ハイタッチをしました。
現在、俺達は宿の食堂で夕食を食べ終えてから、俺の部屋に三人で集まっている。
ちなみに一人一部屋借りている。
グランドさんにお礼として10000Gも貰ったから一人一部屋にしたのだ。
三人部屋でも良いんだけどな。
「明日は朝から鬼を狩りに行くけど、作戦を決めておこうと思うが、どうだろう?」
ルドルフが提案してきたのを俺とオリュンは賛成した。
「作戦って程のもんじゃねーけど、俺とオリュンが鬼の注意を引き受けるからユーマが攻撃してくれ」
ルドルフが作戦を説明してきた。
「本当に作戦って程のもんじゃねーな」
オリュンが笑いながら応えている。
「俺は別に良いと思うぜ」
「ユーマが良いなら、それでいいぜ」
「よし、じゃあ決まりだな」
作戦が決まったので、ルドルフとオリュンも部屋に戻っていった。
明日に備えて寝るらしい。
俺も二日間の野宿で疲れが溜まっているから早く寝る事にした。
もちろん、日課の魔法の訓練はしましたけどね。
魔法の訓練を終えてから寝る前に『ステータス』を確認してみたらレベルが26になっていたのだ。
(鬼を倒したからレベルが上がったのかな?)
俺は深く考えずに眠りについた。
部屋をノックする音と名前を呼ぶ声が聞こえてから目を覚ました。
ルドルフとオリュンが起こしに来てくれた。
「おはよ~」
俺は眠そうに扉を開けてから挨拶した。
「おう、おはよー」
「昨日とかも、思ったんだけどさ。ユーマって朝苦手なのか?」
オリュンの質問に「どっちかって言うと、苦手かな」と答えてから一階の食堂に朝食を食べに降りた。
朝食を食べ終えてから出発の準備を済ませた俺達は”鬼の森”に行く為に門を出た。
数時間ぐらい歩いてから”鬼の森”まで行く予定だったが、一時間ぐらい歩いた場所に鬼が二体居たのだ。
「おい、止まれ。物陰に隠れろ」
俺は二人に指示を出してから物陰に隠れた。
「どうしたんだ?...なるほどな」
「こんな町に近い場所に鬼が出現するなんて聞いていないぞ」
二人も鬼が居る事に気づき、隠れながら話し合いを始めた。
「まぁいいさ。二体なら大丈夫だろ。作戦通りに行くぞ」
「待て、二体居るなら遠距離から魔法で一体倒すべきだ」
俺はルドルフに待ったをかけてから、作戦変更を告げた。
「わかった。俺とルドルフで左側の奴を仕留めるから、右側をユーマが仕留めてくれ」
オリュンが新しく指示を出してから、俺達は動き出した。
「我、放つは氷の槍 《アイスランス》 」
俺は三本の氷の槍を右側の鬼に放った。
三本とも鬼に命中した。
奇襲だったからか、貫通まではいかないが右側の鬼に刺さった。
無傷の方が棍棒を持ってから、俺の方に突進してきた。
そこに、隠れていたオリュンとルドルフが攻撃を仕掛けた。
オリュンの短剣が鬼の足を切りつけたのだ。
攻撃を受けて、動きが止まったところをルドルフが胸に刺突を放った。
それでも、強靭な肉体を持つ鬼には致命傷にはなっていなかったのだ。
「ルドルフ、オリュン!俺がこっちのを倒すまで頼んだぞ」
俺は二人にそう叫んでから鬼に”伸縮の剣”を3mぐらいに伸ばした状態で横に一閃した。
鬼の右腕を付け根の辺りから切り落とす事に成功した。
「グガァァ!!!」
腕を切られた鬼が怒り狂って唸り声を上げた。
怒った鬼が左腕を振り上げてから攻撃してきたのを横にステップで避けてから弧を描く様に裏拳を顔面に叩き込んだ。
「《弧月》」
この技は【無刀流】の新しい技だ。
裏拳,回し蹴り,ラリアットに使える技だ。
鬼の顔が10m程飛んで行った。
(マジか!てか、グロっ!)
「こっちは終わった!今から行く
我、望は氷の武器 《アイスウエポン》 」
氷で創った巨大な槌で鬼を思いっきり、フルスイングした。
何メートルか吹っ飛ばしたけど、腕がジーンとなってから痛い。
「やったか!?」
「いや、まだだ」
「油断するなよ」
鬼が起き上ってから、コチラを睨むと鬼の片目に短剣が刺さっていた。
「やった!上手くいったぜ」
オリュンが投擲したのだ。
鬼が痛みで叫んでいる隙に顔にルドルフが槍を突き立てた。
鬼が倒れた。
起き上ってくることは無かった。
俺達はハイタッチを交わした。




