私の尊敬する、そして愛する、おじいちゃま
失った人に
会えました
もう会えないと
思っていた人に
夢で
会えました
夢の中でも
彼は
あの服を着て
布団の上に
寝そべっていました
みんな忙しそうにしてて
私だけ
ぼけっと
彼のことを
見ていました
そんな時、
彼が
息をしたのです
フゥーっと
言ったのです
動くはずの
ない人
もう動くところは
見れないと
思っていた人が
動き出したのです
私は急いで
駆け寄りました
何度も名前を呼びました
何度も
何度も
体をさすりました
彼が
もう一度
動いてくれる
そんな様な
気がしたのです
私は
目を
開けて
欲しかったのです
私を
見て欲しかったのです
体をゆさり
名前を呼び
彼が
彼が
目を開けたのです
病気で
目を開けられたとしても
うつろになってしまうのに
彼は
私を
見ていました
私のことを
見てくれたのです
私は
彼の
冷えきった体を
温めようとして
とっさに抱きつきます
私は
とっさに
こう言いました
「愛してるよ」
すると
彼は
とても小さな
かすれた声で
彼の力を
ふりしぼって
こう言いました
「僕も大好き、愛してるよ」
私の目からは
もう
涙が
溢れ出て
溢れ出て
人を呼びに行こうとしました
彼を
この世で
一番、愛している
そして愛された人を
呼びにいって
もう一度
もう一度でいいから
会わせてあげようと
思ったからです
しかし、
私の夢は
ここで終わってしまいました。
会わせてあげられなかった
私だけ
会えた
会ってしまった
言葉をもらった
「愛してるよ」って
これが
どれだけ
私の
力になることか
勇気になることか
きっと
私がいろいろなことに
悩んでる
忙しそうにしている
私を見て
心配して
会いにきてくれたんだと
そう思います。
愛しています
本当に
心から
愛しています
会えないのかな?
会いたいよ
会いたい
もう一度
会いたい
会いたいよ
ねぇ
おじいちゃま
会いたいよ
寂しいよ
おじいちゃまがいない、あの家なんて
寂しいよ
会いたいよ
あの家は賑やかじゃなきゃ
ダメなんだよ
あー
どうして
もっと話を聞かなかったのかな
あの時は
あんなに
そばにいたのに
わらっていたのに
声が聞きたよ
寂しいよ
会いたいよ
僕のことを自慢して
よくやったねって
言ってよ
おじいちゃまに
一番
言われたいんだよ
会いたいよ
寂しいよ
もっとたくさん
思い出が欲しかったよ
たくさんもらったけど
もっと欲しいよ
わがままなんだよ
僕は相変わらず
わがままだよ
頑張るよ
負けないよ
僕は一人じゃないからね
負けるわけないから
心配しなくても
だいじょうぶだよ
でもこの前みたいに
会いにきてほしいなぁ
今度は
たくさん話そうね
びっくりして
混乱しちゃっただけなんだ
会いにきてくれて
ありがとう
これからも
よろしくね