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俺の幼馴染みは  作者: 時川
8/13

訪問していただき、ありがとうございます。

やってきました文化祭!今は体育館に全校生徒が集まって生徒会長が文化祭の開催を宣言している。このあと、合唱部、演劇部、吹奏楽部の出し物を全校生徒が観賞後、自由行動となる。自由行動となった後、体育館では、個人的にステージで催しが行われる。この個人ステージは、数人でやっても良いが、連休前に生徒会から応募の募集があった後、生徒会で、可、不可の判断をするため、当日参加は無理だ。個人ステージは、見ることを強要されていないので、見たい人は見たい時間に、体育館でみるという形だ。一日目の13時からは、一般が優先され、合唱部、演劇部、吹奏楽部がまた出し物をすることになっている。


「どこからいく?」


「そうだなぁ…。裕、なんか興味あるとこある?」


「え。別に…。」


裕が見つめている先には、背の高い人物の間で、俺の知らない女の子と笑う沢田さんがいた。本当にまったく進歩がないらしい二人…というか…裕。好きなら好きって言えばいいのに。まぁ、そんな簡単な話じゃねぇか。とも思う。


美優にどうやって沢田さんと合流するか聞いたら、沢田さんの友達が吹奏楽部らしく、吹奏楽部は、体育館での講演のために打ち合わせをした後、本番に望むらしい。沢田さんは、午前中の講演だけ見るということなので、午後の講演の時間に合流する事になっている。午前の吹奏楽部が終わってから、午後の吹奏楽部の打ち合わせまでは、吹奏楽部の友達と回る予定らしいので、きっと今、話をしている子がそうなんだろうと思う。


「飯どうする?食い物の出し物してるとこって…。サッカー部の他にあったよな…。」


そう言いながら文化祭のパンフレットを見る。文化祭では、購買もやっている。家庭科部が本格的にレストランを催し物としてやっている。サッカー部の先輩曰く、毎年人気があるそうだ。サッカー部のサッカーボール握りも、食べ歩きができるので、人気があるらしい。


「1年だと17がカフェになってるな。2年が24でバリスタ!で…3年が35で点心爛漫…ってとこだな。飲食になってるし。」


文化祭の食べ物系催は、人気が高く、各クラスがやりたがるが、1学年1クラスのみやることが出来るので、HR会長が、文化祭の出し物を各クラスで決めた後、生徒会でHR会長を招集し、申請をすることになっている。HR会長が生徒会に申請をしたとき、1学年に食べ物がダブった場合、じゃんけんで決める事になっている。じゃんけんで負けたクラスは、第2候補の出し物をする。食べ物系の出し物を希望するクラスは、第2候補の出し物まで考えて提出しなければいけないのだ。もちろん、第2になっても文句は言わないというお触れも出ている。俺達のクラスは、最初から人生ゲームで話がまとまってたから、問題なくやれた。


「やっぱり、上級生だと面白い名前っていうか…出し物名にするねー。」


「そうだなぁ…。てか、裕、特進のコレ…何だ?この数字。リアル脱出ゲーム57・1016って…。」


「ああ…それ…。それは…」


「だめぇええ!言わないで!私、行きたいんだから!ね、浩志、行こうよ!」


「はぁ?行っても脱出出来ないだろ?」


「そこは、ホラ、いるでしょ。ここに!答を知ってる裕くんが!」


「いや、全部は知らないけど。」


「え。そうなの?」


「そりゃそうだろ。考えてみろよ。特進の奴等が自分の考えた問題で、挑戦者が…というか、例えば自分より成績がいい裕とかが、ダメになったら喜びそうじゃん。てか、絶対自慢するだろ。もし、俺達のクラスがリアル脱出ゲームしてたとして、裕が俺達の考えた問題で、ダメになったら喜ぶだろ?」


「…確かに。」


美優のテンションが少し下がったのがわかったが、行きたいと願った彼女の気持ちを尊重もしたい。


「まぁ、行ってもいいけど。…裕がいいなら。」


ちらりと裕を見る。何で俺に聞くんだ?と言わんばかり余裕の表情にちょっとだけ腹が立つ。まぁ、ぶっちゃけ実際問題、余裕だと思う。余程の事がない限り…例えば、芸能人とかに関する問題なんかあった場合、わからなさそだけど、特進の奴等がそういう問題を作るかは疑問だ。大翔あたりなら、サッカーに関する問題作るかもだけどな。そういう方面であれば、裕だって詳しい訳じゃないから手こずりそうだ。


「いい?裕くん!?」


「ああ、うん。いいよ。」


俺がそんな事を考えている間に、美優が裕にリアル脱出ゲームに行ってもいいか聞いていた。裕の肯定の言葉に、美優が嬉しそうに笑って、いこっ!と言って裕の腕に自分の腕を絡める。すかさず俺は間に割って入り、裕と美優の腕をほどく。美優が俺に焼きもち焼かない!って笑って言っていたが、いくら、幼馴染みという関係とはいえ、彼女が裕にくっつくのは、気分のいいものじゃない。俺が彼氏だと主張したら、あきれた声が違うほうからふってきた。


「知ってるよ。」


と言う、裕の声がーーーーーーーーーーーーーーーーーー



後で、沢田さんと合流した時、絶対にからかうと、心にきめた。



時間に余裕があるときに限って、違う事をしてしまう私。

書きためればいいのにと、反省する



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