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街の防衛戦⑫ 魔人死す

後半からは東側―――ブルトルさんの活躍のお話です。

次回は月末まで投稿します。

腕も足も治り、魔力もフル回復した。

完全に治った俺は悩んでいた。

(逃げようかな?・・・でも、仲間を見捨てるのもな・・・でも、死ぬのは嫌だし)

俺は覚悟を決めた。


光学迷彩ステルスを使用してから魔人を追いかけた。

不意打ちで倒せば、問題ないだろう。

魔人は逃げ出した奴らと他の防衛に加わっていた人達が食い止めていた。

他の場所も援軍を出せる程の余裕があんまりなくて大変そうだ。

俺は10メートル程まで近づいてから魔法の詠唱を始めた。


「我、求めるは魔氷の武器 《アイシクルウェポン》 」

俺の手元には氷で造られた刀がある。

刀身が1メートル程だ。俺の魔力の8割を注ぎ込んだ一品だ。


魔人は俺に気づいていない様子だ。

気づかれていても困るんだけどな。

(一撃で倒す・・・失敗したら、逃げよう)


「雷よ、敵を撃て 《サンダーショット》 」

前方にいる騎士が詠唱を唱えてから魔人に雷の塊を飛ばした。


「フンッ!ソノ程度カ」

魔人は片手を前に出してから魔法を真正面から受け止めてみせた。


俺は魔法を止めて油断している魔人にそっと近づいてから氷で造った刀で魔人の胴体を一閃した。

魔人の上半身と下半身を斜めに両断した。

「グッ!・・・我ノ身体ヲ両断デキル奴ガ居タノカ・・・無念ダ」

魔人はその場に倒れ込んだ。


「悪いな。不意打ちさせてもらったぜ」

俺は倒れた魔人を見下す形で見た。

「・・・ユーマ、ダッタカ。生キ・・・テイタノカ。我ノ負・・・・ケノ様ダナ。主ニハ驚クバカリダ。我ハ・・・・長クナイ、トドメヲ刺シナ」

魔人の顔に生気は無い。

「普通に戦ったらお前には勝てなかっただろう。お前は強かったよ。

これでお別れだっ!」

俺は言い終わると同時に刀を振ってから魔人の首を切断した。


周りからは歓声が沸いた。

「ユーマ、無事なのか?」

「怪我はどうしたんだよ?」

ルドルフとオリュンが駆け寄ってきてくれた。

「幻の霊薬”エクリサー”を飲んだんだよ。てか、お前等もチャッカリ生きてるんだな。良かったよ」


俺達は怪我をしている奴に治療を施しながら、身体を休めた。

身体を休めたら、南側と東側の応援に駆け付ける予定だ。



-------------------------―――――――――

sideブルトル

西側でユウマ達が魔人を倒す20分ほど前の事。

「やはり、魔人だけあってから手強いな」

儂は魔人と戦っていた。

他のAランク冒険者達も居たが、戦闘不能になった者が多数出てしまった。

これ以上の死者を出せば、鬼共に防衛線を破られる為、儂が魔人を食い止める事にしたのだ。


「お主モ多少は出来る様だナ。ダガ、我の相手にハ成らンワ!」

魔人は口から魔力を放った。

所謂、吐息ブレスってやつだ。


「土に岩よ、我を守る壁となれ 《ロックウォール》 」

儂の前には巨大な岩の壁を造り、ブレスを防いだ。


「我の吐息ブレスヲ防ぐとはナ」

魔人はブレスを防がれたのを見ると走ってから間合いを詰めに来た。

(魔法使いである儂を近接戦闘に持ち込めば、有利になるから正しい判断だろうな)


「土よ岩よ、敵を倒す兵となれ 《ロックソルジャー》 」

儂の傍に20体程のゴーレム兵が出現した。

大きさは2メートル程だ。岩で出来た身体に岩で出来た剣を持っている。


魔人は爪を1メートル程伸ばしてから、ゴーレムを切り裂いている。

「この程度の雑魚をイクラ造ろうトモ意味が無いぜ!」

魔人の周りにはゴーレムの残骸が散らばっていく。


儂はそれでもゴーレムを造り、魔人にけしかけている。

ゴーレムは一撃で倒されていく。

「タダノ時間稼ぎニシカならないぜ!」

最後の3体になった。

儂は違う詠唱を唱え始めた。

最後の3体も切り裂かれてから、残骸になった。


「この怒りは大地の怒り、自然よ力を貸したまえ 《ガイヤクラッシュ》」


魔人の周りに散らばってあるゴーレムの残骸が一斉に魔人に激突し始めた。

大量の魔力の籠った岩が魔人を押しつぶしている。

魔人の居た場所に岩で出来た塔が完成した。

高さは4メートル程ある。


「岩よ、敵を潰せ 《ストライクショット》 」

直径が10メートルはある程の大岩を魔人を封じ込めていた塔の上に造り、落下させた。

塔に直撃した。

塔はバラバラになり、魔人も圧迫死した。


魔人を倒して少ししてから残りのオーガ達も全滅させた。


 

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不慮の事故で死んでしまった主人公。だが、彼の人生は終わってなかったのだ。 天使のお爺さんに異世界に転生してもらい、憧れの異世界ファンタジーの世界に行ってから彼は何をするのだろうか?自分の厨二と直感を信じた、彼の物語が幕を開ける。
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