加護について知りました
ジャスティンが口を開いた。
「ズバリ言うわね!ユウマ君の加護は【言霊】だよ。言霊って何かわかる?」
「まぁ一応、言葉に意味を持たせたり、言葉通りに世界を改変する力の事だったけ」
「大まかにいうと、当たりかな。簡単に【言霊】の効力を説明するわね。一つは、魔法補正の向上。もう一つがね、...えっと..どう説明したら良いんだろうか。フラグ生成って出てるんだけど...」
俺とジャスティンは沈黙した。
「...えっと、それは死亡フラグとかを現実にしたりするものなのか?」
「うん、多分だけど、フラグを回収しないと十中八九そうなるんじゃないかな」
「マジか」
「気を付けてね。ユウマ君の周りで言った言葉にも影響があるから」
「わかった、気を付けてみる。魔法補正の向上ってのは、魔法の威力が上がったりする事なのか?」
「うん、だいたい合ってると思うよ。それと、魔法を創る時に非常に有効だよ」
(メリットがあるなら、【加護】も悪くはないのかな)
「魔法を創るのって普通に皆やってんじゃないの?」
俺はここで驚いた。
俺は今まで何個かの魔法を氷結魔法で創っていたが、そんな苦労はした事はなかった。魔法の構想と詠唱を考えてからイメージをある程度固めたら使えていた。練習なんて必要ないとさえ思える程だ。まぁ、威力の方は特別強くはなかったけど。
練習すれば、上手くなるが、発動を失敗する事なんてなかった。
それが常識だと思っていたが、そうではなかったらしい。
その為、一般的な魔法はこの数百年とあまり変わっていないらしい。
多少の変化は人それぞれみたいだが、独自詠唱を使える人は上級者らしい。
「つまり、今まで簡単に魔法を創れたのは、俺の加護のおかげって事か」
「まぁ、そうなるね。けっこう話し込んだね」
数十分程、話していたみたいだ。
そこにノックの音が聞こえた。
ジャスティンが反応すると、侍女が来てから「あと少しで国王陛下が来られます」と伝えに来た。
それだけ言うと、侍女は帰って行った。
(国王陛下とか、緊張する~。前回に会った事があるけど、イキナリで驚いたけど、待つ方も緊張がヤバいわ)
そんな事を考えながら、少し待っていると、
(あ!!ティアラの事聞こうと思っていたの忘れていた!)
俺が聞こうとしたら、ノックの音ともに国王陛下とその側近が部屋に現れた。
俺は慌てて、その場で一礼した。
「苦しゅうないぞ、面を上げよ。今回の余興は中々よかったぞ。褒めて遣わす」
「ありがとうございます」
「うむ、余は仕事が残っているので、去るとしようか」
その言葉の後に扉が開き、前回見たことのある秘書の女性が居た。
「陛下、お時間です」
「わかった」
陛下達が立ち去り際に「追加報酬だ」と言ってから、金貨10枚入った袋を投げてきた。
「合計でいくらもらったの?」
ジャスティンが聞いてきた。
「ギルドで受け取るのも合わせたら、300000Gかな。これで何買おうかな~」
「けっこう貰えたわね。私は、何を買ってもらおうかな~」
「何言ってんだよ。王妃が庶民にたかるなよ」
「馬鹿ね、友達に臨時収入が入った時にたかるのが良いんじゃないの」
(うん、わかるんだが......)
俺も友達にバイト代が入ったら、よくたかっていたな。
「確かに、その気持ちは分かるのだが...」
「甲斐性なし、ケチ、バカ、マヌケ、アホ」
「安い挑発だな...わかったよ、奢るよ。元々、奢る予定だったしな。ただし、安いもんにしろよ」
「わ~い。ありがとう」
「いつ行くんだ?」
「そりゃ、明日に決まってんじゃん!」
「わかったよ。明日の昼前に来たら良いのか?」
そこで、ジャスティンが少し考え込んでから、
「ユウマ君ってなんて宿屋に泊ってんの?」
「『満腹丸』名前の宿屋だけど」
「じゃあ、そこの前に10時に集合ね」
「俺は、良いけど...お前らは場所とか分かるの?」
「メリッサ、明日までに調べておいて」
「はっ!」
「それじゃあ、また明日な」
俺も帰る事にした。
「それじゃあ気を付けてね」
門の場所までメリッサが見送りに来てくれた。
そこで、メリッサにお礼を言ってから別れた。
(あっ!結局、ティアラの事聞くの忘れた。明日でいいか)
そんな事を思いながら、宿まで歩いて帰った。




