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サークル活動ーー軽音部でギターを担当ーーから帰る途中、大学3回生の宮本聖夏はベンチで泣いている若い女性を見つける。俺が声かけたら変に思われるかな。聖夏はそう思いながらも、女性の様子が気になってしまったので、声をかけることにした。
「大丈夫?」
女性は涙目で首を横に振る。そんな女性に聖夏は「俺で良かったら君の話を聞くよ。ここで話せないことがあるなら、どこか違う場所に行こうか?」と言う。そこで、女性と聖夏は隠れ家のようなバーへ移動した。
バーで、女性は聖夏に涙の理由を語る。初めての彼氏と別れ、これからどうやって生きていけばいいかわからなくなったと言っていた。カフェでバイトしていたときにナンパしてきた4歳上の男と付き合い始め、最初は仲良くしていたとのこと。しかし付き合って3ヶ月経ち、男の態度がよそよそしくなったようだ。男とホテルでお泊まりデートしていたとき、女性は悪いと思いながらも男のスマホの中身を見てしまったと語る。




