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我は想像者である  作者: 清目
王都篇
2/12

リリナ、妖精知ってる?

ここは異世界、彼は自分のやるべきことに気づき、そして守りたい。

「兄さん、怖いよ、みんながいなくなって、私たちはどうすればいいの、もし、あの人たちまた来たらどうしよう」

リリナはおれに抱きついて、怖そうな声で話した

この子は怖いがってる、それは当然のことだ、人が死ぬだなんて、おれすら怯えてる、でもここは、本当の世界か、あるいは幻像か、おれはまだ知らない、もしかしてただの夢の可能性もなくはない、だけど、この記憶は本物だ、それにこの感触、どうやら現実だ、なら、受け止めるしかない!


「なでなで、大丈夫よ、君のお兄じゃんがそばにいるから、リリナはお兄じゃんが守る」

「に、兄さん」


「ほらほら、また泣き出した、泣かないで、泣かないで、」

「兄さん、これからはどうしたらいいの、もうすぐ夜だし、早くどっかへ泊まらないと、魔物に襲われるよ、」


「そういえば、リリナ、今、俺たちはどこにいるんだ」

「ここは緑の山でしょう、忘れたか、もう」


「わ、忘れてないよ、ただ確かめたいだけだ、そう、確かめたいだけ」

「ねえ、リリナ、小さい頃よくここに遊びにきたよね、あの時、確かに洞窟があるはずだ、今晩はそこに泊まる、明日は村に帰ってみる」


「うん、でも、本当に大丈夫ですか兄さん」

「安心して、大丈夫よ、さあ、行こう」

「うん」

……


「あれか、しかし、大きいなあ」

「子供の頃はよく遊びにきたでしょう、あの時、いつも私をからかってた、もう」

「ご、ごめん、」

「もういいわ、はっ早く行きましょう」


「今晩はここで過ごすか、そういえば、小さい頃来た時も、こんな柔らかい草が生えてるわね、昼寝する時ようここへくる」

「それはどうしたの、兄さん」

「よく考えれば、洞窟の中に草が生えてるのはおかしくない、」

「気のせいじゃないですか、ただの草なのよ、それよりこの洞窟魔物とかは」


「魔物があるとすぐ気づけるはず、大丈夫よ、安心して寝ていいよ」

「うん、」

リリナはおれを膝枕にして、すぐ眠った、

「疲れたか、寝顔も可愛い、やっぱこんな妹ができて、なんでもできそうな気がする」

「おれも少し寝るっか」

……

「硬い岩に生えてる柔らかい緑の草、それは妖精の住む場所」

「また変な夢見ちゃった、妖精の住む場所か」

〜〜

「歌声?奥に何かが光ってる、なんだろう」

リリナを起こさないように

奥の方に歩いて行くと、周りも明るくなり、歌声もよく聞こえる


咲き誇れよ、美しき花、私のためにすべてを照らしてくれる、ああ~妖精の花


「妖精の花?」

奥に着いたら、七色の花が咲いて、その上に妖精が座って歌っている


「えーと、」向こうも気づいたみたい、やばい、どうしよう


「どうも、今晩は」

おれ何言ってんだよ、ったく


「あ、どうも、今晩は、」

??あれ??この人が私を見てる、手を振ってみる


「えーと、何してんの、」

本、本当に見えてる、「き、きみは何者だ」

「は?おれこそ聞きたいよ、まさか本当に妖精がいるなんて、本当にアニメのように、可愛い顔、長い耳、四つの翼、ちっちゃいバージョンの天使みたい。


「なんで、ランのことが見えるんですか、」

「きみの名前はランか、私はリサ」

「リサ、ってな、なんで、ランの名前?あ、!」

「面白い妖精だな」


「面白くない、まあいい、それにしても、とても強いと言えない君は一体、」

「顔に何か付いてる?」


