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「さて、説明してもらおうかな。ウルイさん?」
いきなり知らない場所につれていかれ、知らない間にメンバーになってて、四日後の選定とやらに出させられる
とりあえず一つずつ説明してもらう
「まず、我らガウは反魔族連合と総称したがそれは最初だけで今は全く違うものになっている。今のガウの活動は凶悪な者を倒して平和な世界にすることを目指している」
思った以上にちゃんとした理念があったんだな
「そこで我らは散り散りになり、何かあったらすぐに対応できるようにしているんだ」
それがウルイがここにた理由なのか
「で?なぜ俺たちはガウのメンバーになっていたのかな?そんなこと言ってないぞ」
「そ、それは、すまなかった。どうしても二人を仲間にしたかったのだ」
「何でそこまで?私たちは何もしてないし何も見せてないよね?」
そうだ、こいつとは偶々道にいたから小動物感覚で接しただけでそれ以外には何もしてないし
「我は妖精族と獣人族のハーフでな、妖精の目を持っているんだ。我の妖精の目は余り強力ではなく、心の色とスキルを見るのがせいぜいなのだが!
お主達の心を見て驚いた、おなごの方は真っ白でとても美しい、男はなんとも言えんな。まるで何かを纏っているかのように色が変えられておる。しかし、その中には今にも弾けそうな何かを感じた」
俺の心か……自分では全く分からんな
「それが二人を無理矢理にでも仲間にした理由だ。最後は選定だったな
選定と言うのはガウの中での地位を決める大切なものだ
我は今魔法部隊の隊長なのだ。ガウにとっては地位と言うのはとても重大になる。そのせいで皆もやる気になっていると言うわけだ」
お座りの状態でずっと説明を続ける。向こうに居たときのキリッとした雰囲気はどこにもなかった
「選定の意味は分かった。ただな、俺たちが何でそんなのに出ないといかんのだ?地位とかどうでも良いんだけど」
「それについては本当に申し訳ないと思っておる。オッグ老師はガウの中でも高い権力を持っていた人物なんだが、最近有能な奴が仲間になったらしくてな。そのせいでかなり高圧的になってしまっているんだ」
なるほどな、つまり調子に乗ってるってことか。天狗の鼻っ柱は叩き折らないとな
「話は一応分かった。けどその選定ってのはどんなのなんだ?実力を見るってことは戦いでもあるのか?」
「あるな、部隊編成ごとに別れて戦うのだ。もちろん立候補せいだから全員が実力者だ
その辺はわきまえている奴らだ」
実力者だらけの中で戦うのか……なめられるのは嫌いだから全力でやってやるか
「そういうわけでどうだろうか?選定に出てみないか?我は魔法部門に出るがオッグ老師は戦闘部門に出てくるはずだ
戦闘部門では魔法で相手を傷つける攻撃以外なら何でもありだ
間接的になら魔法も使えるしな、身体強化や拳に炎を纏わせたりな」
面白そうだな。俺ならダメージをそもそも受けないし、動きを早くすれば攻撃も十分だろ
「私は魔法部門に出ようかな?物理攻撃とかは苦手だし」
確かに御堂のスキルでは物理攻撃はほとんど出来ないな。魔法ならいい線にいくんじゃないかな?
「話は分かった。面白そうだし付き合ってやる。四日後ならそれまでこの村にいた方が良さそうだな」
「そうしてくれると助かる。次にいくときもここから行くので来てくれ
そうだ!指輪の登録をしよう。時間になったら連絡する」
ウルイは指輪と同じデザインの首輪をしていたのでそれに指輪をくっつけ登録する
「これで登録は完了だ。ではまた四日後に
それまでは自由に過ごしてくれ」
「分かった」「はーい」
ウルイと別れた後、時間も遅くなってしまったので宿に戻る。何だかんだで数時間以上はガウの本拠地に行ってたみたいだ
宿に戻り夕飯を食べて部屋に行く
それぞれのベットに横になる
「まだこっちの世界に来てからそんなにたってないのに濃すぎないか?こっちの世界の出来事」
「楽しいことはどれだけあっても良いものだよ!これからもいっぱい作るんだから!」
楽しそうだな、もとの世界じゃずっと無理して回りと合わせてたってことなんだろうな。何か俺と似てるかもしれないな
「ほんと!私たちって似てるの!」
もう突っ込まない。こいつには俺の考えが何故か分かってしまう特殊能力でもあるんだろ
そう自分を無理矢理納得させる。分からないことを考え続ける方が疲れる
「当分はゆっくりできるな。この村で三日は過ごすことになるからのんびり観光するか」
選定の日まではこの村から出ないようにするため宿も一応四日後までとってある
「なら明日も出掛けようね。いろんな野菜とか植物を見てみたいし」
「ああ、俺も見てみたい」
向こうの世界とはまったく違う育ちかたをする植物には興味がある
照明設備などないので日がくれたら寝る
雨の日とかはほとんど家からでないのかな?
そんなことを考えながら眠りについた




