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異世界でフラグ回収しています!!  作者: 白木黒花
第四章 鬼退治編
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街の防衛戦⑭~強化されし一角の魔人

大変、お待たせしました。

二日前に書いていた最新話が消えてしまった為に更新が遅くなりました。

すみませんでした。

次回の更新は3日~5日後の予定です。

sideブルトル

ユウマ達の西側が魔人を倒す少し前のお話です。


「皆の者!聞け!この場は撤退する。儂らに勝ち目は無い!殿しんがりは儂がする。早急に住民を連れて、街から離脱するのじゃ!」

儂は大声で指示を出した。

(ここで多くの死者を出すわけにはいかんのじゃ。死ぬのは老いぼれ一人で十分じゃ・・・アントニィよ、すぐに逝くぞ)


「逃がすとでも思っているのカ?皆殺シダ!」

一角の魔人は誰も逃がす気は無いと代弁するかのような強烈な殺気を送ってきた。ランクの低い冒険者達は金縛りにあったかの様に動かなくなった。

儂は一角の魔人の方に一歩踏み出した。


「ここに居た魔人は儂が殺したぞ。お主の弟なのだろう?」

儂は一角の魔人を挑発した。

すると、一角の魔人の殺気が膨れ上がった。

それでも、対象が儂に絞り込まれたおかげで、他の者が動ける様になった。

「そうカ、貴様が・・・弟ヲ殺したのカ!貴様は殺ス!決定事項ダ!」

(流石は長年生きている魔人だ・・・言葉がさっきの魔人より流暢だ)


「土よ岩よ、敵を倒す兵となれ 《ロックソルジャー》 」

儂の前に10体のゴーレム兵が造られた。

そのままゴーレム兵は一角の魔人に向かって突っ込んで行った。


「他愛も無いナ!所詮は木偶人形カ!」

一角の魔人は強力な爪でゴーレム兵を切り裂いている。

(狙うは一瞬・・・残りの全魔力を込めた一撃を喰らわせてやろうではないか)

「大地の力を此処に集結させ、敵を穿つ一本の槍 《ガイヤランス》 」

儂の残りの魔力を最後の一滴まで絞り出してから造り出した槍を一角の魔人に向けて放った。


一角の魔人に当たる寸前で魔人は右手を前に向けてから、《ガイヤランス》を受け止めたのだ。


「フン!他愛もないナ!こんな老いぼれに我ガ弟は敗れたのカ」

一角の魔人は一歩ずつ、近づいてきている。

(そんな・・・いくら、魔力が残りわずかしかないとはいえ、片手で防がれるなんてな。体調が完璧でも勝てなかっただろうな)


「一角の魔人よ、儂を殺す前に一つだけ質問に答えてくれないか?・・・何故、この街に攻め込んできたのだ?」

儂は少しでも他の者達が逃げれるように言葉で時間を稼ぐ事にした。


「そうだナ、答えてやろうカ。我らが進化する為にダナ」

魔人は気にした様子も無く、質問に答えた。


魔物も人間に同様と生物を殺せば、レベルが上がるのだ。

レベルが上がり、スキルを取得する奴も多いのだ。そして、魔人に成る。

生まれた時から魔人も居るがな。


「死ぬ前に良いものを見せてやロウ」

魔人はそう言うと、さっき儂が倒した魔人の傍まで歩み寄った。

「我が弟よ、貴様の死は無駄にはせんゾ。

我の血肉となり、我に力を与えたまえ《同族喰おにぐい》 」


一角の魔人は言い終わると、魔人の死体を喰らい始めた。

30秒もせずにキレイに平らげたのだ。


魔人を喰った後に変化はすぐに訪れた。

体長が4メートル程だったが、6メートル程に巨大化している。

そして、腕が新しく肩から一本ずつ生えているのだ。合計で四本の腕がある。どの腕も丸太の様に太い。


「ガハハハ!驚いたダロ。そして、これで終わりダッ!」

一角の魔人は丸太の様な腕を振り上げた。


(これまでか・・・)

儂も生きることを諦めてから目を閉じた。

すると、自分に衝撃がいつまで待っても来ることが無かった。

なぜなら、魔人が腕を振り下ろすよりも前に魔法が一角の魔人に向けて放たれていたからだ。


「ブルトル師匠せんせー、ご無事ですか!?」

聞き覚えのある男の声が聞こえた。

ふと、声のする方向に視線を向けると、アントニィと10名程の騎士達が駆けつけてきていた。


「アントニィよ、生きておったのか!?・・・良かったわい」

師匠せんせー、感傷に浸るのは後です。・・・それより、一角の魔人の容姿も大きさも変わっていますが、どうゆう事ですかな?」


儂はありのままの事を話した。

「な、なんと!?・・・その様な事があるのか」

アントニィと騎士たちは驚愕している。


「お喋りは済んだのか?早くこの力を試したくってウズウズしているゾ!」

一角の魔人が待ちきれずに攻め込んできた。


師匠せんせーは後ろに避難しておいて下さい」

アントニィ達が迎え討つ為に飛び出した。




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不慮の事故で死んでしまった主人公。だが、彼の人生は終わってなかったのだ。 天使のお爺さんに異世界に転生してもらい、憧れの異世界ファンタジーの世界に行ってから彼は何をするのだろうか?自分の厨二と直感を信じた、彼の物語が幕を開ける。
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