「ううん、何もない、それより、ランおれと一緒に旅に行かない?」

「私の名前を軽々しく呼ぶな!いやだ、」


「なんでだよ、ここはつまらなさそうだし、外の世界はもっと面白くてきれいだよ」

「君はただ村人を殺した敵を探したいだけだろう」


「なんで、知ってる、確かにおれはこの仇を打たないといけない、でもそのあと、旅に出るつもりだ、おれはこの世界が好きだから」

「へえ、周りの人たち死んでも好きなの?」


「もうそんなことなどさせない、おれは絶対に守ってみせる、おれの大事な人たち!」

「まあ、君なら、できるかもしれないな」


「え、何言った?」

「何もない、一緒に旅に出ることはできなくもないけど、一つの願いがある」


「なんの願い、?」

「もし、将来君は強くなったら、私についてあるとこへ行きたい」


「なんだ、いいよ、好きなとこなら、どこでもつれてやるよ」

「生意気じゃない、あなたと一緒本当に大丈夫かな」


「なんだよ、少なくともおれはそんなに信頼できないやつじゃないだろう」

「じゃ、契約結びましょう、そうしたら、君が生き残る可能性がある」


「絶対に死ぬんだ、おれはそんなに弱いのか」

「君の敵は誰か、わかってんのか、国家魔導学院ですよ」


「こ、国家魔導学院!」

「それだけではない、魔導師の強さはともかく、魔物の一族も関わっているかもよ、君一人じゃとても足りない」


「一人じゃ、足りないか、じゃどうすればいい、教えてくれ、ラン!」


「まずは、敵の強さを知ることだ」

「どういう意味?」


「魔導学院に入るのよ」

「そうっか、内部から敵の力を測るか、でも見かったら最後だぞ」


「そこは、君の決断次第、で、どうする、行く、行かない」


やっぱ行くしかない、でもおれはともかく、リリナは…

「行く、だけど、リリナを守ってくれ」


「あなたはもっと自分のことを心配したほうがいいと思うけど、まあいい、わかったよ、彼女のことは私が守るから安心して」


「ランは、リリナと契約しちゃダメか」

「え?いいけど、でもどうして?」


「さっきも言っただろう、彼女を守りたい」

「そういう問題じゃない、私と契約することで妖精の魔法すら学べるのよ、知ってんのか」


「そこまでは知らないけど、でも、万が一の時、リリナを守れるなら、それで十分、こんな弱いおれを信じてる彼女をもう泣かせたくない」


「わかったよ、あんたが死んだら知らないよ!」

「ありがとう、じゃ早速、彼女が起きないうちに、」


「わかったよ

吾は大自然の味方、すべてを究極にいたし、今、ここに汝と契約を結び、吾が力を持って汝を守り、吾が世界は汝の世界、二つの世界を合流せよ」


リリナの額に青色の翼状の印が現れた、妖精っか、リリナが起きたらどう思うかな、きっとびっくりするだろう


「終わった?」

「うん終わったよ、これであなたの言う通り彼女を守れる、そして、君は死なないように、せいぜい頑張りなさい」


頑張るか、そっちの世界はとてもふさわしくない言葉ねえ

「そういえば、ラン、一人には何人の記憶があることは可能なのか」


「何言ってんの、不可能に決まってるでしょ、まっまさか、君は自分がそういう存在なんてないよね」


「ランも言ったろう、そんなわけがない、聞いてみただけだ」


「でも、本当にあるのなら、その記憶によってとんでもないことが起こるかも、普通に考えればたとえ本当にあるとしてもそれはただ少しの欠片だけだ、その欠片もどうでもういいことに違いない」


そうっか、確かにこの記憶に残ってるものはただ想像者の力とか、足りない感じがする、でもこの力は確かに体の中に存在する、ただ今のおれに使えないようで、機会が必要ということっか


