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街の防衛戦⑩~新必殺技炸裂

今日からテストの為更新は少し遅めの予定です。

魔人にボコボコにされて地面に倒れていたが、一緒に戦っていた仲間たちからも既に死んだ者扱いされているのはどうすればいいんだろう。


「喰らえ!ユーマのかたきだ!」

「ユーマの恨みを晴らしてやるぜ」

ルドルフとオリュンの叫び声が聞こえてくる。

「オイ、待テ!奴ハ一応ダガ、死ンデナイハズダゾ」

(うん!その通りだよ。よく、言ってくれたよ!ありがとう魔人)

「お前の手で殺したのに、よく言うぜ」

「あの少年の墓標に貴様の首を添えてやるぜ」

「少年の死を無駄にするな!」

「そうだ!そうだ!」

(...えっと、皆の気持ちは嬉しいんだけど、死んでないんだけど...)

それからも、魔人と冒険者&騎士との戦闘は続いている。


俺はここから援護をしようと思い、立ち上がろうとした。

すると、左の足の膝より先が切断されていたので、前方に倒れこんだ。

(イテテテ、足はキレイに切断されていた所為で痛みを感じなかったから、忘れていたぜ)

俺の倒れた音は、他の人たちに聞こえなかったみたいだ。

左の足が膝より先が無いから”アイス”で支えを作った。

これで、バランスが取れるはずだ。動かすことは出来ないけど、立てるだろう。

それから、ゆっくりと立ち上がり、戦闘を繰り広げている冒険者達の方に視線を向けた。


「我、放つは魔氷の槍 《アイシクルスピア》 」

これは、レジェンド.ザ.アライブの”アイス”と氷結魔法を合わせた魔法だ。俺の新必殺技だ。

(俺の考え通りなら、上手くいく筈だ)

高速で一本の氷の槍が魔人の胴体を貫いた。

”アイス”で作った武器なら、ダメージを与えれるが、上手く形に出来ないし、放出したり出来ない弱点を克服した俺の必殺技だ。

成功するかは不明だったけど、上手くいって良かった。


「グッ...何事ダ!?」

魔人とその周りで戦闘を行っていた者達が一斉に此方に視線を向けてきた。

「ユ、ユーマ...生きていたのか!?」

「...死んだんじゃ...ないのか!?」

「ゾンビか...」

「リビング・デッドか...」

「幽霊かもしれない」

言いたい放題言われているな。

「誰が死んだって決めつけてんだよ!勝手に殺すなよ!

・・・確かに、死にかけてるけどよ。...イッテテテ」

大声で叫んだら、傷口に響く。


「アハハハ! ヤハリ、貴様ハ面白イナ

ソレデコソ殺シガイガアルゾ!」

冒険者と騎士たちの数が7人まで減っている事に気付いた。

周りには血を流して倒れている者や吹っ飛ばされてから気を失っている者も大勢いる。

(ルドルフもオリュンはちゃっかり生き残っているんだな)

「ユーマが作った傷を狙うぞー」

「新しく狙える箇所が増えたな」

「これで攻撃が通るぞ」

ルドルフたちの発言を聞いて、一つ分かったことがある。

(こいつら、傷口を狙って攻撃していたんだな...しかも、複数で。まぁ敵だから、仕方ないけど、なんか外道だな)


魔人が俺の方に向かって、接近してきた。

その進路にいた二人の騎士が吹っ飛ばされた。

「しまった!ユーマが狙われた」

「急いで、助けるぞ」

「止まれ!」

周りの声を無視しながらも、魔人は進んでくる。

俺は魔法で迎え撃つ事にしたが、一つ問題があるのだ。

能力と魔法の合わせ技は莫大な魔力を消費する事だ。

さっき使った”アイシクルスピア”で3割程の魔力を消費したのだ。

残っている魔力も3割程だ。

”アイシクルスピア”なら一発しか発動出来ない。


「我、放つは魔氷の弾丸 《アイシクルバレット》 」

”アイシクルバレット”で魔氷の弾を六発連続で撃ち出した。

もう魔力は空だ。

六発全部が魔人にヒットした。

胴体に三発。右腕に二発。左足に一発だ。

魔人の身体から血がそれなりに流れているが、勢いは止まらずにいる。

あっという間、目の前まで魔人は来てから80センチ程の長さの爪を振りかぶった。

俺はアイテムポーチから出しておいた剣を左手で持ち、受け止めようとした。

結果は虚しく、剣を裂かれ―――そのまま左肩から切り裂かれた。

鮮血が飛び散る。俺はそのまま後方に倒れこんだ。

(ヤッバ!意識が...遠のい..て...)

遠くでルドルフたちが何か叫んでいるがまったく聞こえない。


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不慮の事故で死んでしまった主人公。だが、彼の人生は終わってなかったのだ。 天使のお爺さんに異世界に転生してもらい、憧れの異世界ファンタジーの世界に行ってから彼は何をするのだろうか?自分の厨二と直感を信じた、彼の物語が幕を開ける。
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