第2章 ひび割れた純真 2-13
入り口まで、着いた俺達は、早速鍵を使い扉を開けた
その瞬間後ろから声を掛けられた
「君達、そこで何をしょうとしているんだね?」
驚いて思わず扉の方へと体重をかけてしまった
しかも、扉を開けていたオリアナを押してしまった
扉は、内開きだった様で俺達はそのまま転ぶように中へ入っていってしまった
転んだのを見て、声を掛けた人物も慌てて駆け寄って来た
「ええい、世話の焼ける
大丈夫かい?君達」
その人物も建物の中へと入って来た
そしてさらに
「先生〜、置いて行かないで下さいよぉ〜♪」
その後をついて来ていた女性も中へ入って来た
そして、扉はギギギと音と共にひとりでに閉じた
まるで、それは怪物が獲物を食べて口を閉じるように
転んで痛む体を起こし辺りを見渡す
そこは、いつも通りの院内があるはずだった
しかし、眼前に拡がる光景は、絶句するものだった
天井や床や窓、視界に映る全てに血が飛び散っているのが散見される
まるで、地獄のようだ
「どうなってんだこりゃ?」
「明らかに普通ではないですよね」
「こんな超常現象が起きているなら、近くにプレイヤーがいるに決まってるだろ」
俺達がああだこうだと話し合っていると
「何だね?これは?ドッキリかね?」
先程聞こえた声がまた聞こえる
その声の出した方を向くと、朝に俺達を注意して来た医者が仁王立ちしていた
そして、こちらに話を振ってきた
「これが何なのか君達は、知っている風だね?
詳しく話しを聞かせてもらおうか?
事の次第によっては、これは警察案件だよ?」
「それは、この状況を作り出した本人に言ってくれよ」
「ほう?それは、犯人を知っているという事か?
なら、そいつを教えてくれたまえ
今すぐ首の根っこを抑えて警察に突き出してやる」
「いや、犯人は特定出来てはいないが
怪しい人物なら、私は上げる事が出来る」
メアと医者が話している横からオリアナが口を出した
「それは、貴方ですよ辺見先生」




