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マナプルに着いたらすぐにギルドに行って御堂の登録を済ませる
「終わったよ」
笑顔で戻ってきたが登録してるとき、受付嬢と会話してる時の顔は強ばり無口になっていた
「本当に人見知りだったんだな」
「ずっとそう言ってるじゃん」
「まあ、何はともあれこれで俺の役割も終わりだな」
「え?」
「試験の手伝いだろ?もう終わったじゃん」
「一緒にいてくれないの?」ギュッ
服を掴むな服を
「藤城たちがいるだろ」
「緊張するもん」
「でも仲間だろ?」
「そうだけど、けんちゃんと一緒にいたいもん」
「じゃああいつらと話しておけ五条はまだ試験を受けてないのか?」
「昨日の夜から受けてるみたいだよ。内容は知らないけど」
「そうか、ならちゃんと折り合いつけとけ。そしたら連れてってやる」
「わかった!約束だよ?」
「ああ」
御堂と別れた後に買い物をすることにする
流石王都と言うだけあって色々なものがあった
このマナプルは東西南北の四つのエリアとスラムと呼ばれる場所の計五つのエリアで構成されている
東エリアでは商売が盛んに行われており食料品や日用品、量産型の装備なんかもこのエリアで買える
西エリアでは生産系の店が多くあり、装備を作る鍜治師や、魔法アイテムを作る魔術師はこのエリアに多い
南エリアは宿泊施設が多くある
北エリアは一般人が入れない上流階級の者達が住んでいるエリアでこのエリアにはいるときに門番の検査がある
この王都に入るときに門番とかがいなかったのは北エリアさえ守れれば良いからか
今回は東エリアに向かう
すごい数の人がいて賑わっていた
さて、何か良いものはあるかな目的は攻撃手段の補強だが他にも良いものがあれば欲しいのでいろんな店を見て回る
その中の一つに変わった店を見つけた
スキルショップ
こんな店もあるんだな、スキルは魂に刻まれるものって聞いていたがそれを売買できるのか?
とりあえず入ってみる
「ようこそスキルショップ『ウィズ』へ」
ドラキュラの男が出迎える
「どうも。ここはどんな店なんですか?」
健吾は基本的に人には礼儀正しくするようにしている
ある程度親しくなったり、自分に被害を与えようとしたり、完全な悪人とかなら別だが
「ここは魂の欠片であるスキルを売買している店ですよ
不必要なスキルを売ったり欲しいスキルを買ったりと自分をカスタマイズすることができます」
「どんなスキルがあるか見せて欲しいんだができますか?」
「もちろんです。先にこのマジックアイテムを触ってもらってよろしいですか?
スキルは魂に刻まれるものですのでお客様に合わないスキルはお売りできませんので先に選別させていただきます」
嘘は言ってないようなので、水晶型のマジックアイテムに触れる
すると、赤、緑、黒の順に光り、15720と表示されてから消えた
「今のは?」
「あなたが使える色のスキルでございます。数は魂の空き容量とでも言いましょうか
例をあげるならば、剣術というスキルがございます
このスキルはLvが1のときは十の容量を使いますがLv10になると千の容量を使います
常人ならば魂の容量は千五百もあれば多い方なのですが貴方は容量が桁外れに多いですね
いかがでしょうか?スキルを拝見なさいますか?」
「お願いします」
ここの店員はものすごく丁寧な対応をするな、解析で見てもこちらを騙す気はないようなのでこの店は良い店といえる
「お待たせいたしました」
店員が店の奥からカタログのようなものを持ってきた
「こちらの中からならどのスキルも取得できますので決まりましたらお声をお掛けください」
「わかりました」
「それではごゆっくり」
一礼してからスッといなくなった
近くの椅子に座りカタログを読む
へー、いろんなスキルがあるんだな
カタログはさっきアイテムが光った赤、緑、黒の三冊あり内容はそこまで大きな違いはなかった
強いてあげるなら、カタログの最後の方に乗っていた、根元スキルというものだ
根元スキルとは御堂の時のようなものだ。御堂の場合は科学魔法が根元スキルだったこのスキルは科学を利用してできることなら何でもできるというものだ
その派生で使ったスキルが解析で見えていた火魔法や水魔法ということだ
なら、根元スキルを買えればかなりの戦力強化になるな
「失礼ながらお客様」
さっきのドラキュラ店員が話しかけてくる
何処から出てきた?
「根元スキルは扱いが難しいスキルでございます
最初は容量があったとしても派生したスキルにすぐ圧迫され逆に邪魔になる場合もありますのでご注意ください」
「ああ、分かった」
「それでは失礼します」スッ
また消えるようにいなくなった
なら、根元スキルを買わずに派生したスキルを買うかレベルは全部一でしか買えないんだな。ん?
黒のカタログに嘘つきのスキルがあった
ほー、嘘つきもあるのか
しかし、嘘つきのスキルはクズスキルと紹介されていた
嘘つき:正直者の対になるスキル。レベルが上がることがほぼなく出来ることもほとんど無いので使えない最弱スキル
酷い説明だな、大嘘つきは俺の主戦力なのに。確かに大嘘つきは今まで発現したことがないスキルだったな。だからその優良性が分からないのか
しかし、どのスキルも高いな
ここに来るまでに見た商品の値段からして石貨一枚で一ゴールドで約十円の価値ぐらいだ
で、スキル1つの値段は銀貨五枚の五千ゴールド。約五万円だ
俺の所持金は金貨三枚以上はあるがあんまり数は買えないな。仕方ない、最低限のものだけにするか
「剣術と爆裂魔法をくれ」
適当に声をかけると
「かしこまりました。それではこの水晶が剣術と爆裂魔法になります
一つお伝え忘れましたが、スキルというのはすべてレベル一でお売りしています」
「ああ」
「しかしそれは最低レベル一の力が使えるというだけですのでもしかしたら、この水晶でスキルを取得したらレベルが一気に上がることもございます
上がり幅は人それぞれですが、素質さえあればレベルを上げるのは難しいことではありません」
「そうなんですか。俺もすぐにレベルが上がればいいんですがね」
「そうなりますよう祈っております。それではこの水晶を額に当ててください
それで取得完了になります」
「分かりました」
言われた通り額に当てると溶けるように消えて不思議な力が溢れてくるのを感じた
「それでは、良い冒険を」
「ああ、使えたらまた来るからそのときはよろしく頼みます」
「こちらこそお待ちしております」
店でてギルドカードにてスキルを確認すると、剣術はLv1、爆裂魔法はLv3で取得していた
本当に取得出来てるな。せっかく剣術を買ったんだから剣を買いにいくか




