第2章 ひび割れた純真 2-34
私は、覚悟決めて多留姫に話した
「多留姫、もしかしたら助かるかも」
「本当?」
「ああ、しかしこれから話すのは信じられないかもしれないが聞いてくれるか?」
「はい」
「まずは、私が先日に手に入れた力の事だ」
そう言うと私は、信用度を増すために戦闘状態へと移行する
いきなり、騎士の格好になった私を見て多留姫は、あんぐりと口を開け驚いている
「何それ?手品?」
「いや、違う
これは、夢を叶える為の力だ」
それから、私はゲームの内容を細かく説明した
「つまり、そのゲームで勝って
私の病気を治そうとしてくれるって事?」
確かにそれが理想だっただろう
しかし、このゲームは恐らく長期戦になる
そうなると多留姫の命は保つかどうかわからない
「恐らく、それだと君の命は保つかわからないだろう
だから、君が私の詠手になって私の指示通りのスキルを作って欲しい
それで確実にゲームの間、君の体は保つだろう」
「体は?」
多留姫は聡いので、私の言い回しで何かを感じ取ったようだ
「そうだ、つまり命は無くなる」
「それって死ぬって事?」
「ああ、けど大丈夫
君は、私の考えるスキルをそのまま作れば
また生き返れる可能性がある」
「どんな……スキル?」
多留姫は、恐る恐る聞いて来た
「死体を操るスキルだよ」
「出来るの?」
「ああ、私に与えられたテーマは、青髭
青髭には、死体が出て来るシーンがあっただろ
なら、操れるという解釈しても問題はないだろう
そのスキルで死んだ君の心臓を動かし続ける
そして、ゲームのクリア条件を満たして生き返させる」
多留姫は、目を瞑り考えているようだ
解答を待つ時間は、途轍もなく長く感じた
そして、多留姫は真っ直ぐにこちらを見つめ
「どんなに考えても、やっぱり怖く無いって事に少し驚いたんだ
私、先生がずっと私の事を想っている限り死ぬのだって平気なんだ…
だから、先生…
いや、怜さん
私を好きにしていいよ」
その日、多留姫は知童の詠手となり
そして、死んだ




