表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/40

16

 続いて、議題の中心が冨松さんに移る。福島先生は「ではなぜ冨松さんはみんなに避けられるようになったと思いますか?」と女子全員に話を振った。すると、冨松さんのグループで子分のように顎で使われていた女子たちから次々と不満が飛び交う。

「冨松さんのわがままなところが嫌でした」

「偉そうな態度が嫌でした」

「特定の子を無視しようって言われて、断ったら私が仲間はずれになりました」

彼女たちも冨松さんの不満を吐き出した後、スッキリした表情になっていた。福島先生の一声により、話し合いは終わる。

 恭子は笹木さんについても冨松さんについても何も発言しなかったが、それで福島先生から咎められてはいない。むしろ恭子は、「福島先生はこれで問題を解決できたつもり?」と思っていた。彼女たちにも避けられるだけの理由があったとしても、教師がいじめを助長するようなことをしてどうするのか。それで解決したと言えるのか。恭子の中で、福島先生に対する不信感だけが残った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