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RPG-童話戦争-  作者: はっひ〜
序章 めくるめく運命
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序章 めくるめく運命 0-4

話が終わり周りを見るとすっかり暗くなっており

スマホで時間を確認すると時刻は20時を示していた


「じゃあ、今日はもう遅いし解散しよう」


そう言って立ち上がった


「よかったら、家までおくろうか?」


「私、あの公園に気付いたら居たって言ったよね

 えーと、そのつまり...」


彼女は言い辛そうにしていたが

覚悟を決めたのかハッキリした声で言い放った


「公園に居た前までの記憶が無くて

 家とか自分の名前すら分からないんだ」


「.....マジか?」


俺は呆気に取られ思考が停止した


「冗談じゃ言わない

 そもそも協力者のあんたに嘘はつかない」


状況は理解できたが解決策もなく

俺がどうしようかと悩んでいると

道場の扉が大きい音を立て開いた

そこには


「話は聞いた、私が何とかしよう」


神妙な面持ちのじぃちゃんが居た

しかも、聞捨てならない事を言っている


「話を聞いたって何処から?」


「お前達が道場に着いてから話を全部だ」


「話を聞いてなら俺のこと止めないの?」


「時武がただ巻き込まれただけなら止めてたさ

 だが、事情を聞いて協力する覚悟を決めたんなら

 私に止める権利はない」


「ありがとうじぃちゃん

 でも、彼女の住む所はどうすの?」


「私の古い知り合いからお願いされた事にして

 我が家の居候させる」


祖父の思い切りの良さに少し引いた


「それじゃあ、名前どうする?

 名無しのままだと不便でしょ」


「なんだっていい」


「1番困るパターンだな、それ

 何か名前が分かりそうのって持ってたりしないのか?」


「そういえば、ずっと戦闘状態だった

 一回解除して普段着に戻ってみたら

 ポケットに何か入ってるかも」


珍妙な格好をしていると思っていたが

普段からそういう服装をしている訳ではないと知って少しだけ安心した

そして、彼女が普通の格好に戻ってズボンのポケットを探ると

小学生低学年の子が付けるような名札が出てきた

だが、名札は上半分が焼けており、苗字だけはわからなかったが

そこには


メア


と書かれていた



「この名前が私のものかどうかわからないけど

 これ以外手掛かりになりそうなものはない」



「ならそのまま”メア”でいいんじゃないかな」


俺はそのまま”メア”を彼女の名前にする


「それじゃあ、メア

 芳子と義夫に紹介するからその前にシャワーを浴びておいで

 流石にそのボロボロの状態で挨拶する訳にもいくまい」


「わかった」


「道場のシャワー室は入口から出て右側にあるから」


じぃちゃんに言われてメアは、シャワーを浴びに行った

メアが見えなくなるとじぃちゃんが俺に話かけてきた


「時武、お前はこのゲームで何を願うつもりだ?」


「・・・・・2年前に事故で亡くなった、妹を生き返らせたい」


「やはりな

 メア自身もどことなく死んだ絵梨花ににているからなぁ

 だから、時武もメアに力を貸そうと思ったんだろ?」


「うん」


「そうか、なら私も影ながら支援しよう」


そう言ってじぃちゃんは、俺の肩に手を置いた


そして、その後メアを父と母に紹介して

メアが俺の家に居候する事が決まった。


序章 完


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