表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/44

24

次の日

昼過ぎに来てくれとウルイから連絡があったのでそのぐらいの時間に行くと


「最後の決勝進出者が現れましたー!」

昨日同様妖精の大きな声が聞こえる

「すごいね!昨日とは全然違うよ!」

会場は昨日のような簡単な作りではなく、立派なステージが完成していた


「さて、これで全ての出場者が揃いました!サトーさんもステージの上にお上がりください」

アナウンスされたので移動する

「頑張ってね!昨日も言ったけど負けるなんか許さないよ」

勝っても利益なんか無いってのにそんなに張り切るのは無駄な気がするが

「負けないさ、絶対にな」

負けたいとは思わないので全力でやる

「なら良し!行ってらっしゃい」

「ああ、行ってくる」


「やあ、来たね」

昨日鎌使いを吹き飛ばした爽やかさんが声をかけてきた

「一応決勝に進んだからな、ここでの棄権なんて冷めることはしない」

特に喋る内容もないので適当に返す


「随分と冷たいね、今から殺り合うんだし仲よくしようよ」

「一応ツッコンでおくと、矛盾してるからな」

どうしよ、メッチャめんどくさい


「ルール変更がありましたのでご説明しますね!」

妖精の声だ、こんなにギャラリーがいるのにあの妖精が司会をやるんだな

ギャラリーは多種多様な種族がいて、数は大体三百位か


「今回はオッグ老師とウルイさんからの申し出により、トーナメント式ではなく、ポイント式になります」

ポイント式に馴染みがないのか会場もざわざわしている


「ポイント式の説明を始めます

この試合は全員参加のバトルロワイヤルとなります。決勝に出場する六名には、昨日の戦いぶりから各々ポイントが振られます。倒した相手に応じたポイントが得られ、最終的に獲得ポイントが多い人が優勝となります」

なるほどな。強いやつを相手にするとポイントが得やすくなるって感じか


「ここまでは以前ガウで行ったゲームとほとんど変わりはありません。しかし、ここからが今回のオリジナルとなります」

まだルールがあるのか、って!ウルイも観客にいるのかよ!御堂の隣になに普通に座ってんだ!


「試合は全四回、二十分で行います

初期ポイントは10ポイントが二人20、30、40、50ポイントが各一人ずつです

倒した相手のポイントが自分のポイントにプラスされます

例えば20の人が50の人を倒したとすると、20の人のポイントは70ポイントになります。もちろん倒されれば70ポイントは倒した人のものになります

そして、次の試合の時には、初期ポイントをプラスした状態で開始します

つまり、ポイントを取れば取るほど狙われやすくなると言うことです」


なら、四回戦目までなるべく戦闘を避けた方が良さそうだな。最後にポイントを取れば問題なく勝てるか


「これでルール説明は以上になります。では、各ポイントを発表します

今回初参加のサトーさん……50ポイント」


は?俺が一番多いのか?これって最後まで戦闘避けるとか無理ってことじゃね?

ふと御堂の方を見ると、隣のウルイが訳知り顔で頷いている

あいつ、何かやりやがったな!面倒なことをしてくれる


「オッグ老師の弟子であるムースさんが40ポイント

リークさん30ポイント、フルイさん20ポイントであとの二人が10ポイントになります」


第三試合の二人が名前すら言われないのか!確かに強さ的には微妙だったけど一応決勝にまで進んでるんだから選手紹介ぐらいしてやれよ!

紹介されなかった二人も驚いている。決勝の中では弱いことは分かっていたが、決勝にまで来たことで自分をアピールしたかったのだ。しかし、名前すら紹介されなかったのでは報われない


「さて、質問はありませんか?」

特に誰も聞くことはないみたいだ

「それでは今から三十分後に試合を始めます!準備をしてくださいね」

今からやらねーのかよ!御堂に負けないって言っちゃったぞ!まだ始まらないのに気合い入れてるって何か恥ずいんですが!


