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今日、神さまからお告げがあったらしい。
メディアが騒ぐ中リビングで「大変だなー」なんてボヤいていた。なんとなく大学に入りパットしない会社に就職しなんとも言えない日々を過ごしてきたこのまま定年退職して老後を考える毎日だった。通勤時間が迫ってきて急いで家から出ていった俺はこれから刺激的な毎日を過ごすなんてことは考えることが出来なかったろう。
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朝早くから起きて通勤ラッシュの電車に乗り欠伸をしながら会社に着いた。自分の席に座ると今週のノルマをクリアするために励んだ。こうして時間が、過ぎていき昼休みに同僚と行きつけのラーメン屋に入り世間話を始めた。
「おい、知ってるか?世界中の鉱物資源が消えたったてよ。」
「へぇー」ラーメンを食べていることに夢中になっている俺は事の重大性とその情報の大切さを知ることが出来なかった。
「会社も倒産するかもな。」同僚が、何でもないことのように言った。まだラーメンを食べることに夢中になっていた俺は話を聞き逃していた。
「おーい聞いてるか?まーいっか」ラーメン美味すぎて同僚を忘れる。
食べ終わり一服していると同僚が話しかけてくる。「お前も行くのか?」意味がわからず疑問に疑問で答える。「え、どこに」呆れ顔した同僚が「え、どこにて言われたらお前ダンジョンしかないだろう」と答える。 頭がハテナマークによって占領される。
どうやら神さまのお告げと同時に世界中の鉱物資源が姿を消し魔物蔓延るダンジョンが代わりに姿を現したということだったらしい。どうやら世界中の鉱物資源が無くなったため会社は今にも倒産するかもしれないようだ。だが、同僚は実家からの手紙を読み家業を継ぐようだ。
「へぇーそうなんだ」としか言えなかった。目がまわるように変化する日常ついていくことができなかった。その後も変わらず仕事に励みなんとなく今日も終わっていった。