第2章 ひび割れた純真 2-16
正面玄関へと着いた俺達は、真っ先にドアに近付いて開くかを試した
その結果やはりと言うべきか開かなかった
「やっぱり、開かないかぁ」
辺見は、俺達に構う事なく
独自でドアを隈なく調べているようであった
「何かわかったんですか?」
「………」
声をかけても無視されたので、辺見の調査が終わるまで、俺達は待つ事にした
2〜3分くらい経った後辺見は、こちらを向いた後、この病院で働いてる人とは思えない発言した
「誰かこのドアの破壊を試みてくれないか?」
「よし、わかった」
ほぼ、ノータイムでメアが応えた
そして、その勢いのままドアへ向かってドロップキックをかました
ドォン
と鈍い音が鳴り相当な力が加わっている事がわかるが、ドアは何事も無かったかのように無傷であった
「嘘だろ!力を加減してないのに、ビクともしてない
ならもう一度、今度は銃で撃つ
時武スキルよろしく」
「了解、"狩人の銃"」
メアは、今度はガトリングでドアを撃つが
またしても、無傷であった
「やはりな、今度は近くの窓に銃を撃ってくれないか?」
「了解」
今度は、窓に向けてガトリングを撃つ
窓も同様にヒビすら入らない
「なるほど、これは完全に閉じ込められと言う事がわかったな」
「こんだけやって、そんな事しかわからなかったのか」
「いやいや、こういう細かい検証をきちんとする事が大事なのだよ」
「そういうものなのか?」
「それで、これからどうすればいいんですか
辺見先生?」
セレナは、辺見を疑っていないのか
それとも、単純に他に方法が思い付かないだけなのか今後の方針を辺見に聞いた
「そうだな、他の階も同様に出れないのか
確認しながら、この状況を産み出した元凶を探すという方向でいこうと思うのだが
君達は、何か案はあるかね?」
しかし、先程と同様に俺達は何も思い付かなかったので、辺見の言う通りにするしかなかった
まるで、辺見に誘導されている気がしないでもないが、敵ならここまで丁寧に検証する必要もないのではないかとも思う
だが、それすらもヤツの思惑ではないとも言い切れない
そう思いながらも俺は、いそいそと2階へ向かった




