ドロップキックを食らいました
オルバさんの乗っている白い虎をよく見てみると、角が一つ付いていた。
「そうか、よく来てくれたね
ユウマ君に頼む仕事は基本的に雑用だから
明日から5日間ヨロシク頼むよ」
え?5日間だって?
俺は依頼書を確認してみた。
期限は、今日込みで6日間って書いてあった。
まじか。ちゃんと見てたら良かったよ。
どうりで報酬が高いと思った。
報酬は最低で6000Gだ。
「はい。ヨロシクお願いします」
まぁ頑張るかな。
「今日は明日の仕事の確認をしてもらう
付いてきなさい 」
俺は付いて行った。
奥の事務所みたいな部屋に来た。
「団長、そいつが冒険者ギルドからの助っ人ですかい?
ひ弱そうで役に立ちそうにありませんね 」
ひ弱そうだって!?
まぁ、当然か。日本人だし、先日まで普通の高校生だったからな。
「これ、ビート君や、それは失礼だろ
人には得手不得手があるんだぞ 」
オルバさんもひ弱って事を否定してくれなかった。
別に拗ねてなんかないもんね。
「まぁ、少しは役に立てよ」
オルバさんにビートと呼ばれた30代ぐらいの細マッチョの男にそんな事を言われてしまった。
「善処します」
一応、下手に出ておいた。
そこからオルバさんによって明日の仕事の説明が始まった。
俺の仕事を簡単にまとめてみた。
・本番の受付の手伝い
・客の呼び込み
・警備
・掃除
・その他
まぁ、何とか出来そうかな。
そこからテントの中の案内をオルバさんにしてもらう事になった。
広さは体育館ぐらいある場所がメインテントらしい。
本番はここにお客さんを集めて芸を披露するみたいだ。
今も明日に向けて練習しているメンバー達が居る。
「君がお手伝いさんだね」
誰がお手伝いさんだ!...あっ、俺か。
いや、突然そんな事を真上から言われたのだ。
驚いて、上を見てしまった。
「冒険者ギルドから来ました
ユウマ.ジンノと申します」
上にはいくつもの紐が括り付けてあった。
綱渡りか。すると、紐の上に居た女性が降りてきた。
10mぐらいの高さなのにな。
降りてきた女性は20代前半ぐらいの茶髪のショートカットだった。
「紹介しよう。彼女はニッカだ。
この一座の看板娘でもある 」
オルバさんが紹介してくれた。
「よろしくね」
ニッカさんが手を差し出してきたので、握手をして「宜しくお願いします」と返した。
すると、30代ぐらいの男性が凄い勢いで走ってきた。
そのまま、ドロップキックをかましやがったのだ。
完全に油断していた。
俺は数メートル飛ばされてしまった。
「ゴルドール君、何してんですか!?」
オルバさんも驚いている。




