第2章 ひび割れた純真 2-19
渡り廊下の入り口まで来たが、廊下の入り口は扉が閉まっていた
開けようとノブへと手を伸ばし力を入れたが、ノブは重く動かなかった
どうやら、鍵が掛かっているようであった
「先生、どうやら鍵が掛かっているみたいです
鍵有りますか?あったら貸して下さい」
「有るぞ
ほら、これがここの鍵だ」
辺見から鍵を受け取り、鍵穴へ鍵を入れようとするが…
鍵が入る事は無かった
「おい、これ鍵入らないぞ」
「ッ!!
そんなはずはない、その鍵が廊下入り口の鍵で当たっているはず
ならば私が開ける、鍵を返してくれたまえ」
辺見も鍵を入れようとするが、鍵は入らない
「何故だ?!どうしてだッ!」
そう言うと、辺見は持っている鍵を片っ端から試していってみたが、どれも合わなかった
辺見が珍しく焦っていると、セレナが後ろから声を掛けた
「あ、あの もしかして
最初にここに入った時に使った鍵を試してみてもいいでしょうか?」
セレナの発言を聞いて、開くだろうなと謎の確信があった
そして、オリアナが最初の鍵を鍵穴へ入れる
鍵は、すんなりと入り、そのまま鍵を回す
カチャッと音と共にドアは開いた
「本当に開くとはな
しかし、これではまるで誘われているようではあるな」
辺見の言葉を噛み締めながら、廊下を進む
「………」
緊張しているのか誰も喋らなくなる
俺達の歩く足音だけが静かな廊下に反響する
そして、廊下の半分まで来ると遠くから複数の足音が近付いて来る事に気が付いた
しかも、前後からだ
まさかなと嫌な考えが脳裏をよぎる
しかし、嫌な妄想程当たるようで、前方の廊下の終わりの方からゾンビ共がひしめき合いながらこちらへ向かって来るのが見えた
後ろからも足音が聞こえたので、振り返って確認すると後ろも前と同じ様な状況だった
「挟まれたな」
「やはり、罠だったか…」
「こんな逃げ場のない場所で挟まれるなんて致命的のはずだが…
何故、君達2人は落ち着いているんだい?」
オリアナがこの現状に悲観していたが、俺とメアは余裕の表情をしていた
「このくらいなら、私達のスキルで突破可能だからだよ」
「そうだな、やるぞメアっ!」
「了解」




