第2章 ひび割れた純真 2-8
「え、えーと何か用ですか?」
いきなり声をかけて来た人物に困惑しつつも対応する
「セレナ君、君は今日は外出届けを出していたね」
「は、はい」
「なら、通告しておこう
帰ってくる時刻が閉院時間を1分でも遅れたら
病院から締め出す事になるから心しておくように」
「覚悟の準備をしておいて下さい♪」
「そ、そんな
セレナは、この病院の入院してるんですよね
なのに締め出すんですか?」
あまりの横暴さに横から口を出してしまう
「いきなり大声をだして、なんだね君は
まぁいい、質問には答えよう
ここ、最近外出届けを出して時間通りに帰って来ない愚か者が増えていてね
なんなら、そのまま病院に帰って来ない者も出てて来る始末だ
ならいっそ、外出出来るくらい元気ならいっそ締め出してしまおうと思ってね」
ええっーー
マジかっ、ありかよそんなん
「おい、おっさんいくら何でもそれは酷過ぎないか?」
「何だとぉ!先生に舐めた口を聞くんじゃないよーガキがよぉー」
メアも参戦して来たが、その口の悪さに対して隣に居たピンクナースが反応する
「というか、普通に時間通りに帰って来れば大丈夫じゃないか」
「「…………」」
オリアナの冷静な発言で俺とメアは、黙ってしまう
「それと先生は、その事を言うためだけに私達に声をかけたのですか?」
「いや、この事はついでだ
話しかけたメインの理由は、これだ」
そう言うとポケットからキーケースを出して
それをオリアナの方へ差し出した
「これは、私のキーケース
どうして、先生がこれを?」
「たまたま落ちてるのを見つけてな
前に君がこれを持っているのを思い出してね
渡してあげようと思って声をかけたのだよ」
「感謝しろよ♪」
「それは、どうもありがとうございます」
「では、私はこれで行くとするよ、さらばだよ」
「ではなー♪」
医者は、そう言いいながら去って行った
「気を取り直して我々も行こうか」
こうして、やっと出掛ける事が出来た俺達なのであった




