国王陛下と勝負することになりました
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勝負だと!?
「お断りします」
「どうした怖気づいたのか?」
そんなの断るに決まってんだろ。
「いえ、これは国王陛下の為です」
「何だと!?余では、貴様に勝てないと申すのか?」
国王が驚いている。
「いえ、陛下は大人であり、強者です。そんな陛下が自分の様な少年と勝負をしてみたら結果は火を見るより明かでしょう。
そして、陛下が自分を倒してからエクリサーを手に入れた事をブルング帝国が知ったら、どうなるでしょうか?それに国民がその事を知れば不満だって貯まるでしょう。陛下と自分はまさに大人と子供なんですよ」
(論破したぜ。これで話の主導権を握れば俺の勝ちだ)
「クッ!ならば、どうすればいいのだ!?」
(その台詞を待っていたぜ)
「条件を付ければ良いんじゃないでしょうか?そうすれば、正々堂々になると思いますし。ただし、条件はこちらで決めさせていただきますけど」
「ほぉ~、よかろう。それで条件とは何だ?申してみろ」
俺は深呼吸を数回してから話しはじめた。
「勝負の日付は明日の昼です。その当日に勝負方法と条件は言います。その条件を破れば、反則負けになります。いかがでしょうか?ここでこの条件を認めなければ、勝負はしません」
「よかろう。異論はない。しかし、何故明日なのだ?」
「これから用事があるからです」
「異議あり!」
突如、そんな事を言われた。
声の主を見てみると、秘書さんだった。
「何だ!?余は認めたのだぞ!異論は認めんぞ」
「すみません。無礼を承知で言わせてもらいます。明日は大事な会議があります」
...そっちかよ!
「...あ、うん。ごめん。忘れてた」
呆気を取られてから国王も謝っていた。
「「「......」」」
場を沈黙が支配した。
「えっと、日付は二日後でいいです」
この雰囲気に耐えれなくて、俺が言葉を発したのだ。
「ありがとうございます」
秘書さんがお礼を述べてきた。
俺はその場から立ち去ろうとしたら、ジャスティンとティアラが近づいてきた。後、メリッサもだ。
「ユウマ君、大丈夫なの?」
「ユーマさんごめんなさい。私の問題に巻き込んでしまって。怪我する前に逃げてください。お父様は強いんですよ」
二人が心配そうに言葉をかけてきてくれた。
「このメンバーになら話しても問題ないだろう。俺は陛下と戦うつもりはないよ」
「「え!?」」
3人が驚いている。さすがにメリッサは声には出さなかったけど。
「すまない、言い方が悪いな。戦闘はしないって意味だ。条件と勝負方法は俺が決めれるだろ?それを利用する予定だ」
「なるほど。流石、ユウマ君ね。悪知恵が働くわね」
「そんな抜け道があったなんて...これなら、お父様も戦闘すると勘違いしている事でしょうね」
まさに智将だな。
「明日、陛下の情報を聞きに来るけどいいか?」
「ええ、もちろんよ」
「これなら、ユーマさんも怪我せずに勝てそうですね」
「二日後は絶対に勝つさ」
俺はそう言ってから、ギルドに向かった。
受付にギルドカードを提示してからアルトルさんを呼び出してもらった。
少ししてからアルトルさんが現れた。
「よぉ~来たな。ユーマは昼食は済ませてきたのかのぉ?」
「いえ、まだです」
「よぉ~し、ギルドで食べてから訓練とするかの」
「わかりました」
アルトルさんも昼食がまだみたいだった。
二人で昼食を食べている時に国王陛下の事を聞いてみた。
「ほぉ~ガイネスの事はよく知っておるぞ。なんせAランク冒険者だったからな。
今の実力ならSランクぐらいだろうかのぉ~。昔に指導してやったが、筋が良かったな」
(何だと!?強いとは思っていたが、ここまでとは。Sランクに匹敵ってことは、タクマ級か!?あぶねー!調子に乗ってから戦っていたら負けてたな)
それから少し世間話をしてから訓練を始めた。
◇◆◇◆◇四時間後、
「ハァハァ、まじ無理」
俺は、訓練場の床に大の字で倒れていた。
「ホッホッホッホ、情けないのぉ~」
これがSSランクの実力なのか!!?
「Eランク相手なんだから手加減して下さいよ」
「それにしても、驚いたわい。ユーマも複数の魔法を使えるじゃのぉ~」
俺のは正確には魔法ではない。
アルトルさんは三属性の魔法を使えるのだ。しかも、無詠唱や詠唱破棄も何種類かは発動も出来るのだ。アルトルさんは火魔法,地属性,雷の三つの属性を所持しているとの事。
俺は訓練中に光,氷を見せている。
つい、ソーラーレーザーを使ってしまったのだ。
まぁ他言しないと言ってくれたからいいか。
「レベルの割に強かったぞい」
俺はお礼を言ってから宿に戻ってきた。
夕食の前にシャワーを浴びようと思っていたら、宿屋のオバちゃんが慌てて声をかけてきた。
「ちょっと、坊やに聞きたい事があるんだけど、いいかい?」
「はい、構いませんけど」
「少し前に騎士の方が数人来てから坊やの部屋を見せろって言ってたけど、何をしたんだい?」」
(エクリサーでも探しに来たのか?)
「いえ、特に何も。部屋に入ってきたのですか?」
「ええ、まぁね。でも、私も同行したけど何も盗っていなかったよ」
「でしょうね。予備の服ぐらいしか置いてませんし。すみません、汗だくなのでお風呂行ってきたいです」
「おっと、これは気づかなくてすまないね」
そこで、俺は荷物を部屋に置いてからシャワーを浴びてきた。
そのあとに夕食をいただき、二日後の事を考えていた。




