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それから三日間の内容は省略させてもらう

二人で村を回りイチゴ狩りやぶどう狩りをして、野菜の収穫を手伝ったりしていただけだから


ただ一つだけ重大発表がある

それは……御堂が髪を切ったのだ


その影響は凄まじく、すれ違った人は立ち止まって御堂に見惚れている人までいる

しかも、この村には未婚の女性が少なく結婚できていない男性が多かったためどこにいっても必ずプロポーズされている

そのプロポーズを断る口実として俺が暫定彼氏になった。断る度に俺が怨ませていて、この村の男性をかなり敵にしてしまったのは言うまでもない


さて、そろそろ約束の時間だから祠の近くにまで行っておく

ずっと腕を腕を組んで歩いていたのですっかり慣れてしまった


「おお、来たか。二人とも。待っておったぞ」

祠の近くにはウルイがもういた。お座りの体制でずっといたので犬みたいな印象を受けた

「すまなかったな、待たせたか?」

「いや、我も今来たばかりだ」

「そうか、なら良かった」

「けんちゃんけんちゃん」クイクイ

「なんだ?」

「今の会話カップルみたいだったよ。すっかり仲良くなったんだね」

こーの子はこんなに頭が悪かったか?

カップルみた?馬鹿馬鹿しい、誰がこんなミニライオンなんかと

仲良く?ずっと御堂と一緒にいたんだから会ってるわけないだろ


「分かってるよ、言ってみただけ。それにカップルは否定して良いけど……してくれないと困るけど!!

仲良しは良いんじゃないの?仲の良い人がいるのは良いことだよ?」

「オカンか!!」

「違うよ?」

冷静に否定するな!

まったく、こっちの世界に来てから……いや、御堂と普通に話はじめてからツッコミキャラになりかけてるな。ツッコミどころが多すぎてキャラを変えられつつあるとは


「よいのか?」

移動用の魔方陣を出したまま放置していたらしく、ジト~とした目でこちらを見ている

「お待たせ、行こっか」

「すまん、行くか」

前回同様魔方陣に触れて移動する




「やっと来ましたか。ウルイ殿」

「これはこれはオッグ老師、出迎え感謝します

選定ではこの者が戦うでしよう。今のうちに負けたときの言い訳を考えておくのをおすすめしますぞ」

出会って早々いがみ合ってるな、老人と小さなライオンの間で火花が出てるのはなかなかに面白いな


「ほっほっほっ、面白いことを言いますな。参加する私の部下は戦闘において絶対的な力を発揮するのだぞ?

こやつらのような若造に倒されるような奴ではないわ!」

「それはどうですかな。この者も相当な強者

ここは一つ賭けでもしませんかな?オッグ老師」

何か企んでいるかのような悪い顔で相手を挑発する

「賭けですと、随分大きく出たのもじゃな。儂の弟子と戦って勝てるわけ無いんじゃから賭けにもならんよ」


俺も随分低く見られたものだな。ちょっとイライラするし、やっぱり遠慮はいらないな

「はははは、それならば我は秘宝の一つでも賭けますか」

「本気ですかな?秘宝は永遠の力

その価値を知らんわけでもあるまいでしょう?」

表情は見えないが驚いていることは声から推測できる

「もちろん分かっておりますよ。それだけその者たちに期待していると言うことですな」

ウルイはこっちを見ながら期待していると言う


ライオンに期待されても嬉しくないけど

「期待されてるなら応えないとね!」

隣にいる人はやる気みたいだ

俺とは違うやる気だな。俺は低く見られないためにやろうとしてるけど、こいつは期待に応えるためにやるのか

「すごいな」ボソッ

彼の呟きは誰にも聞こえることはなく


「ならば、この賭けにお互いの秘宝を賭けましょうか。負けた方はかなり弱くなりますしリスクはなかなか高く面白い賭けになりましょう」

オッグ老師は自分が負けるとは微塵も考えていないのか自信満々な表情を浮かべている

「賭け成立ですな、貴方の負けたときの顔を見るのは楽しみですな」

「ふふふ、儂は負けんよ」




選定も時間が近くなり参加者は集まってくれ、と司会者らしき人が言ってるのでウルイの案内のもと、俺は戦闘部門に行き、御堂はウルイと一緒に魔法部門に向かう

部門事に違うステージが用意されてるんだな


「頑張ってね!地位とかはどうでも良いけど、負けるなんて許さないよ?」

首をかしげながら上目遣いで言ってくる

目でもおかしくなったかな?今までと違うように見える

「負けようなんて思ってねーよ!そっちも頑張れよ!」

「うん!」

フワッとした笑顔を浮かべて微笑む

うん。やっぱり俺の目がおかしくなったんだろうな


それぞれの会場に行き司会者の指示にしたがう

「この戦闘部門では武器や防具、魔法、アイテムなんかも使用自由です。ただし!回復系のアイテムは禁止とします。それ以外は許可します。強化系、移動系のアイテムなんかを使って構いません。魔法の直接攻撃も禁止です、間接的に使うのであれば構いません」

(てのひら)サイズの小さな妖精が司会をしている。あんな小さくて何ができるんだろ?

「あっ!ちなみにルール違反があれば私が力ずくで止めますので気を付けてくださいね」にこっ


ゾワッッッ


今まで味わったことの無い絶対に逆らってはいけない雰囲気を感じて戦闘部門にいた全員が息をのむ

ヤバイ!、あの妖精。明らかにただ者じゃない!


「さてさて皆様、簡単なルール説明をさせていただきますね!すべてのステージには生存の魔法が掛かっているのでステージ上で死んでも命は無事ですから気軽に殺しあってくださいね♪」

コワー、この子コワー。なんだこの子。殺しあいって気軽にするもんだったっけ?いや、違うよな!違うはずだ!俺は間違ってない。こっちの常識を知らないとはいえ気軽に殺しあいをするのは絶対に常識ではないはずだ


回りいる人は馴れているのか冷静に見ている

「では皆さんに抽選をしてもらいます。今回の参加者は五十二人なので三つのグループに別れて予選をしてもらいます。各グループ生き残った二人が決勝トーナメントに出られます。つまり、決勝トーナメントは六名で行われます」


「それだけか」「一気にそこまで絞られるとは」「予選の相手によっては決勝に出れるかもな」ザワザワ


「お静かにお願いします」

シーーーン

ざわつき始めた会場が一言で静まった

「それでは一人ずつ抽選をして下さい。遅い人は強制的に失格にするのでお気をつけください」


一人ずつ抽選をして、結果は一グループ十八人、ニグループ七人、三グループ二十七人になった

随分偏ったが編成は運なので仕方がない

ちなみに俺はニグループになった。ニグループは全員が化物クラスの実力者ばかりなので相当キツイと誰かが話してるのを聞いた

その中にオッグ老師の仲間もいるらしい


「それでは一グループから始めますので用意をお願いします」

一グループはステージの上にそれ以外は回りで観戦する


さてと、情報収集をしとくか

会場にいる全員を解析し、戦闘方法を考えておく


解析して気づいたのは、選手より司会の妖精の子が桁外れに強いことだった。ニグループの選手を見ても強いのは三人で、全員が妖精よりも少し弱いぐらいだった。相性にもよりそうだが

スキルレベルは妖精が一番高い


「それでは第一試合スタート」

妖精の掛け声で試合が始まった

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