おれが主人公であるのはどうかしてる
最後の日ですよね
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あ〜よく寝た〜、うーん、ふわふわ。
「ん〜、」
もっもしかして。
目を開けたら、それは女の子、少しあざといな顔、そう、彼女は千夜
「って、なんの展開のよ!」
「うん?どうした
……
あーーー、変態!パッ」
「兄さん、どうしたの」
「え、なんでリリナも」
「にいっ兄さん、リリナの服返してください!」
「あ、すみませんでした!ってなんで」
「やれやれ」
「お、起きたかリサ」
「あっ光さん」
「光でいいよ、この数日ありがとうね、みんなを助けてくれて」
「いいよ、たいしたもんじゃないから」
「どうだ、よく寝ましたか」
「まあ、ある意味で言えば、たしかによく寝た」
「?、あっそうだ、明日は最後の一日だから、今夜は盛り上がるわよ」
「そうね、みんなも疲れたから」
「では、私も準備しなくちゃ、バイバイ」
「おう」
さてと、おれは何をすればいいかな〜
うーん〜、そういえばこの島、南の方にはまだ言ってないよね、行ってみましょう、炎!
「主人様、」
転送、一番南の方へ、転送最大距離
「はい、主人様」
砂浜、夏っぽい雰囲気、やばい、合宿の時考え出した、あの時
「ねえ、黒木 合宿、いいアイディアない?」
「なんの?」
「夜這いとか」
「いや、無理」
「じゃ何すんだ、まさかただ、海を見るためきたじゃないよね」
「決まってるでしょう、おれゲームしにきたんだ」
「……」
あの時のおれはゲームばっかやってるしね、そういえば、たしかに、あの時おれに話しかけてくれた人も結構いますね、まあゲームばっかやってたから気づいてないのも無理はない、どうせ、今はいらないから
このまま砂の上で、日光浴びながら、何も考える必要はあらず、本当に変わったね、おれの人生。
帰ろうっか、?カニ?でかい!ちょうどいい、リリナのお詫びとして、今日の夕食は、カニにする!
精霊の剣!
精霊の一撃!!
ポンー、カーニ、……
炎、転送
はい
「リリナ〜、お兄じゃんは帰ったよ〜リリナ〜」
「どこ行ったの」
「いやちょっと南の方行ってみた、それより、これ、ホン!」
「カニ?大きい」
「あなになに、カニーだ!」
「そう、今日の夕食はカニ!」
「いいね、みんなに伝えておきます」
「リリナ〜、まだ怒ってます〜」
「お兄さんのスケべ、あんっあんなことしちゃって」
「お兄さんは本当に知らないですよ、多分寝た時、そういえば、たしかに変な夢見た気が、それに感触もあるみたくて、ごめん、兄さんは悪かった許してくれ」
「私はいいのに、千夜さんにも手を出したなんて」
「何か言った?」
「なにもない!」
ーー
みんな今夜はいっぱい食べてね、この一ヶ月の苦労と苦痛を全部捨てろ!!
おうー
「お兄さん?どうした」
「ううん、ちょっとあること考え出しただけ」
「そうか」
「人生は本当に不思議なものですね」
「兄さんらしくないなぁ」
「そうか、リリナ、今夜も一緒に寝よう」
「いつもの兄さんだ!」
もしかしたら、今後悔してるかなおれは、リサとしてじゃなくて、黒木しずみとして生きたら、おれはどうなるかな、ある時、急にやる気が出てきて、ゲームから離れて、自分のやるべきこと探して、それも結構いいかも。
今のおれは、この記憶は本当のおれのものなのか、なんでおれはこんなこと考えてるのかな、あっちの世界はそんなに苦しいのに、友情愛情感情一切ない世界、ただただ、生きるために命を社会に捧げるだけなのに、変だ、この感覚
お兄さん、お兄さんってば、もうまたぼうっとしちゃって、話ちゃんと聞いてんの
「なんの話、」
「帰ったら、ランのこと」
「あ、いいよ、」
……
「今日で終わりですね」
「この一ヶ月ずいぶん成長したなあみんなは」
「はい、みんなも魔法が使えるし」
「あのう、リサ、帰ってから、また一緒に遊んでもいい」
「もちろん」
「よかった〜」
「メイは、もしかしてリサのこと好きなの」
「ヨッヨキ何言ってんの、どんなことはなっないよ」
「なんとなく」
「じゃヨキはどうなの」
「わっ私は、ちょっとかも、」
ーー
静かな一日を過ごした、やっと終わった日が訪れた
「やっと帰れる」
「そうだよね、兄さんも頑張ったね〜」
「そういえば、どうやって帰るん、ティリア」
「この島には大きな魔法陣が展開されたから、このまま待てばいいよ」
そして一時間後、「あ、地面が光ってる」地面から金色の光が放ってる、上から見れば、あれは六角形の魔法陣だった
「帰ったら、何をすればいいかなあ」
「兄さんは好きなことやればいいよ」
ーーー
国家魔導学院
「国家魔導学院の院長もこんなざまあるわね、っはははー」
「黙れ!この裏切り者、まさか君がドラゴンの犬になったわね」
「口達者じゃ、どうしようもないよ、すでに結果は決まってる」
「この、ケー」
「ほらほら、もう年取ったじゃないかな」
「私が戦った時後ろから攻撃するとは、卑怯者め」
「もともとあの子達も殺したいのになあ、まさかあのリサと言うこぞうはあんな力持ってるとは」
「君は、本当に殺されるべきだ!」
「今日はその子達の帰りだよね、ちょうどいい、あの子達も殺せば、魔導学院は本当に存在しなくなる!」
「させるものか!たとえこの命かけても、最後の希望を残る!
