第1章 潮風に混ざる鉄 1-17
早速現れたナイフを4本程人魚姫に向かって投げつける
しかし、軽い力で投げつけた性なのか雨に打たれて
徐々にスピードが失速していき人魚姫に辿り着く前に地面に落ちた
「ちっ
やっぱりこの雨邪魔だな」
メアは、思わず悪態をつく
それに対して人魚姫は、勝ち誇った様な顔でいる
そして、こちらに手を翳した
爆発が来ると思いメアは、その場から飛び退く
だが、着地した地面が爆発した
爆発自体は、やはり弱く直接的なダメージは少なくて軽く火傷する程度だ
それよりも、問題なのは位置が把握出来ない事だ
せめて投げナイフが届く距離まで近づきたいがそこに辿り着くまでに何発も喰らえば流石に戦える状態では無くなる
手を翳した瞬間に避ければいいと考えてきたがそれも今、ブラフを噛まされた事で消えた
なら
「時武っ!」
そう叫んで事前に決めていた合図を送り
追加でスキルを発動させて貰った
スキルが発動された事を確かめると
雨が降っていない所の木へ向かってナイフを数本投げた
「何処へ投げてますの?」
「ただ、確認するために投げただけだよ
(ま、嘘なんだけどね
さてと準備が整ったし反撃開始と行きますか)」
それから私は、今度は思いっきりナイフを投げた
一本は、人魚姫へ向けて
もう一本は、さっきナイフを投げた方へ
人魚姫へ投擲されたナイフは、先程と同じように徐々にスピードを落としていったが前よりも強く投げたおかげで何とか人魚姫の元へ辿り着く
でも、余裕で人魚姫に避けられた
人魚姫も勝気な笑みを崩さずこちらをニヤニヤしながら見ていた
そして、横から飛んで来たナイフが人魚姫の脇腹に刺さった
「はぇ?」
人魚姫が間抜けな声を上げた
その隙に追加で2本ナイフを投げる
余所見をしていたせいでそのまま肩と胸に刺さる
ナイフが刺さった衝撃で人魚姫は、集中力が切れてしまったのか上空で留まっていた水の塊が落ちて来る
それに、人魚姫は気付き慌てて手を向けて
もう一度水の塊を維持しようとする
何とか以上には成功するにはしたが残っていた水量の2割は、制御出来ずにそのまま地面へと落ちていった




