第1章 潮風に混ざる鉄 1-20
まずいまずいまずい早く解決案思い浮かばなけりゃ
そのままメアが押し潰される
押し潰される?
そうか
確か赤ずきんの狼は、寝ている間に大量の石を詰められて体が重くなって水に溺れたって言う結末もあったはず
なら、これを解釈して一定範囲の重力を重くするスキルが作れるはず
そうすれば地面にある液体爆弾は、例え容器に入れてたとしても重力を上げれば容器ごと押し潰して無理矢理反応させる事が出来る
爆弾を一斉に反応させれば爆発の心配なくなって
メアも足場を気にせず自由に動けるはずだ
決まったら即行動
俺は、急いでスキルを書く
重力の範囲は、えーと10mくらいでいいか
上がる重力は、うーんこれは、10倍くらでいいか
持続時間は、3秒くらい
最後にスキル名は
「腹がいっぱい」でいいか
「メア
対抗スキルが出来たぞ
今からスキルを発動させるからその場で踏ん張ってくれ」
「わ…かっ…た」
「腹がいっぱい」
ズシンっ
メアから半径10mの範囲の重力が10倍になる
すると
ボンっ!
辺り一面が大爆発を起こし土煙が舞う
土煙が収まると見えた光景は
重力に耐え切れずに折れた枝
爆発でクレーターが出来た地面
降って来る氷の欠片と水
爆発と重力を喰らって倒れているメアと人魚姫
「あっ
そうか、重力のせいで爆発から逃げられなかったのか
やべぇやっちまった」
俺は、メアに近寄って安否を確かめようとしたら
右足と右腕に違和感を覚えた
この感じ右腕折れてるな
続いて右足に視線向けると爆発で飛んで来たであろうメアの投げナイフが脛に刺さっていた
仕方なく左足のケンケンでメアに近付いた
「大丈夫か?メア」
「何とかね
まさか自分のスキルのせいで死にかけるとは思わなかったけどね…」
メアは、恨めしそうにこちらを睨む
「それは、ごめん
だけど、ああでもしないと切り抜けられないと思て」
「はぁ、じゃあしょうがないから許す」
許されてしまった...
...いやふざけた思考をしてる場合じゃないな
そう思って、人魚姫の方を見る