放て、命の花!」
「魔力自爆?逃げろ!」
「嫌われるかもしれないが、あの子達はきっとうまく成長できる、そして、いつか、また新たな学院を築く!」
ポンロンーー!!
「正気なやつだ、君はここであの子達を待ってそして一、わかったか」
「はい、始末してからはそちらへ行く」
「うん、全てが終わったら約束通りに半分やる、我らは人間とは違って約束は守るから」
ーーー
「あ〜やっと帰ったわ」
「あれ?ここどこ、なんで廃墟だらけだ」
「ここは、学院だ!」
「は?」
「一体何が起こった」
「あそこ、誰かいる!」
「先生?どうした先生、しっかりして」
「きっ君たち、無事でよかった」
「一体どうしたんですか先生」
「ドラゴンがきた」
「ドラゴン?学院長は、もしかして」
「学院長は敵を倒すため、自ら命を落とした」
「そんっそんな」
「一体だけがこんなことしたんだ!」
「ドラゴンよ、ティリア、今大事なことを話します、絶対に王宮に帰るな!」
「まさか」
「そう、ドラゴンは君の父上狙ってんのよ」
「でも、ううー」
「リサ、君たち五人は最後の希望だ、絶対に死んじゃダメ」
「先生!」
「これは、学院長が死んだ時、君たちに渡したいもの、これで、絶対に死んじゃ、ダ メ、」
「先生!先生!」
「うーううー」
「行こう、ここに止まっちゃダメだ」
「リサ、どうしよう、父上も何かあったら」
「ここは危ないんだ、それに、ここに行ったら、すべてわかるはず」
「この水晶の場所を知ってますか」
「ここは、ティリア王国北境界線の海よ」
「じゃ、ここへ行く、でも他のクラスはどうしよう」
「これも問題だ」
「一緒に行けばいいじゃないですか」
「行きたい人は連れてきて、それ以外の人は安全な場所へ」
「リサ、私たちも行っていい?」
「メイヨキ、」
「リサはいつも私たちを守ってくれたから、こういう時、私たちもリサを守りたいです」
「ありがとう、でもおれよりティリアの方が悲しいよ」
「それなら、あたし達も加えてよ〜」
「千夜!リサに迷惑かけじゃダメ!」
「迷惑じゃないもん、一緒に寝たから、当然一緒に行かないと」
「?」
「どういうこと」
「誤解誤解です!彼女は勝手におれのそばに寝てるだけだ!」
「そうかな?」
「そうだよ、もうわかったよ、君たちも連れて行く、しかし、何があったらわからないぞ」
「その時はその時にまた考える〜」
「やれやれ」
「父上……」
「ティリア、しっかりして、まだわからないでしょう」
「でも」
「国王様だろう、きっと大丈夫よ」
「うん」
「シリアも元気出して、私たちはチームだろう」
「うん!」
「あ、リサのいう通りだ、私たちの学院を壊した奴らを見つけ出して、ボコボコにしてやる」
「そうだね、それに、おれの住む場所を壊して、誰だろうと許さん!」
理由はおかしくないだろう…
「じゃ、決まりだね、北海へ向かっていこう」
こうだったら、村の人たちも彼らに殺されたはず、やっと出てきたな、始末してやる
海といえば、当然遊びじゃない?




