週間後
私達は初めて他プレイヤーと遭遇し戦った
たが、結果は惨敗
何せ、死体操作以外のスキルを作っておらず
最初から持っていた剣でのみ戦闘したが、今まで剣等使った事のないのだ
役割の恩恵で多少扱えてもお察しのレベルだ
それで、知童と多留姫は何個かスキルを作ると同時に作戦を立てる事にした
こちらから動かずに罠を張り、そこに来た者だけと闘う
しかも、自分と対戦する前にゾンビの集団を使い、消耗させたりスキルの仕様を確認したりする
ゾンビの素材は、罠に掛かったヤツを再利用すればいい
たが、プレイヤーが判別つかないので手当たり次第に罠にかけるしかない
でもそれだと、善良な者まで罠に掛かるかもしれないので、それを見極めるために鍵というアイテムで篩にかける
その作戦を始めてから50人くらいが罠に掛かった所で、初めてプレイヤーが罠に掛かった
大柄の男性でまだ、詠手が居ない状態であった
そいつは、結局私達の所に辿り着く前に息絶えた
装飾品を全て奪い、さらにパワーが強かったので改造を施した
死体を弄る等、正気の沙汰では無いが、そんな事に気付かないくらいに私は壊れていた
それから、10数人くらい後に2人目はあらわれた
そいつらは、プレイヤーと詠手が揃っていた事もあり、改造ゾンビには苦戦したが何とか私達の元までたどり着いた
しかし、私の瞬間移動からの攻撃になす術も無く死んだ
確実に進んでいるという事実が私達を冗長して行った、それが悪かったのか天罰が降った
それは、記念すべき100人目の生贄
プレイヤーであったが1人しかも小学生くらいの女の子だった
見た瞬間にこれ以上無いカモだと
思っていたが、気が付けば私は地面に仰向けに倒れいた
「かはっ」
血を吐いて、やっと呼吸が出来るようになる
それから、改めて現状の確認に入る
目の前には、3mは有るであろう怪物が立っていた
「あら、意外と弱かったじゃない
やっぱり、罠を張るくらいだから地力は弱いのね」
可愛らしい少女は、見た目とは裏腹に落ち着いた女性の様な話し方だった
「それじゃあ、装飾を全部貰って行くわね」
そう言うと、少女は知童から残っていた2つの装飾品を奪って去って行った
奪われたのが装飾品だけならどれ程良かったか
知童は、肋骨が折れそれが肺に刺さり
最早虫の息の状態であった、つまり命も奪われたのだ
「怜さんっ!大丈夫ですか?!」
脅威が去った瞬間に、脱兎の如く多留姫が走り寄って来た
心配そうにこちらを見つめる多留姫に、苦しみながらも案を伝える
「私の心…臓 その剣で させ
私は、死ぬが……スキル…で死体になった自分を……操作する」
「はい…分かり ました」
泣きながらも首を縦に振り、剣を突き立てる
「ふふっ、これで…私は…君と同じだ…
君だけが…死の恐 怖に怯え……ることはない
やっと…君に 負目を感じ…なく…てすむ ようだ」
「はい….これからは 一緒です」
「次に……わた しが意識…を失う 程の
ダメー ジを負った…ら……それが 本当に…最後だ」
「はい、怜さん死が2人を分かつとも一緒ですよ」
こうして、知童もゾンビとなった




