加護について聞いてみました
今は、ミーアとレイゲルと雑談をしていたら驚くべき事が判明したのだ。
「おい、今の話って本当なのか?」
俺はレイゲル達にもう一度聞いてみた。
「あぁ、噂だけど、第二王女のティアラ様は不治の病に蝕まれているらしい」
「なっ!?」
俺が驚いていると、ミーアまでもが肯定であると言い出したのだ。
「貴族での噂ですと、余命が残り数年とか... 詳しい事は知りませんけど」
(マジか”確かに体調が優れないとか言っていたけどさ)
「おい、何でユーマは知らないんだよ?王女や王妃様と親しい仲なんだろ?」
「俺があの二人と知り合ったのは、つい最近だったし...何も教えてもらってなかったんだな...俺ってさ」
ちょっと、ショックだった。そんな大事な事を教えてもらえなかったなんて。
自分で言うのもアレだが、それなりに仲も良いと思っていたのにな。
「元気出して下さいよ。ユーマさんに心配かけない為に内緒にしていたんだと思いますよ」
「そ、そうだぜ。きっと、そうだ。だから、元気出せって」
二人が慰めてくれた。
「二人ともサンキューな」
それからは、自然とティアラ達の話を避けて、話を続けていた。
数時間後、ようやく生誕パーティも終幕を迎え始めた。
レイゲル達に別れを告げた頃にメリッサが来た。
「ユーマ様、御迎えに参りました。さぁ、こちらです」
俺は「わかった」とだけ言ってから付いて行った。
10分程、王宮の中を歩いてからやっと着いた。
「着きました。ここです。ジャスティン様方は、少ししたら来ますので少々お待ちください」
俺は部屋で待つことにした。
少ししたら、ノックの音が聞こえてから侍女の人が紅茶を入れに来てくれた。
紅茶を飲みながら、待つ事1時間と少し待っていると、ノックの音とともにジャスティンとメリッサが入ってきた。
「ごめん、待った?...ほら、女の子を待つのも甲斐性だぞ?...嘘だってごめんね」
俺が冷たい目線で見ると、素直に謝ってきた。
(てか、おんなの子って年齢でもないだろ)
「今、何か言ったかな?」
背筋が凍りつくような笑顔でジャスティンが質問してきた。
(心の声でも聞こえたのか!?)
「いえ、何も...すみません」
最初は誤魔化そうとしたが、笑顔が怖くなったので素直に謝る事にした。
「まぁ、許してあげよう。それとさ、今日の手品のタネわかっちゃたよ」
「えっ!...マジかよ」
(本当なのか!?手品に使ったスキルは【伝説】スキルなのにか)
「ユーマ君って、【伝説】スキル持ってるでしょ?ズバリ、スキル名はレジェンド.ザ.アライブでしょ?」
(なっ!”...マジか”タクマにも言ってないのに。とりま、誤魔化すか)
「何のことだ?【伝説】スキルなんて持っている人は珍しいだろ。俺みたいな奴が持っているワケないじゃん」
「ダウト!」
「参ったな、正解だ。スキル名まで知ってるのは、ジャスティンのスキルの効果か?どうやってわかったんだ?」
「私も【伝説】スキルを持っているからね。鑑定系のスキルなんだけどね。相手の名前、年齢、レベル、スキル、加護等が分かるんだよ。まぁ、スキルは【固有】スキル以上は実際ある程度の能力を見るまでわかんないけどね」
(成程、つまり、俺のスキル等はばれてるんだ。名前が分かったから、初めて会った時に日本人ってわかったのか。ん?加護ってなんだ?)
「まじかよ。それと、少し質問いいか?」
「答えられる範囲ならね」
「一つ目は何故、自分のスキルも教えたんだ?もう一つは加護って何?」
「理由なんて無いよ。しいて言えば、不公平は良くないからかな。これが理由じゃダメかな?」
「俺の事を信じてる事で良いのかな?信じてない相手に自分の能力をばらすなんて愚の骨頂だしね」
「そーゆう事だよ。もう一つの質問も答えるとするかな。【加護】とは、神に与えられた能力の事だよ。持っていない人の方が圧倒的に多いものだよ。例えば【勇者】や【巫女】とかも加護の一種だよ」
(成程ね、勇者って本当に居るんだね)
「勇者ってやっぱり居るんだ」
「まぁね。この国には居ないけど、今は10人程居るらしいよ。それと、勇者=(イコール)異世界人とは限らないから。数は半分半分ぐらいかな」
「つまり、ここの世界の住民が勇者になるって事もあるのか」
「そうだよ。それと、ユウマ君にも【加護】が在ったよ」
「え!?マジで!!教えてくれ」
「えっと、別に良いんだけど、ショックを受けるカモよ?」
(え?...そんなにショボイのか?それとも厄災的なのか?)
「...構わない、教えてくれ」
次回、ユウマの加護が明らかになります。




