第2章 ひび割れた純真 2-3
2ヶ月程前の夜
緊急で7人もの重傷患者が運ばれて来た
その患者達は、この辺りで走り屋をしていた12人の暴走族だった
暴走族は、その日警察から追われていて
振り切る為に当てもなく道路を爆走していたそうだ
その最中で、工事中の道路に来てしまい
警察を振り切る為にスピードを出していたのと後ろの警察を見ながら運転していたことが重なり
工事中の看板に気付いた時には、もう速度を落とすのも避けるのも間に合わずに
そのままスリップして7人重傷になったらしい
残りの5人は、何とか上手く止まれたりして擦り傷程度
重傷の7人は、すぐさまに病院へ運ばれたが
7人のうち3人は、相当な量の出血をしていて
夜を越すのは難しい状態だった
だから、医者達は諦めた様子でいたんだけど
取り敢えずオペは、敢行しようとなって
2〜3分の間オペの準備の為に運ばれて来た暴走族を放置していたんだけど
オペの用意が出来て再び7人の元へ向かったんだけど
そこには、誰一人として居なかった
まるで、最初から誰も居なかったかの様にね
しかし、後日にこの暴走族が12人でまたツーリングしている姿が目撃された
「って言う事があったんだ
この話が色々と伝達されていくうちに
奇跡の病院と行方不明者の噂の2つに分かれたんだと思うよ」
「本当にそんな事が……」
実際に起きたと言われても信じられない出来事だが
もしかしたら、自分が参加しているゲームと何か関連があるんじゃないかと思った
暴走族が回復したのは、その場にゲーム参加者が居て回復系のスキルを使ったんじゃないかと
それならば、納得がいくが現実的に医者達はどう判断したんだろう?
「先生的には、どうゆう理屈で復活したと思いますか?」
「まぁ、僕は単純に不良達が警察から逃げる為にあらかじめ血糊を持っていたんだと思うよ
だって、運ばれて来た時の血の量だけで助からないかもって判断してたから
詳しく診断する前に病院から居なくなったから
やっぱり後ろめたい何か細工してたんじゃないかな?
まぁ、怪我を装うなんて色々方法があるしね」
「なるほど」
安置に超常現象に結論付けた己を恥じた
俺は、その後再度先生にお礼言って診察室を後にした




