第2章 ひび割れた純真 2-11
その言葉を聞いた瞬間俺達は、全てを理解した
そして、それにいち早くメアが反応して戦闘体制に入った
「メアさん……その格好…もしかして
あなた…たちも……」
「ああ、でも俺は…「セレナから離れろキサマー」
俺の言葉に被せる様にオリアナが叫びながら突っ込んで来る、しかも、オリアナも既に戦闘体制に入っていて抜剣をしている
メアは、急いで俺を押し飛ばすとオリアナの突進を受け止めて、そのまま2人は後ろの雑木林へ転がって行った
「お前達は、私達を騙してアクセサリーを奪うつもりだったのか!?」
「教える気はないよ」
激昂し大声で叫ぶオリアナ
それとは反して切れた肩を抑えながら冷静に返答するメア
「時武、こうなったら戦うしかない、腹裂きのナイフを出せ」
「セレナもスキルを使ってくれ」
「いや、俺はセレナ達と戦う気はないよ
だから、メアも戦闘体制を解除してくれ」
既に戦う気でいる2人に対して俺は戦意が無い事を伝える
「私も時武さん達と戦う気はありません」
セレナもこちらの意見に同意してくれた
詠手の2人が戦闘の意思が無い事が判明したので流石にメアとオリアナは、戦闘体制を解除した
「どうして、戦わないの?」
「君達は、私達からアクセサリーを奪う為に近付いたのでないのか?」
だが、2人は戦わないことにまだ少し不満があるようだった
「俺は、セレナ達がプレイヤーとは知らなかったし、それに、知った今は手を組もうと思ってる」
「私も同じ気持ちです」
俺の提案にセレナが同意する
そして、メアとオリアナは互いを見つめ合って数秒後に握手をした
「肩を切った事は謝ろう
そして、これからよろしく頼むよ」
「こんなの傷には入らないから安心してよ
こちらこそよろしく」
なんだか不安だなぁ
そうやって、先の不安に身を委ねていると
ピピピっ
携帯の目覚ましアラームが鳴った
そういえば、閉院時間に間に合うようにアラームを設定していたのを思い出し、携帯の時刻をみると5時だった
閉院は、8時だから余裕を持ってセットしていた、抜かりはない
「今、5時のアラーム鳴ったから、そろそろ帰ろうぜ」
「「5時!?」」
時刻を聞いてセレナとオリアナが慌て出した
「閉院時間は、8時だから余裕なんじゃないの?
どうして慌ててるんだ?」
「時武君閉院は、8時じゃなくて18時、つまり6時なんだよ」
「ってことは、後1時間しかないってコト?!」
「ああ、そうだここからだとギリギリだ」
「まずい、急ぐぞ」
体調の悪いセレナは、俺がおぶる事にして急いで病院へと向かった




