第2章 ひび割れた純真 2-22
「ここが医院長室か…」
ゆっくりとドアへ近付いて扉に耳を当てて中の音を聴く
すると、中から微かにだが人の息遣いの音が聞こえる
「どうやら、中に人が居るみたいだ」
と小声で伝える
「なら、行くぞ」
そう言うとメアは、いきなりドアを蹴ったが、ドアはビクともしなかった
「いきなり突入しようとするヤツがあるかっ!」
オリアナは、メアに対してキレた
「どう入ろうが戦うことに代わりないから
別にお行儀良くしなくてもいいだろ」
「正論だな」
「なっ」
メアの野蛮な行動をまさか知的な辺見が擁護するとは思っていなかったのか、オリアナは、頭を抱えてしまった
「だが、ここを開けるのにも鍵が必要になりそうだな
先程の鍵をもう一度ここでも使うのか?」
「よし、試してみよう」
オリアナは、直ぐに鍵を取り出して開けようとした
しかし、鍵は入らない
「はぁあああ?
ここに来て違う鍵が必要なのかよっ!
ふざけんなよ」
キレたメアは、ドア何回も蹴った
「辞めろ、そんな事をしても解決にはならんぞ」
すかさずオリアナが注意する
だが、ここに来て違う鍵を探すくらいならどうにか破壊してでも侵入したいという気も分からなくもない
………ん?
破壊?
あっ、もしかしたら
「辺見先生、この医院長室の真上の部屋って何がありますかね?」
「普通の病室だが、それがどうかしたかのかね?」
「一か八かの作戦を思い付きました、なのでちょっと2階へ移動しましょう」
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2階の丁度医院長室の真上の病室に着いた
「さて、着いたがここで一体何をするつもりだい?」
「先ずは、オリアナ
騎士団の行進で重量の重い武器を1つ出して欲しい」
「ああ、わかったがまさか君……床を壊す気か?」
「ハイっ!」
流石オリアナだ、俺の意図が伝わったらしい
床が破壊可能なのは、今まで散々見て来たからな
「出しても良いが
恐らくだがここの床を一撃で破壊する程の重量は無いと思うよ?
しかも、何回も叩きつけると敵側が何かしら対策して来る気がするんだけど?」
「大丈夫だ、その武器をメアに使わせて
攻撃の瞬間に重力が10倍になるスキルを使うんで」
「成程、確かにそれなら多くても2回くらいでは破壊出来そうだね」
オリアナの同意も得られたので、すぐに作戦を実行することにした