「それでは控え室に移動をお願いしますね」

選手は舞台裏から個人の控え室に行くようだ

特にやることもないんだがどうするかな


控え室は特に何もなく、長いベンチと机があって休むためだけの空間だった

まぁ別に何かあった方がいいと言うわけではないが


することもないので軽いストレッチのあとベンチに横になりながら会場全体を解析する


どうやら昨日の生存の魔法が掛かっているらしく相手を殺しても問題はないみたいだ

生き返った後って大分消耗するみたいだけど決勝は四回やるんだろ?生き返ってすぐって戦えるのか?アイテムでも使えば何とかなるのだろうか?そんなアイテムがあるかどうかなど知らないが



コンッコンッ

「ちょっといいかな?」

ドアをノックして入ってきたのはムースだった


「何の用だ?敵の部屋に来るなんて」

「別に何かしようって訳じゃないんだからさ、そんなに警戒しなくても良いよ」


類は友を呼ぶとは言うが本当にその通りだな。こいつは元の世界にいた頃の俺にそっくりだ

解析をし続けていたので考えが見えてきた


「警戒もくそも無いだろ、お前は他の人に負けるなんて微塵も考えてないみたいだしな」

こいつが部屋に来た理由は、無駄なことをせずにすぐに負けろ。といいに来たようだ

自分が絶対に勝てると確信しているようで無駄な力を使いたくないらしい

しかも……


「あはははは、ずいぶん面白いことを言うんだね。当たり前じゃないか僕は最強だからね。老師には恩があるから弟子にとどまってるけどそれ以外には遠慮する必要はないからね」


こいつはずっと自分をだまし続けている、それに自分でも気付いていないようだが


解析で見てた経歴は

ムースは小さい頃に親に捨てられた、その理由が……呪われていたからである。

彼の持っていた呪い……それは彼のスキル、吸収の効果である

吸収の効果はあらゆるものを吸い込む。という名前通りの効果だが、この吸収のスキルはかなり厄介なスキルである


攻撃を吸収して無力化するのは勿論のこと、他にも相手のスキルや体力何かも吸収出来る

これだけ見れば優秀なスキルのようだがそうじゃない

吸収は言い換えれば取り込むことはできても吐き出すことはできないとも言える

ムースは無意識にこのスキルを使い続けていた。つまり感情を表に出すことすら無いということだ


何を言われても何をされても全てを吸収してしまうので、怒ることも悲しむこともない

それは元の世界の俺だ。自分に嘘をつき騙し続ける

確かにそれならストレスがたまることは無いため楽に過ごせる。しかし、それは人間ではないだろう


彼の生まれ持った性格はとても明るい性格だった。しかしスキルのせいでどんどん感情を感じなくなっていた

今の性格は感情を感じていた小さな頃の感情のようだ


自信過剰でありながら誰かの庇護下に入り守ってもらう。なるほど、確かに子供みたいだな

自分が強いって思ってる子供を倒してもいいのだろうか?

この後試合があるのにこんなことを考えていてもいいんだろうか?手加減なんかしないつもりだったがちょっと悩む


「最初から張り切りすぎると最後まで持たないだろうからペース配分ぐらいには気を付けとけ」

結局どうでもいいアドバイスを送ることだけにする。御堂との約束を破らないためにも負けるわけにはいかないからな


「はは、敵にアドバイスとは余裕なのかな?」

「そんなんじゃねーよ。ただお互いに悔いの無いように戦おうって言ってるだけだ」

本心ではないが嘘でもない

「なら全力でいかせてもらうね。棄権なんて冷めることしないでよ」


部屋から出ていってしまった

結局用件言ってなくね?あいつ。ま、別にいいか。馴れ合うつもりなんか無いし


ムースを倒すための準備を済ませたら時間になったのでステージに向かう

さてと、殺りますかね

感想いただけると嬉しいです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