街の防衛戦③~大ピンチからの脱出
次回は三日~五日以内の予定です。
誤字、脱字に感想をお待ちしております。
俺の叫び―――いや、ツッコミが町中に木霊したと思われる。
「鬼が喋っただと...」
「すげー...どうなってんだ?」
「そんな事より、あの鬼はユーマを先に殺すとか言ってるけど大丈夫なのか?」
「え!...あ、うん。なんとかなるだろう」
この時の俺は、まだ、この鬼にも勝てると思っていたのだ。
「デハ、殺ストシヨウカ」
鬼はそう言うと、俺に接近してきた。
(動きは、巨体の割に素早いだけだな。どっかのメイドの方が数倍早いぜ!)
鬼が真正面から右腕を振り上げてから攻撃してきた。
俺はバックステップで躱してから、もう一度ソーラーレーザーを放った。
ソーラーレーザーは鬼の胴体に直撃したが...無傷だった。
「なっ!!」
俺は驚きを隠せなかった。
顔面に直撃しても、皮膚が少し爛れたぐらいのダメージしかなかった事を考えると、分かる事かもしれないけど、この時の俺には分からなかったのだ。
「ガハハハ!効カヌゾ。モット、我ヲ楽シマセロ」
「黙れ!戦闘狂が!闘いを楽しみたいんだったら、もっと強い奴の場所行けよ」
俺の言葉を聞いた鬼が恐ろしい事を言いやがった。
「ソウカ、ナラバ殺スダケヨ。虐殺モ楽シイカラナ」
鬼が「ニヒ」と笑みを浮かべたのだ。
「黙って殺されると思うなよ」
「そうだ!死ぬのはテメェだけだ!」
バンドと呼ばれていた男の仲間の二人が後ろから奇襲を仕掛けたのだ。
最初の一人は長槍を鬼の背中に刺突をオミマイした。だが、刃が突き刺さる事は無い。それで、一瞬の隙を作れたところをもう一人がハンマーを鬼の横顔に叩きつけたのだ。
「イッテぇー!どんな顔面してんだ!ジーンときたぜ」
二人のした攻撃はダメージになっていないみたいだ。
「虫ケラ風情ガ邪魔ヲシヤガッテ!」
鬼の両腕の爪が急激に伸び始めたのだ。
1mはないが、80cm程はあるのだ。
鬼は伸びた爪で二人に攻撃を仕掛けた。
二人とも武器で防御に成功したのだが、長槍もハンマーも豆腐のようにキレイに切り裂き二人の身体にも届き、鮮血を散らしていた。
二人からは絶え間なく血が流れている。
「虫ケラミタイニ潰シテヤルヨ」
鬼は足で踏み潰そうとしている。
(早く治療しないと、助からないだろう)
俺に背中を不用心に晒している鬼に後ろから強襲することにした。
「喰らえ!《三日月》 」
俺は飛び蹴りで三日月を鬼の頭に直接叩き込んだのだ。
流石の鬼も一瞬、グラついたみたいだ。
(そんな、ダメージは無いのか。マジで、化け物かよ)
そんな事を考えていたら、鬼は俺に背を向けたまま裏拳をしてきた。慌てて、”二段ジャンプ”で回避したが、右足を掴まれてしまった。
そのまま、頭を地面に向けた状態で右足を片手で掴まれてから、宙にぶら下がっているのだ。
「今ノハ少シダケ驚イタゾ。ダガ、コレデ終ワリダ」
鬼が掴んでいない方の手を振り上げてから攻撃をしてきた。
(ヤバい!もうダメだ)
俺が諦めたときに雷属性の魔法が飛んできたのだ。
最初に一緒に居たパーティの魔法使いが使ってくれたみたいだ。
隣に居た、弓使いが矢を鬼に放ったのは、当たりはしたがダメージになっていないのだ。刺さらずに地面に落ちている。
(この隙を上手く使わないと)
俺は切り札を使う事にした。
「おい!デカブツ、こっちを向け!フラッシュ!」
鬼がこちらを向いた瞬間に切り札の”フラッシュ”を発動してやったぜ。
「グヌヌヌ。虫ケラガ小癪ナ事ヲ!」
鬼は俺を掴んでいた手を放し、両目を抑えている。




