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二回戦が始まり、リークとフルイがムースを狙っていることは分かった。俺は戦う気はなかったので少し離れたところから戦いを見ようとしたが


「流石に新入りに負けるわけにはいかないんでな、狙わせてもらうぞ」

10ポイントの二人が近寄ってくる

仕方ないかな、向こうの試合が終わるまでこっちで時間潰すか


「さっきとはひと味違うぜ!」

確かに一回戦では二人とも剣を使っていたが今は鎌と双剣を使っている

なんで最初は剣を使っていたんだ?今の方が使いやすいなら最初から使えばいいのに


「ウオオオオオ」

どうやら鎌は大きさを変えられるらしく、巨大にしてから振ってくる


キィィィィン


剣で受け止める

「まだまだー」

双剣を持ってるもう一人が雷を全身に纏って、高速で動いている

「ムースほど速くはないが俺もスピード自慢なんだよ!」

「その割にはあんまり当たってないようですが?」

いくらスピードを上げようが、所詮はただの雷をまとってるだけの人だ。最大まで身体能力を高めた俺よりは遅い


「マジかよ!これも全く効かないのか、自信無くすな」

「そう言いながらもさらに速くなってるじゃないですか」

「俺も忘れられたら困るぜ」

その声で双剣が横に跳び、鎌がくる

「それは効きませんよ」

冷静に剣で受け止め、そのまま攻撃しようとしたが出来なかった


受け止めた鎌から強い風が吹き大きく吹き飛ばされてしまった

「俺の風でも傷一つ付かないのかよ!」

あの強い風は刃だったのか、ダメージを受けない体で助かったな


「二人で一気に攻めるぞ!」

「おう!」

今度は別々ではなく二人一緒にくるようだ

遠くから風の刃を飛ばして、それを追うように双剣が追撃する


なかなかの連携だな。でもこの程度なら問題ないな、風はそもそも効かないし、双剣は反応できる


「轟け!雷鳴(トール)!」

双剣が叫ぶと二つの剣の間に強い電気が発生し、バリバリと大きな音を出している

「これで決めるぞ!」

これが最大の連携技って事かな。それより気になるのは、武器を媒体にしているがこれは魔法なのではないのか?と言うことである

妖精が止めないから続けるが


「受けとれー!」

鎌に纏っていた風をすべて双剣に纏わせる

「はーーーー!」

今までで一番の早さで斬りかかる


すまんが確実に殺らせてもらうぞ

双剣の攻撃を最速の剣で受け流し、後ろにいる鎌の所にまで移動して一閃

「は?」

まさか自分にくるとは思ってなかったのか間抜けな声を出して倒れた

「あとはお前...だけ.....だ?」

振り向くと既に双剣使いは倒れていた。どうやら向こうの戦いに巻き込まれたようだ

鞭が腹を貫いている


「マジか~~、いや、戦わないでいいのは嬉しいんだが」

なんともスッキリしない


やることもなくなったので向こうの戦いを見守ることにする。どうやらアイテムを使いムースを押しているみたいだ

しばらくしたらムースが影を纏って戦い始め、フルイを倒した


なるほどな、ああやって影を使えば攻撃も防御も同時にできるって訳だ

舞台の上で観察することで観客席以上に勉強になる


そしてついに決着がついた

おお!まさかムースが負けるなんてな、アイテムをなんにも用意しないで油断しすぎた結果だな。オッグとか言う老人も恥ずかしいだろうな『絶対的な強さを発揮する』とか言ってたっけ


