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僕。異常  作者: ささ
9/44

9,7 川井結海の記入


ぶぶぶぶぶぶ

携帯のバイブ音がする。

私は机の上に置いてある携帯を確認した


メールボックスを開くと

登録のされていないアドレスからであった。


知らないアドレスというところをみると

どうやら斉藤君からのメールみたいだ


件名に斉藤ですと、はいっている


先週私は狭山くんから

みんなで何かするという企画を提案され

その件に了承した私は半ば強制的に

私のアドレスが斉藤君の電話帳登録をされてしまった。


そのような事があってから

1週間以上がたったが

私の携帯に斉藤君からのメールがこなかった

当日から次の日にかけてメールがくるものだと予想をしていたため

忘れ去られたものだと思っていた。

できれば、当日にメールくらい送ってほしい。


メールを開いてみると

このように書かれていた。


「初メールです

これからよろしくね。

ところで川井さんってどんな人がタイプだったりする?」


・・・・私はメールというものは、時間があればわりと返すほうだ

だがこのメール、暇だったとしてもあまり返したくない

ギャグか何かで送っているのか斉藤君。


最初のメールでいきなり異性のタイプを聞くのは、いかがなものなのだろうか。

他に何か話題はなかったのか

・・あまり気のりはしないがクラスメイトということと


気になることもあったので、返信をすることにした


「よろしくね。大人びたひとがタイプかな(笑)

じゃあまた学校でね」


これでよしと

興味があったとしてもメールはあまり続けたくはない

この手のメールはめんどくさい


そういえば、本来このメールがくる理由は

クラスで何かをやるからではなかったのではないだろうか


これは明らかに個人的すぎるメールだ



ぶぶぶぶ

来るのが遅かったわりに、早い返信だ。


「そうなんだ

じゃあ明日の放課後少しだけ時間あるかな。

話しがあるんだ」


急すぎるよ斉藤君

2段飛ばしどころではないよこれは。

思わずつっこみを入れたくなってしまった


この内容もできれば受け流したいが

あまりにストレートすぎてちょっと受け流しきれない。

「少しだけならいいよ」

「じゃあ明日の放課後よろしく」

「了解しました」


少しめんどくさいことになりそうだ。

そう思いながら私は眠ることにした。


気づけばいつも通りの朝がきて

車に乗り学校へいく。そして授業をうける

昼食。授業をうける

そんな事をしていると

いつのまにか放課後になっている。

斉藤君とはこの日一言もしゃべることはなかったし、眼も合わせる事はなかった。


放課後は

待ち合わせ場所も何もしてされなかったので

私は同じ教室内にいる斉藤君のもとへ向かった

彼は今日も蝶ネクタイをしている。

今日は何かある日なのだろうか?


斉藤君は驚いたようで、少し困っている様子であった


「それで斉藤君、なんの用なの?」

「あの・・その・・」

斉藤君はなかなかしゃべろうとしない

正確にはしゃべれない


その姿を隣で見ていた

悟っための狭山君が私のほうをみてきた


「えっと、今度さ、カメラサークルを作ろうと思ってるんだ。

それでまずは同好会から始めるんだけど人が足りないから是非川井さんにもはいってもらいたくてさ」

用事の説明をしてくれた

斉藤君を仲介する意味があるのだろうか

「強制的に活動させないならいいけど」

「名前だけでもぜんぜんいいよ」

彼はつまらなそうにしゃべる

「それならいいよ」

さすがに断る理由がないので私は了承をする

すると彼が私に紙をわたしてきた

「ありがと、じゃあここに名前とクラス、学籍番号をよろしく」

あらかじめ用意しておいたのだろう

記入されている名前を見たところ。

現在同好会にはいっているのは

狭山、斉藤、

伊田芽、有田、

そして私だ

全員同じクラスである。


「これからも人増えるの?」

「その予定だよ」

私は名前を記入し終え、狭山君に紙を返した。

あのメールの意味はなんだったのだろうか。




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