「もう一つ聞きたいことがある、ランは想像者知ってます?」

「君はどこからそれを聞いた!」

「い、いや、ただ本の中に見ただけよ」


「ならいい、私も本の中に見ただけ、それは大昔の話だ、私すらまだ生まれてない時代、その時代に神が存在すると言われ、神がこの世界に四つの種族を作り、つまり今の人間、妖精、魔物とドラゴン、そして神々は四つの種族の力を均衡するため、一つ一つの種族にまた別々の種類を与え、魔導も人間の種類の一つ、その時、想像者という種類も同じ、でもそのあと一人の男の生まれによって、すべての均衡は打破された、そう、その男は想像者、だけど、彼は違う、想像者は本によって言えば、自分の理解するものと想像力によって考えることすべてを現実にすることができる、本によると、彼はまさに想像者は頂点に立つもの、想像力はもはや無敵な境界に至った、彼は無尽の炎を創造し、魔物一族の半族を焼き潰し、ドラゴンの王、聖龍すら倒した、聖龍の血を浴びて、不死の身を手に入れ、幸い妖精とあんまり戦いはないが、それでも、あの男は吾が一族の族長すら忌憚する者、でも、あんまりの強さによって、神々はそれを許さず天の裁きを下した、そして、神々は今後そんなことがないようにすべての想像者の想像力を奪ったというのだ」


「神にしか殺せないほど強いか」

なんで、おれの記憶にある、最後の時、あの男は彼の代わりに何かするも言った


「ウ〜お兄さん?」

「起きたか、リリナ」

「お兄さんは何をしてんの、リリナは妖精を夢見たよ、青色で、とても綺麗で、なんかリリナと契約などしたみたいの、変な夢」


「あじゃー、ねえ、リリナ、妖精を見たい?」

「??どうして、見たいけど、ただの夢よ、兄さんったら」


「リリナ、上見て」

「何?よっ妖精?でも、なんで?」

「これからは私が君のそばにいるよ、私の名前はラン、よろしくねえ」


「兄さん、い、一体どういうこと、」

「要するに、リリナはボディーガードができたっていうことよ」


「でもでも、妖精よ、本物よ、兄さんはなんで平気な顔してんの」


だって、さっきは驚いたから…

「それより、リリナ、これからランは私たちと一緒にいる、あとはリリナはもう守られる側から守る側さえなれるよ」


「どういうこと」

「君のお兄さんの言う通りよ、今の君には妖精の眷属と読んでもいい、私の使える魔法は君も大抵は使えるわ、つまり君にはも戦う力があるのよ」


「リッリリナも戦えるのか、ウウウー」

「ほら、泣き虫だな、リリナは、よちよち、泣かないで泣かないでねえ」


「でも、なんで妖精はリリナと契約を結びましたか」


「それについては、君の兄さんに聞けばいい、とにかく、時間あれば、君に妖精の魔法を教えるわ、疲れた、何かあったら、心の中にランの名前読んででいい」


「はっはい」

「そうか契約を結んだら契約者の体に住むこともできるか」


「兄さん、」

「リリナは時間あればしっかりと学ぶのよ、そうすれば、おれも心配しなくてもいいよ」

「でも、兄さん、ランはなんで」

「何もないよ、なでなで」


「もっもう、でもこれでリリナも兄さんを守れる、そして、敵全部倒して、またみんなの仇を討ちます!」

「はいはい、頼りになるねえ、妹よ」」


「もううー、ホン、お兄じゃんのバ〜カ」

「さあ、いきましょう、もう朝だよ、」

「どこへ行きますか、兄さん、」

「目的地は、王都!」

何か意味わからんのこと考えてもどうにもならない、魔導学院、どれだけ強いか、期待してるわ、みんなを殺しリリナを泣かせ、この痛さは絶対に知らせてやる!!!




「王都はどんなとこかな、アニメみたいに王女とかいるよね、そう、きっとそうだよ」

「何言ってんの、兄さん」

「ううん、何も」

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