ムースを倒して感慨に浸っているところ悪いが、殺らせてもらおう

一気に距離を詰め

「お疲れさん」

一言いってから首チョンパする


「「「「「え~~~~~!!!」」」」」

まぁそうなるわな

「第二回戦!勝者は、サトー選手ーー!」

妖精が勝者を発表したがあんまり盛り上がらずにみんな困惑していた


なんかすいませんでした








死んだものが蘇り、全員舞台から降りる

「いやー、まさか最後に油断してスパンッと切られるとは思いませんでしたよ」

リークがにこやかに話しかけてくる

「あーー、なんかすいませんでした」

一応謝っておく

「別に構いませんよ。勝負の舞台で油断した俺が悪いんですから」

「そうだぞ!坊主。油断したこいつが悪いんだ気にすることはない

それにしてもずいぶん強いんだな」

フルイがリークの頭に肘をかけながら話に入ってきた

「試合で起こったことをグチグチ言うような奴はガウにはほとんどいないから安心しろ。なぁ!」

フルイの言葉にリークと俺が戦った二人も頷く、しかしその奥にいるムースは顔を伏せ肩をプルプルさせている


どこか悪いのかと解析をしてみる


ヤバイ!!!!

「逃げろ!!」

不味いことになっていたので全体に聞こえるような大きな声を出す


グチャ、ベチャ


なにか落ちる音が聞こえそっちを見てみる


「ふふふふ、ふはははは

はーははははは」

10ポイントの二人を殺し、リークに剣をフルイに影を刺しているムースがいた


「ムース!」

オッグのじいさんが叫ぶが少し遠く、良く聞こえない

「はははははは」

ムースは気味の悪い笑顔を浮かべながら人を切っていく

まさかフルイからあのスキルを吸収しているとはな

解析で見えたのは、試合でフルイから体力を吸収したいたときにあるスキルも一緒に吸収していたみたいだ


そのスキルは『開放』

放出の上位スキルであり、自分に隠されている力を開放できるスキルだ

一度使ったらもう使い道はないのですぐに手放されるスキルだ

しかし、これをムースが手に入れたらどうなるか.....それは暴走である


今までで吸収し、溜め込んでいたものを開放した

このスキルも無意識で使っており、吸収で無意識的に吸収した感情だけを開放しているようだ。怒り、悲しみ、寂しさ、苦しみ、その他にも色々な感情がごっちゃになり暴走している



「けんちゃん!」

「うおっ!」

引っ張られるように客席に引き寄せられた

御堂の磁力魔法のようだ

「あれ、どうしたの?」

ムースを指差しながら聞く、ウルイも知りたいのかすぐ近くまで来ている

「サトー殿にはあれの原因がわかるのか!」

「一応な

あれは暴走だ、感情が溢れてどうしようもなくなってるだけの子供だよ」

時間がないため短く伝える。こうしている今もムースは無差別に斬りかかっている


「ムース選手!いい加減にしなさい!試合で負けたからって八つ当たりしてるんじゃありません!氷結地獄(アイスヘル)

妖精が叫び、空中からムースに向かって手を向けるとムースを中心に魔方陣が発動し、大きな氷塊が発現しムースを閉じ込めた


「皆様!この会場から避難してください」

放送が入ると全員が慌てて避難を始めた


ピキッビキッ


「あはははははは」

氷塊から脱出し、ムースは氷を伝って妖精が飛んでいる高さにまで上がり

「うひひひ」

気持ち悪い声を出しながら剣を振り下ろす

「しまっ!」


妖精は魔法で受け止めようとしたがムースの剣を止めることは出来ず、左腕と左足を切り落とされてしまう

「吹き飛べ!戦神の(グングニル)

痛みをこらえ、右手で至近距離から魔法を発動する

「ふひひ、きき」

どんどん変な感じになってきていて気持ち悪い

至近距離からの魔法を受けて吹き飛ぶ...かと思ったがなんと魔法を取り込み始めた


なんだ?今の

解析でスキルの良くみると、吸収が上位スキル『融合』に進化していた

そうか、今のは魔法と自分を融合したのか


「くっ、テレポート」

妖精は不味いと思ったのかテレポートで逃げる


「お二人とも早く逃げてくれ!」

ウルイはそう言ってムースに向かって走り出す

「ウルイちゃん!」

御堂はウルイに手を伸ばすが届かず、そのまま行ってしまった

「ど、どうしよう!ウルイちゃん達が危ないよ!」

俺の肩をガクガク揺らす

酔うからやめてほしいです

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