第2章 ひび割れた純真 2-27
知童は、起き上がるとオリアナを見て追撃は無いと判断し、現状を把握する為に思案した
「(何故かオリアナは、私の現れる位置を把握しているようだったから瞬間移動はもう通用しないと見ていいだろう
それにしても、今のは一定範囲に入ると感知するのか、それとも予知しているのかどちらかなのだが……
相手の童話がわかれば判断が出来るかもしれないが情報が少な過ぎる
いや、待てよ
攻撃をする時にもう一度瞬間移動して背後に回れば感知か予知か判断出来るのでは?
感知系ならフェイントに引っ掛かり、予知系ならガードやカウンターが来るはず)」
作戦を決めると知童は一度多留姫の元へ走って行き小声で作戦を伝える
「多留姫、次8回瞬間移動を繰り返した時に、私は攻撃を仕掛けるだが攻撃する瞬間にもう一度スキルを使って欲しい」
「了解です、怜さん」
作戦を伝えると知童は、敵に向かって走り出す
そして、3m程手前で一度、正面左前へ瞬間移動する
後7回
真後ろへ6、左前へ5、右横4、左後ろ3、右斜め前2
前後左右へ撹乱する
そして、真正面へ移動して剣を振り下ろす、オリアナもまた剣を構えて横薙ぎする体勢をとってはいたがまだ正面を向いていた
剣と剣がぶつかる
瞬間
背後へと瞬間移動する
がオリアナはそのまま回転しながら背後へ剣を振り抜いた、瞬間移動したラグの性であちらの攻撃がこちらの攻撃より速く、鎧の胴部分に当たりヒビが入ってしまった
「くっ
(流石にあの威力を2回は耐えられなかったか)」
吹き飛ばされながらも知童は、フェイントに引っ掛かからず完璧なタイミングでのカウンターで予知系だと確信する
「(しかし、厄介だな
予知であるなら、こちらがどう工夫しようともカウンターされる
かと言って正攻法で剣で戦ったとしてもパワーが勝っていても速さと技量で劣っている分こちらが不利だ
なら、骨を切らせて肉を断つ方向で行くか
それには、多留姫との連携が必要不可欠だな)」
考えた作戦を伝える為に、もう一度多留姫の元へ行く
作戦を伝えると多留姫は、心配そうにこちらを見つめながら頷く
「……はい、分かりました」
もう一度、オリアナに突撃する
「何度来ても同じだ、もう貴方の行動は通用しないぞ」
また同じ事を繰り返す
瞬間移動して攻撃
しかし、先程より大振りで剣を振り被る
明らかに、オリアナの剣の方が速く、剣が鎧の割れ目に当たりさらにヒビが拡がる
だが次の瞬間
「旅」
オリアナの握っていた剣が消えた
そして、知童の剣がオリアナを襲う
咄嗟にオリアナは、知童にタックルをして剣撃を逃れる
2人は絡れるように転がった後、起き上がり互いに距離をとった
数秒経ったがお互いに睨み合いが続き動けずにいた
何故なら、お互いがカウンターでしか攻撃手段がないので、先に動いたら負けなのだ
硬直状態が続く中、多留姫が知童に近寄って耳打ちした
「予知のスキルに対抗するスキルを作りました、スキルの効果は……」
スキルの詳細を聞いた私は、その日1番の笑みを浮かべた




