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俺の幼馴染みは  作者: 時川
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訪問していただき、ありがとうございます。

リアル脱出ゲームは、大盛況で、すでに1時間半待ちになっていた。階段の所にまで行列が出来ている。最後尾にプラカードを持った1Aの男子がいて、呼び込みをしていた。


「え!?…やるの?」


あきらかに、裕に向けてはなった言葉だろうけど、普通クラスの俺達がいるんだから、そんな聞き方は、ないと思う。俺達の前に並んでいた普通クラスの先輩がこちらをちらりと見て、ああ、特進がいるのか。みたいな表情をしていた。


「ああ。うん。俺の班の問題には、口出さない。」


だから、いいだろ?的な裕の言い方もどうかと思うけどな。特進は、テストでクラスメイトが変わる可能性があるため、クラス委員長というものが、存在しない。1週間の持ち回りで、委員長という役割に等しいものが回ってくるらしく、号令や、HRの司会とかをするらしい。教科担当もいなくて、持ち回りで、日直二人がやるらしい。ちなみに、席順も決まっていて、成績が悪い奴等が、前の席だそうだ。日直は、前の席から二人づつ順番に回ってくるため、1SAは、10日に1度日直があるらしい。めんどくせっ!というか…そんな状態でよく学校に通うなとかマジで思う。


「ふーん…。わかった。」


俺達の後に他のクラスの女子グループがならんだので、呼び込みの男子は、新たに並んだ女の子達に笑顔で声をかけていた。


が、女の子達は、裕の姿を認めるときゃっ!とカン高い声を出して、呼び込みの男子は、あからさまに嫌な顔をしていた。それでも、めげずに笑顔で話しかけているけど、話しかけられた女の子は、チラチラと裕を見ている。同じチームで回れないかなと期待の眼差しだ。どうみても、俺達の前にいる普通クラスの先輩が四人組で、その後俺達が三人、俺達の後ろの女の子は、四人組。裕のクラスも、俺達のクラスと同じで、四人程度で回すと言っていたから、俺達の後ろに並んだ子達が、俺達と一緒に回る可能性は、ないだろう。室内で、一緒になることはあるだろうけど。


「あ。浩志!って南も一緒にやるつもりか?」


受付までくると、大翔がいて、また同じ事を聞かれたけど、さっき1Aの男子が聞いた聞き方とは違う。単純に驚いているのがわかる。そもそも、裕は、文化祭に興味をもっていないし、というか、今一番興味があるのは、沢田さんの事だろう。


「ああ。俺達の班の問題には、口出さない。」


「わかった。浩志、頑張れよ!」


「ぜってー脱出してやる。」


リアル脱出ゲームの問題は、全部で12問。受付で筆記用具と12枚の問題がバインダーでとめられているものが、代表者に渡される。1度に教室内に入るのは、50人程度。グループは、多くても5人までとしているらしい。どの問題から解いても良いが、基本的にグループ毎に行動が絶対だ。問題を一枚だけ、バインダーから外そうとしても、本のように綴じてからパンチで穴をあけ、バインダーに綴じてあるため、もし、破ったりしたらすぐにバレてしまい、即退場だ。制限時間は一時間。説明を受けた後、タイマーを押されて、残り時間は、時間担当の人が教えてくれる。ちなみに、時間担当は、二人で受付の横にならんで座っている。時間がきたら、バインダーで色分けしてあるので、グループに、時間切れを伝えて、教室から出すらしい。単純計算でも1問5分。答えがあっていたら、答えの欄だけ、その問題を作った班の人に切り取って貰える。が、他の班が前の班の答えのカンニングを防ぐため、狭い衝立で仕切ってカーテンで、出入り口をつくられたスペースの中に、グループの代表者が一人だけはいって答えあわせをしてもらうシステムだ。ちなみに、答え合わせのスペースは横並びで、隣は、違う班のスペースだ。答えが違った場合は、不正解と書かれたプラカードを無言であげられる上、ヒントはない。

どういう体制で当番をしているのか聞いたら、答え担当の交代は、班毎なので、一時間単位。受付、時間担当、問題回収、呼び込みも一時間単位。一時間の間、全部で20人体制でやっているそうだ。一日目の当番ノルマは、基本的に一人三時間で、部活での当番との兼ね合いも念密に考えて当番を決めたらしい。スゲーめんどくさそう…。


「バインダー、俺が持っていい?」


「うん!ていうか…壁とか凄い…。」


教室の中が、洋風…というか、ヨーロッパの城の中みたいな壁になっている。そういえば、教室の廊下の壁も城の外壁みたくなっていたし…。


って、そんなに感心してる場合じゃねーな。


「美優、どの問題からいく?やっぱ、近くからいく?」


「そうだね。なになに?…『この中にあるものを捜せ!』って、ここであってるよね?これ、全部あるよね。」


美優が眉をよせてなやんでいる。たしかに場所はここであってるし、この場所に置いてあるものが、全てヒントに書かれてあった。裕を見上げるとシレッとした顔で、問題とヒントを見つめ、ヒントの1文字、1文字に無言で○をつけた。


「「おおー!」」


と、美優と二人で声をあげ、回りから注目を更にあびてしまった。




リアル脱出ゲーム面白いです。


というか、これを書くのに物凄い時間がかかりました。ストックがなくなってきているので、暇を見つけて書きたいです…。


需要はないだろうけど、自己満足w

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